2001/4/22号


GWに新しい映画がどんどん始まるので、今のうちに見たい映画を潰しておかなくちゃ。
スキャナーが壊れてしまったので、写真がありません・・。 スキャナーが復帰しだい入れ込みます〜!

連弾  監督・主演 : 竹中直人  主演:天海祐希、冨希塚桂香
Rendan  2000年 日本映画
今週のイチ押し作品!:父親の遺産を譲り受け、専業主夫に打ち込む正太郎とバリバリのキャリアウーマンの美奈子は離婚の危機。顔を合わせればケンカばかりの日々。そんな両親を冷めた目で見つめる娘の真理と息子の徹。しかし、真理の通うピアノ教室の発表会で母娘で連弾を弾く事になっていた。離婚のそもそもの原因は美奈子の不倫。そんな美奈子に「もう一度やり直そうと」と持ちかけた正太郎だったが、彼女は離婚届を突きつけ家を出て行ってしまう。徹は大好きな母の不倫現場の写真を目の当たりにしてショックを隠せない。そして正太郎に付いていこうとするが・・。一方、真理は正太郎のセコさや気弱な所をなじる。そしてついに発表会の日を迎えるが・・・。

私評:夫婦の離婚が巻き起こす家族の大騒動。けっこう笑える作品ではあるのですがテーマーは深刻です。家事以外は何もできない夫。外での付合いに刺激を求める妻。この時点でお互いの目指す方向はまったく違ってしまっているのだが・・。竹中直人の濃〜い芝居はちょっと苦手なんですが、情けないお父さん役はグッドでした。また、二人の子供が憧れて止まないお母さんが天海祐希。彼女がまたはまり役でした。そしてそんな両親に仲直りをして欲しいのに、つい突っ張ってしまう娘。そして大好きだった母親の、一番イヤな所を見せつけられ、キライになろうと必死になる息子。それぞれを演じる子役の二人がとても良かった。家族の形態は色々あるし、パーフェクトな関係はない。この映画では、新しいタイプの家族がもがき苦しみ、そして失ってしまったものと、家族の中で不変なものを探りあう映画です。この映画の一番の良さはこの4人のアンサンブル。誰もがそれぞれ良い面と悪い面をさらけ出しながらも、なんとか繋がっていこうとする展開がすごく好きだ。映画音楽の代わりに使われる竹中直人が即興で作ったいう鼻歌もポイントが高い。(笑) パンフレットにはこれらの鼻歌入りのCDが付いています。♪トマトとほうれん草、トマトとほうれん草、にんじん大根にんじん大根・・・の歌が好き(爆) 

ウエディング・プランナー  監督:アダム・シャンクマン  主演:ジェニファー・ロペス、マシュー・マコノヒー
The Wedding Plannner  2001年:アメリカ映画
今週のイチ押し作品!:メアリーはサンフランシスコのトップ・ウエディング・プランナー。結婚式の演出を全てコーディネートして完璧なものにするのが彼女の仕事だ。しかし、他人の結婚式は数え切れないくらい手がけたが、肝心の自分の式はまだ・・。ある日、彼女は車に轢かれそうになったところを、医者のスティーブンに助けられる。メアリーの友人ベスは二人のためにデートをセッティング。メアリーは完全にスティーブンに心を奪われてしまう。次の日、彼女が手がけ様としている社長令嬢の結婚式の打ち合せで、紹介された彼女のフィアンセは、なんとスティーブンだった・・・。
私評:ジェニファー・ロペス、めっちゃきれい〜!!また、彼女は演技力も備わっているから完璧ですね。マシューも今回は控えめながら、良い所をみんな持って行ってしまう2枚目役でした(笑)。この映画のオープニングは、デ・パルマもビックリの長回し。カメラがずっとジェニファーを追って行くのですが、これが実に気持ち良い。そしてこの映画の見所の一つが音楽! 最近映画はヒット曲を無造作に流しているようなところがあるけど、この映画の音楽は画面にあわせ演奏をしている。主人公の動きや会話に合わせて、音楽が割り込んでくるんですね。昔の映画では良く使われていたけど、最近ではほとんど見かけなくなったな〜。また、主演のジェニファーを初めとする、ステキなシンガーたちの歌も忘れてはいけません。 しかし、結婚式でオリビア・ニュートン・ジョンの曲を使うと、別れるというジンクツは本当なのだろうか??(笑) 
15ミニッツ  監督 : ジョン・ハーツフェルド  主演:ロバート・デ・ニーロ、エドワード・バーンズ
15 Minutes  2000年 アメリカ映画
私評:メディアの恐怖・・。NY警察きっての有名刑事エディ。彼はメディアを利用し世間の注目を集める事件を上手く扱っていた。彼はある放火殺人事件で、若き放火調査官のジョーディとコンビを組む事になる。しかし、犯人は次のターゲットに照準を定めていた。そして彼らはある事件をビデオに収めマスコミに売る事を企んでいた・・。デ・ニーロは最近若いスターたちとコンビを組んで、彼らを持ち上げ、上手く脇役を演じていますね。この映画でもエドワード・バーンズを上手く料理して、彼の良さを引き出している。映画は途中辺りでで”まさか!”の展開を迎える。そしてその後が、めっちゃ面白くなるんです。これは見てのお楽しみと言う事で・・。犯人の一人がすごく映画好きで、”某名監督”の名前を何度か引用するのですが、これは笑えると同時に彼のスナッフビデオの”こだわり”になっているんですね。”アメリカの良心”と呼ばれた監督を名乗る男が、陰惨なスナッフビデオを撮影するというのは、なんとも皮肉な演出ですね。そして映画はそういう血なまぐさいネタに飛びつくメディアを、徹底的にコケ落としています。 社会への中傷あり、アクションあり、そしてちょっとした笑いありのめっちゃ楽しめる映画です。 
トラフィック  監督 : スティーブン・ソダーバーグ 主演:マイケル・ダグラス、ベネシオ・デル・トロ
Trafic  2000年 アメリカ映画
私評:巨大麻薬コネクションを暴け!メキシコでは将軍の命令を受けた警察官が運び屋から麻薬を没収するが、闇に蠢く巨大な力により危険な道を歩む事に。一方、アメリカのオハイオでは最高裁判事ロバートが麻薬撲滅を掲げるが、愛する娘が麻薬に手を出していること知り、愕然とする・・。サンディエゴでは麻薬王が逮捕される。なにも知らされていなかった妻は生きる為、麻薬売買に足を踏み入れる・・。乾いた映像はドキュメンタリータッチで、フィクションであるにも関わらず異常なまでの緊迫感を醸し出す。しかし、映画っぽい部分は登場人物のエゴ、絶望、恐怖、そして変貌だ。これらは素晴らしい役者陣たちが確実に演じ切っている。判事として麻薬く撲滅を掲げるマイケル・ダグラスがすごく良かった。正義に名の元に世間に麻薬撲滅を訴えながら、自分の娘が麻薬に手を出すというショッキングな役柄。また、彼の実生活でのパートナー、キャサリン・ゼタ・ジョーンズがまた良いんですよ。生きるためとはいえ、段々と逞しく、そしてふてぶてしくなって行く様は圧巻。 アカデミー助演男優賞のベニシオ・デル・トロも、シブイ演技でした。(しかし、私的にはオスカーの演技とは思えないが・・)麻薬について、日本はまだまだ安全な国と言えるでしょう。そんなに日本人にこのテーマはどれだけ受け入れられるのだろうか? ハリウッドのエンターテイメント映画とは一線を隔した映画だけだけに、興行成績はイマイチかも?? 私は大好きな映画です。
ザ・コンテンダー  監督 :ロッド・ルーリー  主演:ジョーン・アレン、ゲイリー・オールドマン
The Contednder  2000年 アメリカ映画
私評:現代版「エリザベス」?? 任期の途中で副大統領が死亡した。後任として最有力候補だったハサウェイ知事は、釣りの途中で自動車事故に遭遇し、運転していた女性を救出しようとするが助けられなかった。しかし、彼を英雄視する声は多かった。ところが、大統領が選んだのは女性議員のハンソンだった。しかし、彼女が正式に副大統領の座につくには下院議員の聴聞会を経て、議会の承認を受けねばならなかった。ハサウェイと繋がりを持つ司法委員会の委員長はハンソンを落とし入れるべく、彼女の過去のスキャンダルを世間に発表する・・。一議員としてではなく、一個の人間として、そして女性としての生き方を問われることになる女性を演じたジョーン・アレンが素晴らしかった。彼女は先日のアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされてましたが、納得です。彼女が映画の中で言う「信念は不利な時でも貫くべき・・」というセリフは好きだな〜。そしてこの映画の製作総指揮も兼ねるゲイリー・オールドマン。またまた、ビックリするような風貌で、憎々しげな男を怪演。すごいインパクトでした。 また、この映画でアカデミー助演男優賞にノミネートされたジェフ・ブリッジズ。ついに、彼も大統領役をやるようになったんですね・・。「ラストショー」の時は童貞少年だったのに・・(笑)。そして久々にスクリーンで見たような気がするクリスチャン・スレーター。この映画の最後のどんでん返しは、ちょっとビックリでした。ステキな翻訳は戸田奈津子さんです。
ガンシャイ  監督:エリック・ブレークニー  主演:リーアム・ニーソン、サンドラ・ブロック
Gunshy  2000年 アメリカ映画
私評:スクリーンではお久しぶりのサンドラ・ブロック〜。マフィアの麻薬取引の囮捜査員チャーリーは、前回の任務で危うく殺されそうになり、その時の恐怖がトラウマとなっている。しかし、彼はまた囮捜査をする事に・・。通い始めたグループセラピーには企業戦士たちの嘆きを聞かされ、プレッシャーで腹痛だった時に行った病院で浣腸をしてくれた美人ナースに心を奪われる。様々なプレッシャーの中で恐怖に押しつぶされそうになるが・・・。リーアム・ニーソンがめっちゃ可愛い〜。こんなに軟弱なリーアムは初めて見たけど、これがまた様になってる。麻薬取引をするイタリアンマフィア役のオリバー・プラットも笑わせてくれた。サンドラ・ブロックはこの映画の製作も兼ねていますが、映画の中では脇役です。ちょっと見ないうちにけっこう歳をとったな〜。 でも、あのパンチラのサービスショットはグッドでしたよ(笑)。この映画の本当のテーマは、社会が抱えるストレスかも?映画のセラピーのシーンで、愚痴を言い合う中年男たちの悲哀・・・、私は他人事とは思えなかったんですよ。笑いがたくさん、ロマンスもあり、ちょっとしたサスペンスもありのオイシイ作品です。 サンドラファンは見逃すべからず!! 
 ザ・メキシカン  監督:ゴア・ヴァービンスキー  主演:ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ
The Mexican  2001年 アメリカ映画
 私評:映画史上最高のカップル??運び屋のジェリーは組織からの命令で、ひとりメキシコに渡る事に。その仕事とは伝説の銃「ザ・メキシカン」をアメリカに持ち帰る事だった。しかし、彼は恋人のサマンサとこの仕事からは足を洗う約束をしていた。しかも、二人はヴェガスに向かうはずだったのにドタキャン・・。 だが、その銃を狙っていたのはジェリーだけではなかった。そしてサマンサは人質に取られてしまう・・。 やっぱり、この二人が大スクリーンに並ぶとすごいですね。映画の中では終始ケンカばかりの二人。でも、二人とも華があります。 しかし、ブラピはメキシコでのシーン、ジュリアはヴェガスでのシーンが多く、二人のツーショットはたったの11分37秒(パンフレットから拾いました)!! ちょっと物足りないぜ〜。映画の話自体はまあまあ楽しかったけど、2時間超はちょっと長く感じた・・。ジュリアを誘拐する役のジェームズ・ガンドルフィーニはめっちゃ良かった。彼の涙のシーンはちょっと感動(笑)。そして某大物俳優の登場シーンにはビックリ! この映画に出ている事を全然知らなかったからね。 でも、嬉しい誤算でした。監督のゴアはあの「バドワイザー」(カエルが登場する)を作った人なんですね。 


前回の記事も読んでね〜!



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