5月28日版

 仕事がだいぶ忙しくなってまいりました。今までの鑑賞ペースを維持するのはたいへん。 
 でも、頑張るぞ〜・・。

 プランケット&マクレーン(Plunkett and Macleane)

 1999年  :  イギリス映画
 監督   : ジェイク・スコット
 主演   : ロバート・カーライル、ジョニー・リー・ミラー、リヴ・タイラー

 商売に失敗し悪事に手を染めたプランケットと聖職者の息子マクレーン。
 性格も正反対の二人は牢獄で運命の出会いをする。そして二人はマッシヴ
 (紳士)強盗としてその名を轟かせる。数々の修羅場を乗り越えプラン
 ケットはアメリカ行きの夢を、そしてマクレーンは本物の紳士を目指して
 いた。しかし、彼らを捕らえんと執拗に追跡をする一人の男がいた。
 チャンス卿だ。また、彼はマクレーンの恋のお相手レベッカにも手を
 出していたのだ。果たして彼らは、お互いの夢を叶える事ができるのか?

 私評:製作総指揮ゲイリー・オールドマン、監督は名匠リドリー・スコットの息子ジェイク。
 主演は今、乗りに乗ってるイギリスの個性派ローバート・カーライルとリヴ・タイラー。 
 良い面子ですよね。しかも、この映画の話しは実話に基づいているんですね。なんとも
 スタイリッシュな強盗がいたものです。映画は前半、ちょっと眠くなりましたが全体的には
 面白い映画でした。美しい映像はリドリーゆずり? スピーディーな映像は叔父のトニーゆずり?
 しかし、ラストシーンを見て思ったのですが、この物語ってこれから面白くなるんじゃないの?
 続編ができれば、見に行きたいですね! 

 ミッション・トゥ・マーズ(Mission To Mars)

 2000年 :  アメリカ映画 
 監督  : ブライアン・デ・パルマ
 主演  : ゲイリー・シニーズ、ティム・ロビンス、ドン・チードル

 西暦2020年、人類はついに火星への有人飛行を実現し探査を開始した。
 なんと地質から水の成分を発見し、いよいよ火星への移住も夢ではなく
 なって来た。次に彼らが発見したものは白い山。しかし、
 この探査中にクルーは交信を途絶えた・・。そして彼らの救出ミッション
 が開始された。火星で行方のわからなくなった
 ルークの親友たちが、ミッションに加わったのだ。 幾多の困難を乗り越えやっと
 火星に到着した彼らは、一人生き長らえたルークと再会。そして信じられない
 ような事実を聞かされる。 そして彼らが発見したものとは??

 私評:この映画も完全にネタバレ禁止モード。数々の謎が映画に登場します。SFならでは
 の壮大な謎が・・。そして明かされる数々の事実は「もしかしたら?」という念を
 抱かせます。でも、この映画の1番の見所は「ロマン」だと思います。広大な宇宙での
 私たちの存在なんて、そして日頃私たちが目にしているものなんてあまりに小さい。
 この映画のリアリティーはちっぽけな私の日常に「ロマン」って言う名の楔を打ち込んで
 くれた。私もいつか宇宙に行ってみたい!デ・パルマの映像は素晴らしかったです。今までの
 彼の作品とはちょっと異質ですが、いつも同じ映画ばかり撮ってる監督を才人とは言わない。 
 彼のテイスト感じさせながら、まったく異質の映画を作り上げた監督に脱帽。そしてゲイーリー・シニーズ、
 ティム・ロビンスがめっちゃカッコ良かった〜。 


 地上より何処かで (Anywhere but here)

 2000年 :  アメリカ映画 
 監督   : ウェイン・ワン
 主演   : スーザン・サランドン、ナタリー・ポートマン

 1995年夏。1台の金色のベンツがハイウェイを疾走していた。乗っていたのは
 アデルとアンの母娘。これから始まるLAでの生活にノリノリの母とは対照的に
 残して来た友人や親類の事を想い、そして母と二人の生活不安を隠せないアン。
 小さな田舎町に燻ることを嫌い、LAに移る事を決意したアデルは新しい生活に
 夢が一杯だったが、現実はもっと厳しかった。そんな母に振りまわされ続け、いつか母の
 元を去ることばかりを考え始めるアン。いつしか喧嘩が絶えなくなり徐々に二人の心の
 距離は離れていってしまう・・。

 私評:面白かった〜。木曜に試写会を逃した私はすかさず日曜分をゲット。苦労した甲斐
 がありました。スーザン&ナタリーってなんとなく顔も似てるような気がした。この二人
 のコンビは最高でした。映画の中でナタリーが流した大粒の涙の数だけ映画の中にエピソー
 ドがあります。 さていったいどれだけの涙を流したのでしょう? 血の繋がった親子だか
 らこそ分かり合える部分と、理解したくないけど分かってしまうというジレンマ
 を、ナタリーがうま〜く演じていました。 また、なんだかんだ言っても結局は
 寄り添って二人は生きているんですね。我が家の母と妹にも言えること。  
 この映画も親の子離れ、子供の自立が一つのメインテーマです。
 P.S。この映画の後、あなたはきっとLAPDが好きになる??


 やかまし村の子供たち (Alla Vi Barn I Bullerbyan)

 1986年  :  スウェーデン映画映画 
 監督   : ラッセ・ハルストレム
 主演   : リンダ・ベリイスト、アンナ・サリーン

 スウェーデンの片田舎、やかまし村に3軒並んで住んでいる仲良し
 6人組。リサ、ラッセ、ボッセ、オッレ、ブリット、アンナ。 今日から
 夏休みが始まるので嬉しくてしかたない! 水浸しの畑で遭難ごっこ、
 嫌いなものと好きなものを取りかえっこ、街までの買い物、湖の小島の
 宝捜し、干草のベッドで外泊・・。 北欧の夏は短いけれど彼らはたくさんの
 思い出を作りました。

 私評:この作品はビデオは出てますが、劇場でのフィルム公開は今回が初めて。
 ラッセ監督と言えば、「ギルバート・グレイプ」も「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」
 も大好きな作品。近日公開される「サイダー・ハウス・ルール」公開記念に彼の傑作選が
 連続上映されているんです。この映画の原作は「ロッタちゃん」や「長くつ下のピッピ」で
 有名なアストリッド・リンドグレーン。子供たちに親しまれそうな映画です。
 しかし、この村は本当に美しかった。川、湖、森、畑・・。 アスファルトやコンクリート
 なんてないし、電柱もないから、電気もないんだろうな〜。子供たちは裸足で遊びまわってるし・・。
 インドアの子供たちが多い昨今、親子でこんな映画を見て、次に実際に自然に触れてみると言うのは
 いかがでしょう? 来週公開の「やかまし村の春夏秋冬」も観に行きます。

 


 ムッソリーニとお茶を (Tea with Mussolini)

 1998年  :  イギリス・アメリカ映画 
 監督   : フランコ・ゼフィレッリ
 主演   : ジョーン・プローライト、シェール、マギー・スミス
        ジュディー・リンチ、リリー・トムリン、ベアード・ウォレス

 1935年、イタリアはフィレンツェ。この街に住むイギリスの貴婦人たち。19世紀風の
 ドレスをまとい、毎日カフェで午後のお茶を楽しむ彼女たちは、「サソリ族」と
 呼ばれていた。 仲間の一人メアリーは服地の店を持つイタリア人の店長の息子ルカが
 施設を脱走し、母親に会いに来たので、店長の元に連れていくが店長は息子を認めず、
 結局メアリーが預かる事に。その頃戦争の不穏な空気がこの街にも流れはじめる。暴動を
 目の当たりにしたイギリス人の一人、ヘスターはムッソリーニに談判しに行く。そこで
 ムッソリーニは「私が責任を持ってあなた方を守る」と約束し、イギリス流にお茶を振る
 まい、また二人の写真は新聞にも掲載された。しかし、彼女らは強制収容所に移送されて
 しまう・・。数日後なぜか彼女らは突然ホテルに移される。ヘスターはムッソリーニの
 計らいと喜ぶが・・・。

 私評:すごい面子の映画ですね。まずはマギー・スミス。彼女はどの映画でもマギー・
 スミス。当たり前だけど・・。偏屈で頑固なイギリス人、でも本当は良い人って役
 ですね。そしてジュディー・リンチ。今回はイタリア芸術を心から愛する、でも
 ちょっとぶっ飛んだおばちゃん。そしてジョーン・プローライトといえば、レディ・ローレンス・オリビエ。
 アメリカからはシェール(今回は歌までサービスしてくれます〜!)そして個性派リリー・トムリン。
 贅沢だ〜。フィレンツェの美しい、昔ながらの街並みも美しい。また、今回は建物の中までカメラが入り込み
 有名なフレスコ画や天上壁画を拝めるんです。これもイタリアの巨匠ゼフィレッリの力か?? 
 最後にこの写真のシーンは存在しません。少年時代のルカと青年のルカが両方写っているから(笑)

                  


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