今週も試写会三昧。 6本のうち4本が試写会でした。 お金がセーブできて幸せ・・。
2000年 : アメリカ映画
監督 : ジョン・フランケンハイマー
主演 : ベン・アフレック、ゲイリー・シニーズ、シャーリズ・セロン
刑務所で同室のルディとニック。 ニックは出所して文通相手の美女アシュレーと会う
事を心待ちにしていた。しかし、皮肉な事に出所を目前にしたニックは刑務所内で起きた
暴動に巻き込まれ死んでしまう。出所したルディはそこでニックを待っているルディーに
出会う。顔も知らないニックを待つアシュレーに心惹かれたルディーは、自分がニック
だと嘘をつく。しばしの幸福感。しかし、彼女の兄のガブリエルが現れ、事態は急変す
る。ニックが働いていたカジノを襲撃するので中の様子を教えろと言う。もちろん彼に
分かるはずもない。そして襲撃の日はやって来た。 だが、そこには何重にも仕掛け
られた罠があった・・。
私評:キャスティングの良さに惹かれて行ったのですが、内容はほとんど期待してません
でした。それが良かったのでしょうか、けっこうはまってしまった。ラストのどんでん
返しの連続は面白かった。 「最後のオチで、なるほどそういえば・・・」と言った
伏線が見えた時は、ちょっと感動だった。ゲイリー・シニーズのロンゲが不気味。
でも、やっぱり存在感がある。シャリーズ・セロンも今までの役と、ちょっと違う謎の女
がピッタリでした。ベン・アフレック・・。顔がデカイ・・。
2000年 : アメリカ映画
監督 : ジョー・チャペル
主演 : ローズ・マッゴーワン、ベン・アフレック、ピーター・オトゥール
コロラド州スノーフィールドの街に診療所を持つ医者のジェニーとリサの姉妹が戻って
来た。雪に覆われた静かなこの街がいつも以上に静かで、二人は変な胸騒ぎを覚えた。
診療所で二人は家政婦の死体を発見する。料理の火も付いたまま、と言う事はまだ
時間が経っていない・・。街に出た二人は方々で死体を発見。 なんと街の保安官まで
銃を手に死んでいた。しかし、大半の人はこの街から跡形もなく消えていたのだ。
いったいこの街に何が起きたのか?
私評:オープニングから10分も経たないうちに、死体が登場。なんの前振りもなく
いきなり事件は勃発し、集団失踪の謎を観客に考えさせます。いったい何が起きた
のか? そして姿を見せはじめる敵。この辺りまでの展開はめっちゃ面白かったの
ですが、途中から、ドンドン失速して行ってしまった。特撮には力が入ってましたよ。
ラストのオチは、某映画のパクリで苦笑・・。ピーター・オトゥールが冴えない学者
役で怪演?「アラビアのローレンス」が好きな私はちょっと寂しかったな〜。
ローズ・マッゴーワンには、もっと悪女やビッチな女を演じて欲しいな〜。
ベン・アフレック・・。顔がデカイ(笑)
1999年 : ベルギー・フランス合作映画
監督 : リュック&ジャン=ピエール・ダルデンヌ
主演 : エミリー・ドゥケンヌ、ファブリツィオ・ロンギオーヌ
突然工場を解雇されたロゼッタ。何故、私だけ? 必死に抵抗するが彼女の願いは
届かなかった。彼女はある中の母と二人暮し。生活費はロゼッタが稼いでいる。
そんなある日、彼女はワッフルの売り子の青年リケと出会う。彼女に好意を持った
リケは社長に口を聞き、彼女の仕事を見つけた。しかし、彼女はまたしても職を
失ってしまう。せっかく見つけた仕事、友達、そしてちゃんとした生活が、またしても
彼女から逃げ去って行く。ロゼッタは次第に自暴自棄になって行く
私評:けっこう見ていて辛い映画でした。ロゼッタも社会が生んだ反逆児。しかし、
彼女にはきちんとしたポリシーがあるのが面白いです。仕事、家、ちゃんとした生活。
そのために笑顔も、友達も、そして恋も放棄している。何が彼女をそうさせるのかは、
映画では語られていない。このストーリーの前に必ず、彼女をそうさせた別のストー
リーがあるはずだ。彼女のイライラや感情的な行動は、仕方ないのだけれど見ていて
ちょっとイヤだったな〜。ラストも、もう一言欲しかった。彼女は一つ大人に
なれたのかな?
2000年 : アメリカ映画
監督 : スティーブン・ソダーバーグ
主演 : ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー、アーロン・エッカート
エリンは離婚歴2回、3人の子持ち、これと言った特技もないが「元ミス・ウィチタ」と
いうのがちょっと自慢。今日も職探しに奔走している。ある日、彼女は交通事故に遭い
裁判を起こす。彼女に悪い所はないはずなのに、裁判は負けて1銭の慰謝料もとれな
かった。しかし、そのことを口実に、自分の弁護士の事務所に押しかけ無理やり仕事を
もらう事に成功する。彼女が整理していたファイルの中から立ち退き問題を扱った事件が
あった。興味を持った彼女は色々調べて行くうちに、立ち退きを要請していた工場から、
有毒な6価クロムが垂れ流しになっている事実を見つける。
私評:ジュリアの映画を見るたびに書いてますが「やっぱりジュリアが好きだ〜。」
今回のエリン役は本当に適役でした。見た目はケバイし口が悪い、でもパワーと情熱は
誰にも負けない。ストーリーは実話なのだそうですが、本当に彼女のために書き下ろ
された話のようでした。老弁護士役のアルバート・フィニー以外は、ほとんど端役。
最初から最後までジュリアは画面に出っぱなし。ジュリアファンには堪らない作品
ですね〜。そして悩殺ブラが・・。こういう映画にありがちな暗さは表に出さず、
笑いで全編をカバー。この辺りもやっぱりジュリアの魅力ですね。2時間10分があっという間でした。
2000年 : 日本映画
監督 : SABU
主演 : 堤慎一、松雪泰子、西田尚美、大河内奈々子、野田秀樹
「目が覚めると、自分はホテルの一室にいた。今日は月曜日? 昨日の記憶がまったく
ない。しかし、礼服に黒ネクタイ。そうだ!同僚の葬式に出て・・、喫茶店で恋人に
会って・・、バーで飲んでたら変な男に手相を見られた。トイレを出たらやくざが
いっぱいで・・、美女と踊って・・・、ショットガン?!・・・殺人?!!
少しずつ蘇る記憶。 そうこれは何もかも酒がいけないんだ〜! ニュースは自分の
報道をしてるし、窓の外は警察隊。 これって夢だよね??」
私評:Sabu監督のスーパーファンキームービーです。あまりに突拍子もない話なん
ですがめっちゃ面白かった。堤慎一の怪演、松雪泰子は妖艶、西田尚美が可愛い〜。
社会に正義を問いただすような言葉と、あまりにぶっ飛んだ話がごちゃ混ぜで
話しはどんどん膨らんで行く。いったい何処まで行っちゃうんだ〜!
堤慎一のダンスは笑える〜。 本当にイっちゃってる。 めっちゃ笑えた〜。
締めくくりもなかなか粋です。
1999年 : アメリカ映画
監督 : ロブ・ミンコフ
主演 : ジーナ・デイビス、ヒュー・ロリー、マイケル・J・フォックス(声)
NYに住むリトル家に新しい家族がやって来た。彼の名前はスチュワート。養護施設に
養子をもらいに行った二人は人間の子供ではなくマウスを選んだのだ。一人息子の
ジョージは弟ができると大喜びしていたが、スチュワートを見てガッカリ。でも、
二人は段々と仲良しになって行く。面白くないのがこの家のペット、猫のスノーだ。
そんなある日、リトル家をマウスの夫婦が訪ねる。二人はスチュワートの両親だという。
ショックをうけるリトル家の人々にさよならを告げ、彼は家を出ていったが・・・。
私評:最近こういう子供向けの映画は大人も楽しめる・・みたいなのが多いけど、この
映画は本当に子供向けで良かったです。 猫好きな人はちょっとムッとするかな??
スチュワートはもちろんCGだから、表情も豊かだし動きもとても滑らか。声を担当する
のはM・J・フォックス。両親(?)の声をジョー・ペシとジェニファー・ティリー。
みんな適役でした〜。 でも、スゴイと思ったのが猫の演技。どこまでCGを使って
いるのか分からないけど、表情がめっちゃ豊か。話す時の口はもちろんCG。でも、
スチュワートと一緒のシーンなどは、どうやって撮影したのか?と真剣に考えてしまった。ジーナ・デイビスも
マッチョな女を捨てて優しいお母さん役が似合ってました。上映時間84分の夢と冒険の物語。
楽しかった〜。