最近は邦画が面白い!!今回のイチ押しはちょっぴりお色気と
奇抜なアクションのこの映画です!!
キューティー・ハニー | 監督:庵野秀明 | 出演:佐藤江梨子、市川実日子、村上淳 | |
Cutie Honey | 2004年 日本映画 | ||
今週のイチ押し:冴えない派遣のOL如月ハニーは大好きなお風呂を堪能中、悪の秘密結社パンサー・クローの一員ゴールド・クローからの電話を受けた。なんと、亡き父の友人宇津木博士を誘拐したという。さっそく、救出に向かったハニー。いち早く現場に駆けつけた警察をあざ笑うかのように蹴散らしていくゴールド・クロー。しかし、ハニーは父の残した「Iシステム」で愛の戦士キューティー・ハニーに変身。しかし、叔父はまんまと連れ去られてしまう。パンサー・クローが狙っているのは、ハニーの「Iシステム」。首領のシスター・ジルは、次々と恐ろしい刺客を送り出す。そしてついにパンサー・クローのアジトである、ジル・タワーが姿を現す。警察官の秋夏子、そして謎の新聞記者早見青児を味方につけたハニーは、宇津木博士を救出するためジル・タワーに乗り込んでいく・・・・ | |||
私評:だって、私はこの世界が大好きなんだもん・・・私くらいの年代の男性諸氏はアニメ版のキューティ・ーハニーを毎週ドキドキしながら見ていたのではないでしょうか?なんたって当時はハニーのお色気は、少年だった私にはかなり刺激的だったのです。そのアニメが21世紀に実写版として復活。しかも、主演は抜群のスタイルとキュートな笑顔がとってもイイ佐藤江梨子が演じると聞き、すごーく期待して映画でした。実際にこの映画がどうだったかというとめちゃめちゃ面白かったです。でも、この映画の面白さの80%はサトエリの魅力でしょう。そして脇を固めるのは秋夏子役の市川実日子、そして早見青児は村上淳。このふたりはちょっと役不足な感がありましたが、アニメのキャラクターになりきっての熱演。そしてパンサー・クローの刺客たちもイイ味を出していました。中でも最高だったのはブラック・クローの及川光博。笑えます・・。原作の永井豪もチョイ役で登場していますので、お見逃しなく。気分転換にサクッと見るなら、こんな映画は最高ですよ。 |
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トロイ | 監督:ウォルフガング・ペターゼン | 出演:ブラッド・ピット、エリック・バナ | |
Troy | 2004年 アメリカ映画 | ||
スパルタとトロイの和解の宴が行われる中、トロイの第2王子パリスは、事もあろうかスパルタの王メネラオスの妻、ヘレンに熱愛していた。ヘレンも望まぬ結婚に疲れ果て、パリスに心を動かされていたのだ。そして翌日、トロイに戻る船にパリスはヘレンを乗り込ませた。その事を知ったパリスの兄であり、トロイの王子ヘクトルはパリスを諌めるが後の祭りだった。メネラオスは怒り、彼の兄であり強大な力を持つアガメムノンにその事を告げると、4万ものギリシャ兵をトロイへと向かわせたのだ。実はアガメムノンはトロイを征服し、強大な帝国を築き上げるのが目的だった。トロイの王、プリアモスはギリシャとの戦いを選び、2つの国は全面戦争へと突入していく。アガメムノンは要塞都市トロイを落とすには、ギリシャ最高の兵士であるアキレスの力が必要だと感じていた。しかし、アキレスは王のためではなく、自分の名を後世に残すため戦いを選ぶ。そして両国の戦いの火蓋は切って落とされた・・・・・・ | |||
私評:トロイは決して他国には屈しない・・・こういう映画は大好きです。戦いのきっかけにはちょっと???な感もあるのですが、その戦いの壮大さ、そしてそこで戦う男たちのカッコよさは私の5感を刺激しました。予告編で見た数え切れないほどの船が海原を疾走するシーンから、私の「トロイ」への期待は高まっていたのですが、期待以上のできの良さに大満足でした。見所はなんと言っても両国の戦いのシーン。広大な原野に集った数万の兵士たちがぶつかり合う。そして繰り広げられる肉弾戦。そして数々の工夫を凝らした戦い方にも私は興奮しました。主演はついにハリウッドの超大作に登場したブラピこと、ブラッド・ピット。甘いマスクだけではなく鍛え抜かれた肉体を駆使してのバトルシーンは最高!!そしてトロイの王子を演じるのが「ハルク」のエリック・バナ。彼がまたすごく良いんです。ブラピとのガチンコ勝負は、まさに後世に残る壮絶さ。このシーンだけでも見る価値アリです!!パリス役はオーランド・ブルーム。(どうしても、LOTRのレゴラスに見えちゃうんですよね・・・)そしてトロイの王には「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥール。彼の重厚で、しかも人間臭い演技は素晴らしかった。これぞ21世紀の大活劇映画。面白かった!! | |||
ル・デヴォース パリに恋して | 監督:ジェームズ・アイボリー | 出演:ケイト・ハドソン、ナオミ・ワッツ | |
Le Divorce | 2003年 アメリカ・フランス映画 | ||
フランス人と結婚した姉のロクサーヌを訪ねるために、パリにやってきたイザベル。ロクサーヌはふたり目の子供を妊娠中だった。イザベルがロクサーヌの家に到着すると、姉の夫シャルル・アンリが家から出てきた。イザベルが乗ってきたタクシーに乗り込み、彼は去っていく。なんと、彼はロクサーヌに別れを告げて出て行ったのだ。妊娠中ということもあり精神的に不安定になったロクサーヌのために、イザベルは一緒に住むことに。そんな時、イザベルはロクサーヌの知り合いで作家のオリヴィアのアシスタントとして働くことになった。ある日、イザベルはTVの討論会で熱弁を振るう男エドガルに目を奪われた。実は彼はシャルル・アンリの叔父だと知るが、イザベルにブレーキは効かず彼女はなんとエドガルの愛人の座を得る。秘密にしていたはずの二人だったが、エドガルがいつもの癖で彼女にケリーのバッグを贈った事で周りには気付かれてしまう。また、ロクサーヌの部屋にあった絵画が、実はラトゥールの名画の可能性が浮上し、離婚の財産分与で両家は熾烈な関係になっていく・・・・・ | |||
私評:男から高価な贈り物を貰ってはダメ!・・・・久しぶりにオシャレなラブ・コメディを堪能しました。テーマ自体はけっこうシュールで、心から笑える作品ではないのですが舞台がパリだというだけで、とてもオシャレな作品に見えてしまう。本当にパリという街は不思議な魅力に溢れています。そして映画の中では「利己的で、決して自分からは謝らない。しかも、セックスのゴシップが大好き」というフランス人への皮肉もタップリと込められています。そんな中でフレンチ男に振り回されるアメリカ女たちが、とても滑稽。しかし、アメリカの女たちは強いのです!!物事をネガティブに考えがちな姉を演じるのは、今や演技派女優のナオミ・ワッツ。終始泣いてばかりの彼女が笑顔を取り戻せるのか??そんな姉とは対照的にステキな恋愛を楽しもうとする妹は、ケイト・ハドソン。衣装も髪型もどんどんパリジェンヌっぽくなっていく彼女を見ているのも楽しいですよ。その他、オリヴィア役はグレン・クローズ、弁護士役で「グラン・ブルー」のジャン=マルク・バール、オリヴィアの元で働きイザベルに恋をする青年は「パリの確率」のロマン・デュラス、典型的なフランスのオバサン役で「巴里のアメリカ人」のレスリー・キャロン、そして女房に逃げられ自暴自棄になっている男役でマシュー・モディーン(これがまた適役!!)などなど、ひと癖もふた癖もある役者が集結。監督は「眺めのいい部屋」のジェームズ・アイボリーです。 | |||
海猿 | 監督:羽住英一郎 | 出演:伊藤英明、加藤あい、伊藤淳史 | |
Umizaru | 2004年 日本映画 | ||
海上保安庁の大学に潜水士を目指す若者が集った。潜水士になれるのは海保でもたったの1%。つまり彼らはエリート中のエリートなのだ。そんな彼らは主任教官の源の指導の下で50日間の特訓に耐えなければならなかった。ここでの訓練は二人一組になり、お互いをバディと呼び助け合うのが基本。研修生の一人仙崎大輔は、研修生の中でもずば抜けた技能を持っていたが、彼のバディの工藤は常に仙崎の足を引っ張る存在になってしまう。しかし、仙崎はそんな工藤を見捨てることなく、また工藤の努力は徐々に他の研修生にも認められつつあった。しかし、そんなある日、休日を海で過ごしていた工藤は溺れている人を救出するため海に飛び込んだが、命を落としてしまう。それ以来ショックのため、仙崎は海に潜ることができなくなってしまう・・・・・ | |||
私評:相手も助けられなかったら、あいつは犬死だ・・・・まさに海上保安庁を舞台にした「愛と青春の旅立ち」でした。実際に海保で特訓を積んだという出演者たちは嘘のないアクションシーンを次々と披露。それはまさに特訓であり、そして人並み外れた身体能力が必要だったはず。そんなシーンの数々はやはりすごく迫力があります。前半はどちらかというと軽いノリで、笑いもいっぱい。途中の悲劇から一転してラストは大迫力と感動!!素直に楽しめるエンターテイメント映画です。主演はこんなにマッチョだとは知らなかった伊藤英明。陰陽師のちょっと間抜けでナヨナヨした感じとは打って変わって、海の男が似合っていた。工藤役は「チビノリダー」こと伊藤淳史。そして紅一点の加藤あいが、男くさい物語に花を添えます。(マジで可愛かった・・・。ちょっとお色気シーンもあるし・・)教官の源には藤竜也。やっぱりこういう映画には、彼のような骨太の男が必要ですね。そしてこの映画はエンドクレジットのあとに、とんでもないシーンが挿入されています。本編が終わっても決して席を立たないでください。 | |||