GW中は途中から全然見てませ〜ん。 最初にまとめて見ておいて良かった〜。
1999年 : アメリカ映画
監督 : キンバリー・ピアーズ
主演 : ヒラリー・スワンク、クロエ・セヴィーニ、ピーター・サースガード
不思議な魅力を持った青年、ブランドン。彼は実は女性で性的障害を持っていたのだ。
身振りはもちろん、性格まですっかり男のブランドンはいつか性転換を望んでいたが、
度重なる愚考のため、警察に捕まり裁判への出頭を命ぜられていた。そんな折、酒場で
ちょっと危険な男ジョンと出会う。息投合したブランドンはそのまま彼の地元の街へ行く。
そこでブランドンがであったのはラナと言う不思議な娘。そしてブランドンは彼女に熱烈な
恋をする。しかし、彼の”秘密”が明かになったとき事件は起きた・・。
私評:今年度の映画賞を総なめの主演女優ヒラリー・スワンク。彼女の素晴らしさがこの
映画の良さの大半を占めているといっても過言ではないかもしれない。この映画に語られ
ていることは真実です。私はこの映画を決して「良い映画」とは思わない。テーマも
嫌いだ。しかし、衝撃的なスゴイ映画であることは間違いない。ある意味ではアメリカン・
ヒストリーXを越える衝撃だった。都会ではゲイが迫害される事はまずないですが、
この映画の舞台のような昔気質なところでは、受け入れてもらえなかったのが悲劇
ですね。ちょうど「イージー・ライダー」のように・・。私はこの映画の予告もしみじみ
見ていなかったのが、この映画を見る上ではすごく良かった。あまり、ネタを書かないようにしましょう・・・。
2000年 : アメリカ映画
監督 : アンジェイ・バートコウィアク
主演 : ジェット・リー、アリーヤ、アイザイア・ワシントン
香港の刑務所に服役中のハンの元に、アメリカに住む弟が殺害されたニュースが届く。
居ても立ってもいられず独力で刑務所を脱走し単身アメリカへと渡る。そこではハンの
父親が牛耳る中国系のギャング団と、ライバルである黒人系のギャング団が凌ぎを削って
いた。弟殺しの犯人を探すべく行動を開始するハン。そんな時出会ったのが黒人ギャング
団のボスの娘トリッシュ。彼女と行動を共にするハン。ギャング団の抗争は過激にヒート
アップしていく。しかし、彼らの裏で糸を操る意外な人物が現れる・・・。
私評:ジェット・リーの舞台挨拶付きの試写会で見たので、私自身もめっちゃヒートアップ
して映画を見ました。粗探しを始めると幾つも発見できそうですが、楽しむポイントが
幾つもあると思います。まずは、ジェット・リーの華麗な体技。中国全国武術大会で4年
連続優勝は伊達じゃないです。「マトリックス」でキアヌが数ヶ月特訓したって、ジェット
の足元にも及ばない。それにハリウッドの最新SFXが加われば怖いものなしです。格闘
シーンがもっと見たかったな〜。そして笑いもたくさん。「オイオイ!」とツッコミを
入れたくなるシーンは笑ってごまかそう!そして最新のヒップホップミュージックが、
画面にマッチしててイイ感じでした。大音響で鑑賞(観戦?)したい映画です。
1999年 : アメリカ映画
監督 : ウィラード・キャロル
主演 : ショーン・コネリー、ジーナ・ローランズ、ジリアン・アンダーソン
ジョン・スチュワート、マデリン・ストウ、デニス・クエイド、
アンジェリーナ・ジョリー、ライアン・フィリップ、エレン・バースティン
結婚40年目を迎えた老夫婦ポールとハンナ。ポールは結婚後に一人の女を心から愛した
ことを告白する・・・。恋愛に積極的なジョーンが寡黙な青年キーナンと出会う。必死に
アプローチをかける彼女。しかし、キーナンはなかなか心を開かない・・。グレイシーは
結婚15年目。夫との愛情は消えうせたかのように思えた彼女は、やはり家族持ちのロジ
ャーと密会を続ける・・。舞台演出家のメリディスはすっかり恋愛恐怖症。今までの人生で
経験した恋愛は最低のものばかり。そんな彼女に思いを寄せる男がいた。彼はメリディスを
デートに誘い出す事に成功するが・・・。同性愛者マークはエイズに感染し死期が迫って
いた。駈けつけた母親のミルドレッドは、残された息子との短い時間を本音で語り合う・・。
そして迎えたフィナーレは??
私評:こんな映画が見たかった! 最高のキャストはもちろん、脚本もすばらしい。
人生は語ることですね。登場人物たちがお互いに身の上を語り合う。人と人の触れ合いってそう言う事なのかな。
みんな不器用で、言わなくて良い事を言ってしまったり、たった一言が言えなかったり・・。映画の後に、
自分自身に問いかけをしてみた。心のどこかにカギをかけていないか? 自分のハートに誠実か? とても
ありきたりな彼らの出会い、人生、そして愛。 でも、誰もがそれに悩んだり感動したりして、一歩前に進む事が
出きるんですね。人生は一筋縄じゃ行かない。だから面白いんですね。この映画の面子はもう最高ですね。
誰もが適役でしかも、誰もが主役。この映画のキャッチコピーの「誰もが人生の主役を生きている」って
素敵な言葉だと思った。超お薦めの映画です。
1999年 : アメリカ映画
監督 : マイケル・マン
主演 : アル・パチーノ、ラッセル・クロウ、クリストファー・プラマー
インサイダーとは内部告発者の意味。アメリカCBS局の超人気番組「60ミニッツ」
のプロデューサーバーグマンの元に、タバコ会社の不正を告発する内容の資料が届く。
彼はこのネタを自分の番組で暴露しようと、一人の男に協力を依頼する。彼の名はワイ
ガンド。つい最近某タバコ会社を、不当な理由で解雇されたばかりだ。だが、彼は会社と
守秘契約を結んでいたため、”義務”と”良心”の間で揺れ動く。葛藤の末、ワイガンドは
インタビューを承諾。しかし、その頃タバコ会社は放送を、そしてワイガンドを潰そうと
動きはじめる・・・。
私評:この映画はほとんどが実話。もちろん、映画用に脚色されている部分もありますが、
そんな事は関係ない。燃えるような闘志とパワーでTV業界にくさびを打ち込む辣腕を
アル・パチーノ、正義と自分自身の選択を信じる一市民をラッセル・クロウ、60ミニッツ
の看板インタビュアー、プライドと名声を何よりも大にする男をC・プラマー。戦いの火蓋
は切って落される。こういう無骨なまでにタフで、そして正義の名の元に戦う男の映画は大
好き。男の美学を感じた。圧倒的な強さを誇る”敵”を倒すため熱き戦いを挑む彼らが本当に
カッコ良かった。最近のアル・パチーノはどうもいただけなかったけど、この映画の彼は最高。
また、静かに戦うラッセルがアルとは好対照で最高のバランスだった。映画のストーリー以外の
俳優としての男と男の意地がぶつかり合っているようにさえ感じた。
2000年 : 日本映画
監督 : 市川崑
主演 : 役所広司、浅野ゆう子、片岡鶴太郎、宇崎竜童、菅原文太
ある小さな藩の町奉行に就任した萩原小平太。あだ名を「どら平太」。しかし、就任以来
一度も藩所に顔を見せていない。その藩には壕外(ほりそと)と呼ばれる無法地帯が
あった。そこは悪の巣窟で博打、売春、密輸が平然と行われ、藩も壕外から入ってくる
金で、私服を肥やしていたのだ。そこを牛耳るのは3人の親分。その頃、どら平太は
一人壕外へ侵入し、ここに住む者たちに、紛れて探りを入れていた。そしてついに親分
たちの懐に飛び込んで行った。
私評:昔の映画の予告編を見ると、痛快無比! 娯楽大作! なんて言葉が飛び交って
いましたが、まさにそんな映画です。腕は立つけど女には弱い、酒も博打もやるけれど、
正義の心は誰にも負けない。そんなヒーローがどら平太だ。役所広司がまさにはまり役。
彼は本当に芸域が広い。また、脇役の片岡鶴太郎がめっちゃ良かった。彼のキャラも
こういう映画には絶対必要です。菅原文太のやくざの親分も、ドスが利いてて良かった
です〜。こういう勧善懲悪の時代劇に変な理屈は不用ですね〜。オープニングの出演者の
文字が、いつもの市川監督で、なんかうれしかった。最後に、やっぱり山本周五郎の原作
が良いんです〜。日本人の心に根ざした小粋な人間ドラマも楽しめます〜!。
2000年 : 日本映画
監督 : 篠原哲雄
主演 : 田中麗奈、原田美恵子、平田満、真田広之
聡夏、17才の春休み。入院中の母が大切にしていたオルゴールの中から
一通の手紙を見つける。中身は25年前のラブレターだった。しかも、父宛では
なく知らない男。いても立っても居られなくなった聡夏は、手紙の住所の長野県
上伊那郡を訪ねるが、その住所の場所は今は、冷たいダムの水の底だった。そ
こで出会った気の良いタクシーの運転手の助けで、引越し先を知った聡夏は一人で
彼を訪ねる・・・。そして母とその男のドラマチックな再会を演出しようと企むが・。
私評:母と娘の間柄って、男には入り込めない秘密がたくさん。我が家も母と妹は
仲が良くて二人でたくさんの秘密を持っている。映画の中の田中麗奈と原田美恵子
は、まさにそんな母娘でした。大好きな母の1番の思い出「はつ恋」を知り、ひとつ大人になる少女の
せつなくて、心温まるお話です。田中麗奈は普通の女の子を普通に演じられるところが良いですね。
原田美恵子も、やさしい母親役がピッタリでした。また、そんな娘と接点を持てない父親に平田満、
母の昔の恋人に真田広之と豪華な顔ぶれ。ところで、自分の「はつ恋」っていつだったかな?