GWを目前にちょっとダッシュをかけました。 試写会が多かった今回です・・
1999年 : アメリカ映画
監督 : クリス・コロンバス
主演 : ロビン・ウィリアムス、エンベス・デイビッツ、サム・ニール
マーティン家に最新型のロボットNDR114が届いた。家事全般をこなすために
作られたこのロボットはアンドリューと名付けられた。そして彼はマーティン家では
人間として扱われた。しかし、アンドリューは他のロボットとは少しばかり違っていた。
彼には”独創性”があったのだ。家族の中で特にアンドリューと交流をしていたのは
次女の”リトル・ミス”だった。 彼女は淡い想いさえアンドリューに抱いてた。
年月は流れ、年老いていくマーティン家の人々に対し、いつまでも変わらないのは
アンドリューだけ。人間とのギャップを狭めるために、彼が選んだ手段とは・・・。
私評:なんとも美しい話でした。人間以上に人間らしいアンドリューは疑うことをせず
一途に正義を通す心を持っている。しかし、そんな彼の心にプログラムされていなかった
愛情が発生するんですね。200年にも渡るアンドリューの自分探しの旅が話のメイン
です。映画の中で彼が少しずつ人間に近づいて行く過程を”アップグレード”という
単語で説明しているのですが、ボディは人間にはなれなくても、心は人間以上にヒュー
マニティに溢れているアンドリュー。逆に人間の方が心の”アップグレード”が出切れば良いのに!
と思ってしまった。心に残る素晴らしいストーリーです。笑いと涙がたくさん詰まったこの映画は、
いろんな世代に見てもらいたい映画ですね。
1998年 : 日本映画
監督 : こだま兼嗣
声の主演: 高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明
警察官を狙った連続殺人事件が起こる。しかも最初の事件は、大胆にもコナンの目の前で
行われたのだ。殺された刑事は二人とも警察手帳を握り締め死んでいた。毛利小五郎と
コナンは事件の捜査に乗り出す。いつもは協力的な目暮警部も今回は口が堅い。犯人の
次ぎのターゲットは女性刑事の佐藤だった。パーティ会場のトイレで彼女は撃たれ
重傷を負った。しかし、その場に居合わせたのは蘭。彼女は佐藤刑事の血を見た
ショックで記憶をなくしてしまう。そして、顔を見られた犯人は執拗に蘭を狙いはじめる。
果たして犯人は誰か? コナンの推理が冴える。
私評:面白かった〜。 子供のマンガだとばかり思っていた私は度肝を抜かれました。
評判どおりの、練りに練られたストーリー。キャラクターもなかなか面白いです。
映画の最初で、キャラクターの紹介やコナンの秘密の説明もあるのですんなり映画に
入れます。しかし、あの探偵アイテムの数々はちょっと魅力だったな〜。そして蘭と
の恋の行方も面白いです。さっそく前3作をビデオでチェックしなくちゃ。ちょうど
GWだし!
1999年 : アメリカ映画
監督 : ルパート・ウェインライト
主演 : パトリシア・アークエット、ガブリエル・バーン
ブラジルの教会で突如マリア像の目から血が流れ始めた。調査の為にバチカンから
派遣されたのはアンドリュー神父。アンドリューの出した答えは超常現象。像には
種も仕掛けもなかった。その頃、ピッツバーグで働く美容師フランキーの体に異変が
起こる。手首から突如出血し、病院に担ぎ込まれたのだ。その後も彼女を襲う信じら
れない現象の数々。そしてバチカンはアンドリュー神父を彼女のもとに送った。彼女の
元に起きている「聖痕現象」とは? そして彼女に起きている異常な現象は何を意味
するのだろうか?
私評:待ちに待ったこの映画。アメリカ公開から半年以上遅れて日本に到着です。かなり
宗教色の濃い映画なので、ストーリーの深い部分までは理解できていないと思います。
しかし新人監督らしいスタイリッシュな映像と、音楽が良かったですね。もちろん、
ホラー映画としても楽しめます。また、この『聖痕現象』(十字架の上のキリストの
傷と同じ個所から出血、または傷を負う現象を言う)は世界各地で実際に起きていると
言うことを頭に入れて映画を見ましょう!私的には主演のパトリシア・アークエットが見れただけで
ハッピーでした。 パトリシアも恐怖心から、この映画の出演を一度は見送ろうとしたらしいです・・・。
1999年 : アメリカ映画
監督 : ソフィア・コッポラ
主演 : ジェームズ・ウッズ、キャスリーン・ターナー、キルステン・ダンスト
僕らがまだ少年だった頃、リズボン家の5人姉妹は憧れの的だった。真面目な数学教師
の父と厳格なクリスチャンの母親を持った彼女たちに最初に起きた事件は、末っ子のセシリア
の自殺未遂。医者は彼女が外界との接触がないことが要因だと言う。そして催された小さな
パーティ。しかし、パーティの当日セシリアは2階の窓から身を投げた・・。悲しみに暮れる
リズボン家の人々。しかし、四女のラックスに惚れていたトリップの策略により4人は
ダンスパーティに出かける。夢のようなひととき。しかし、ラックスが朝帰りをしたため
母親の怒りを買い、彼女たちは家に閉じ込められてしまい、学校に行くことさえ許され
なくなった。僕たちは家の中の囚となった彼女たちとコンタクトを取ろうと電話、手紙を
送り、なんとか彼女たちを家から助け出そうとした。しかし、彼女たちが選んだ道は
あまりにショッキングだった。
私評:思春期の恋のほろ苦さと、ちょっぴり大人の女の子への憧れ。そんな少年の語りで
物語は進んで行きます。輝くように美しいブロンドの5姉妹がとてもキュート。そして
彼女たちを追いまわす少年たちが、またすごく良いんです。私もむか〜し、そんな想いをしたことが
あったな〜と、ノスタルジックな気分になった。しかし物語りのラストはあまりに悲しい。あまりに
もろくて、儚い少女たちの一生。「なんで?」と言う答えは敢えて探す必要はないと思う。とても
ブルーになった。両親役のジェームズ・ウッズとキャスリン・ターナーがめっちゃはまり役でした。
そして四女ラックス役のキルステン・ダンストが大胆で早熟な少女を熱演。とても大胆でビックリ。
彼女に惚れるプレイボーイがジョシュ・ハートネット、また彼が大人になった後の役を久々のマイケル
・パレが演じています。医師役のダニー・デヴィートも。初監督とは思えないソフィア・コッポラの
感性の豊かさにはビックリ。時折、挿入されるいたずらっぽい映像とかも好き。超・お薦めです〜。
1999年 : アメリカ映画
監督 : デビッド・クローネンバーグ
主演 : ジェニファー・ジェイソン・リー、ジュード・ロウ、ウィレム・デフォー
近未来のバーチャルリアリティーゲームはドンドン進化していた。各社が新製品を
競い合う中、アンテナ・リサーチ社が新たに開発したのは「エグジステンズ」と
言うゲーム。新作発表会の席で天才ゲームデザイナーのアレグラ・ゲラーを含めた
モニターメンバーはさっそくゲームのダウンロードを開始した。しかし見学者の一
人がゲラーに銃を放った。パニックに陥る会場で警備員のパイクルはゲラーを連れ
逃走。そして彼女にエグジステンズの世界へと誘われる・・・
私評:この映画に登場する新しいゲームはバイオポートと呼ばれるコネクターを、人体の
脊髄近くに開け、直接神経系統に信号を送り込むと言うなんともすごい発想だ。この辺りが
クローネンバーグらしい? 人道的にはタブーな作品を常に送り出す監督ならではの
すごい映画だと思う。しかし、かなりぶっ飛んだ映画です。覚悟して見て下さい。
役者陣も良い面子が揃ってます。キューブリックの「アイズ・ワイド・シャット」を降りて
この映画に出演したジェニファー・ジェイソン・リー、今乗りに乗ってる二枚目、ジュード・
ロウ、そしてウィレム・デフォー・・。 私的にはめっちゃ面白かったです。 中枢神経を
刺激された・・。
1999年 : アメリカ映画
監督 : マイケル・ホフマン
主演 : ケビン・クライン、ルパート・エベレット、ミシェル・ファイファー
キャリスタ・フロックハート、スタンリー・トゥッチ
19世紀初頭のトスカーナ。公爵は美しいピポリタとの結婚を控え準備に
追われていた。そんな時イジアスと言う気難しい男が娘のことで相談に来ていた。
彼の娘ハーミアはディミトリアという青年に嫁がせるつもりでいたが、ライサンダー
と言う男を好きらしいのだ。当時の結婚は親が決めるもの。仕方なくハーミアとライ
サンダーは駆け落ちをすることに・・。しかしハーミアの親友のヘレナはディミトリア
に恋していて、二人の駆け落ちの話を聞いて彼に告げ口してしまう。こうしてもつれた
四人は揃って妖精のいる森の中へ。しかし妖精パックの施した魔法の媚薬が元で彼らの
仲はもっと複雑にこんがらがってしまう。また時を同じくして婚礼の余興に出演する権利
をものにしようとアマチュアの劇団の一行も森を訪れていた・・・。
私評:こう言う話しは好きです〜。 シェイクスピアはやっぱり読むものじゃなくて
見るもんですね! 今回のこのお話はウィットに富んでいて、めっちゃロマンチックな
恋物語。シェイクスピアならではの歯の浮くような愛のセリフも、映画で見ると気に
ならないです。印象的なのはすごい大根役者役のケビン・クライン。声がでか〜い。
そして一瞬、ミシェル・ファイファーと見間違えたキャリスタ・フロックハート。 彼女がとてもチャーミングでした。
いたずらでドジな妖精役のスタンリー・トゥッチが笑わせてくれます。ラストの彼のセリフが
全てなんですよね。「他愛もない夢、どうかお咎めのないように・・・。」
2000年 : 日本映画
監督 : 飯田譲二
主演 : 江口洋介、市川実和子、原田芳雄、柄本明
事件現場に駆けつけた二人の刑事早瀬マナブと飛鷹の二人は何者かに頭をかち割られた
死体を発見。 しかも脳は取り出されシチューにされていた。そして殺害後に脳を料理
されると言う事件が続く。捜査線上に現れたのは数日前から、美術館で忽然と姿を消した
令嬢が浮かび上がる。やっとの思いで発見した彼女はすでに瀕死の状態で、しかも彼女の
脳は収縮し腫瘍を抱えていた。その現場でただ一人生き残った木村は、彼女の意志を
引継ぐかのように猟奇殺人を開始。彼の最後のターゲットはマナブだった・・。
私評:けっこうエグイ映像が話題になっていますが、ストーリーはすごく面白いです。
スプラッターなシーンを取ってしまっても映画的に十分面白いと思った。人の脳から
脳へと移り、そして殺害をさせて行く辺りは、さながら映画「ヒドゥン」を思わせる。
誰がその「なにか」に変わってしまうか?を想像するのも面白いです。タイトルの
「アナザヘヴン」はもう一つの天国の意味ですよね。人間にとってのもう一つの天国
を快楽殺人に見出したらと言ったテーマが。 ぶっち切れた刑事役の原田芳雄が怪演。
タカビー専門だった松雪泰子の落ちついた演技がなかなか。 また、市川実和子、
柏原崇の二人がめっちゃ良かったです。主役のはずなのに江口洋介の影が薄い・・・。 131分と長い映画
ですが長さはまったく感じなかった。次は本に挑戦だ〜!