新作映画の更新は久しぶりだな〜。 今回ご紹介するのは2作品。
どれも、見応えアリです。 個人的には大好きな映画ばかりで〜す。
1998年 アメリカ映画
監督・主演 : ジョン・タトゥーロ
主演 : スーザン・サランドン
クリストファー・ウォーケン
キャサリン・ボロウィッツ
野心家で休むことを知らない劇作家トゥッチオは「カヴァレリア・
ルスティカーナ」の上演中若い役者が倒れたのを良いことに、お蔵入り
していた自作の戯曲「イルミナータ」に日の目を見せようと企てる。
この作品は彼が愛する劇団の看板女優レイチェルの為に書いたもの。
男色家の評論家にはめちゃくちゃに貶されるが、大物女優セメリンは
役者として、また女としての女心からトゥッチオをお抱えの劇作家として
仕立て名声を得ようとする。 劇団内でも欲望と嫉妬が渦巻き、
とんでもないことになって行く。 果たして「イルミナータ」の上演を
無事に行うことができるのでしょうか??
私評 : めちゃめちゃ、面白かった。 全体が3部構成になっている。
第一幕は最初の「イルミナータ」の上演までを描く。 第2幕は
欲望渦巻く舞台裏の淫らな(でも、おかしい)人間模様を。
そして第3幕は狂乱の一夜が明け、今度は不信が渦巻く舞台裏から、無事に上演を終えるまでを描く。
しかし、登場人物がみんな濃〜い。 主役はもちろん端役まで、みんなインパクトが強いです。
特筆すべきはクリストファー・ウォーケン。 ホモの演劇評論家役で、お気に入りの若手男優を
口説くシーンは最高に笑った。 ただでさえくどい顔をしているのに、更に白塗りをして不気味な
男を演じてます。 オペラを歌い、半裸になり、体をくねくねさせる彼を誰が想像できたでしょう?
スーザン・サランドンの、高ビーな女優役もはまりまくってた。 とにかくオモシロイ。 ☆☆☆☆
1998年 イギリス・アメリカ
監督:ギリーズ・マッキノン
主演:ケイト・ウィンスレット、サイード・タグマウイ
愛人の不実に傷つき、ロンドンから二人の娘を連れてモロッコに
やってきたシングル・マザーのジュリア。異国の土地で新しい自分
捜しのたびをはじめる。不思議な国モロッコは、開放的で大地と
空気の混沌とした異国文化の中で娘たちとぶつかり、時には
支えあい新たな生き方を発見するのだった。
また、土地の青年ビラルと出会い心を癒され、その無償の愛を
知るのだった。 原題のHideous Kinkyとは、子供たちが
その音の響きを気に入って作ったおまじない。
嬉しいときも、悲しいときも家族の心をひとつにする
秘密の合言葉。
私評:ケイト・ウインスレットはやっぱり、良い女優だ。
タイタニックのイメージが定着するのを恐れたのか、25歳の
シングル・マザー役に挑んでいるが、これがまた良いんだ。
実に生き生きとしていている(本当にひとみの輝きが違う!)
また、彼女自身が幼少時代にこの小説に触れ自らこの役を希望した
だけあって、気合が入ってました。 また、モロッコと言う国の
一種独特な雰囲気がこの映画に不思議なフレーバーを与えている。 最後はこの母娘と一緒に
叫びたくなった。 Hideous Kinky!