今回は試写が3本もあったので、劇場公開前の作品を見ることができました。 ネタバレしてないよ〜!
1998年 : イギリス映画
監督 : ブライアン・ギブソン
主演 : スティーブン・レイ、ビリー・コノリー、ジミー・ネイル
1977年。雷鳴轟く野外ロックフェスティバルを最後に、人気を誇っていた
ロックバンド、ストレンジ・フルーツは解散した。 原因は我の強いメンバーたちの
確執だった。 それから20年後、それぞれ別々の道を歩んでいた彼らに再結成の
話が持ち上がる。メンバーの誰もの心の中に、完全燃焼できなかった悔しさと、
ずっと引きずりつづけた夢があったのだ。そして始まったヨーロッパツアー。
失敗ばかりで、またしても彼らの中に不穏な雰囲気が・・・。果たして彼らは夢を
取り戻すことができるのか?
私評:よくある話ではあるのですが、音楽がかかわると、それだけで良いお話に
なってしまうのは、自分が音楽をやっていたからでしょうね。ライブの感動を
を味わいました。音楽はまさに70年代ロック。今流行りの、打ち込みのコンピューター
音楽じゃなくて、ギター、ベース、シンセ&ドラムスというシンプルな編成。
しかし、ライブシーンは本当におもしろかった。みえみえのサクセスストーリー
でしたが楽しめました〜。「ロックの神のお告げだ〜・・」
1999年 : アメリカ映画
監督 : フランク・ダラボン
主演 : トム・ハンクス、デヴィッド・モース、マイケル・クラーク・ダンカン
ジェームズ・クロムウェル、ダグ・ハッチソン
1935年、ジョージア州コールドマウンテン刑務所で看守主任を務めるポールは
信じがたい奇跡を垣間見た。その年、刑務所に送られてきた囚人コフィは身長2mを
越す大男。二人の少女を殺した罪で死刑の判決を受けている。しかし、彼はこの舎房で
数々の奇跡を起こす。ポールの患っていた病気も彼に触れられることによって治って
しまうし、もう一人の死刑囚ドラクロアが可愛がっていたネズミが、陰険な看守パーシー
によって踏み潰された時も、彼の手の中で息を吹き返したのだ。ポールは彼が本当に
殺人を犯したのか?という疑問の念を抱き始める・・。
私評:しっかりと作られた映画ですね。原作に忠実に、そしてキレイにキレイに
作ってある。また、人物の描写がうまい! トム・ハンクスはもちろん、副主任の
ブルータルを演じるデヴィッド・モース、刑務所長のムーア、囚人のコフィ、ドラクロア
そして憎まれ役パーシー。すべての人物像が掘り下げて描かれているので、すごく
好きになれたり、逆にすごく嫌いになれたり。 本来なら涙涙・・になるはずでしたが
原作ですでにストーリーを知っていた私は、涙には至りませんでした。でも、さすがに
キングの作品だけのことはあると思わせたのが、刑務所のセット。まさに本で描いていたとおりの
セットにビックリ。また、主役のポール役も、トム・ハンクスのために書かれたと思うくらいピッタリ!
そういえば、この本についてはこのHpの本のコーナーに書かれていますが、ネタバレがあります。(爆)
1999年 : アメリカ映画
監督 : ミロシュ・フォアマン
主演 : ジム・キャリー、コートニー・ラブ、ダニー・デビート
変わり者のアンディーは、子供の頃から壁に向かって物まねをするのが大好きで
いつか人前に立つことを夢見ていた。ここは場末の盛り場。ギターを片手に奇妙な
歌を歌うが客はしらけ気味・・。クビを言い渡されそうになった彼は突如、プレスリー
の真似で大喝采を浴びる。そんな彼を見ていたのは有名プロモーターのジョージ・
シャピロ。ついに彼にチャンスが巡ってきたのだ。スターへの階段を1歩ずつ上り
始める。しかし、型にはまらない、独特の芸を求めるアンディーは暴走を始める。
また、彼自身の分身として生み出したトニー・クリフトンも一人歩きを始めてしまう。
人気絶頂の彼は、突如男女混合プロレスで憎まれ役を演じ始める。しかし、その才能は
当時は誰にも理解されなかった・・・。
私評:ジム・キャリーってやっぱりすごいと思った。あのテンションの高さも計算ずく
なのか? アンディ・カフマンについては知りませんでしたが、映画の中でジムが演じる
彼の芸はおもしろい。一言もしゃべらないステージは笑えた!彼のリアリティー溢れる
ステージはどこまでが本気で、どこからが嘘なのかが分からない。それゆえ、狼少年のように扱われてしまう。
この映画を見ていてとても気になるのが、アンディ・カフマンとトニー・クリフトンの関係。 ネタバレはしません
のでしっかり見極めて下さい。 監督のミロシュ・フォアマンは『カッコーの巣の上で』『アマデウス』で二度の
オスカーを獲得している巨匠。その辺りの演出も実に見事です。思い切り笑えるけど、ちょっとブルーになるかも?
お薦め作品です!!
1998年 : 香港映画
監督 : アンドリュー・ラウ
主演 : アーロン・クォック、イーキン・チェン、千葉真一
天下統一の野望に燃える雄覇は菩薩から「風」と「雲」を味方につけよと予言を
受け、幼い二人の少年を略奪し弟子として育て上げた。彼らは雄覇の元で着実に
力をつけていった。また、雄覇も天下統一に向けて勢力を伸ばして行った。しかし
そんなある日、雄覇は再び菩薩の予言を聞くが今度は「風」と「雲」によって滅ぼ
されると言う内容だった。そこで雄覇は彼の娘に二人が思いを寄せていることを
利用し、二人を戦わせどちらかを殺そうとする。雄覇を打ち砕くには「風」と「雲」
二人が協力しなければならないのだ・・・。
私評:すごい特撮ですね〜。 マトリックスもビックリ!! ちょっと安っぽいところも
あるのですが、肉弾アクションでは此方の方が全然上ですからね。しかし、香港映画でも
千葉真一もグッドでした。しかし、なぜ日本語?? ワイヤーで吊られるシーンが多いの
ですがあんなに滑らかに、そして軽やかに動けるのはまさに香港映画のマジックですね。
元々、香港で大人気のコミックがベースになっているので、マンガチックなシーン満載。
この映画も細かいところはガタガタ言わずに、単純にアクションとILMのSFXを
楽しみましょう。128分はちょっと長いかも・・。