2002/3/28号

10日分まとめてアップしました。今週末もいっぱい観なくちゃ・・・。

少林サッカー  監督・主演 : チャウ・シンチー  出演:ン・マンタ、ヴィッキー・チャオ
少林足球  2001年 香港映画
今週のイチ押し:かつては黄金の右足と呼ばれたファンは、仲間のハンが持ちかけた八百長事件が元で自慢の右足を折られ、以来ハンの奴隷のようにして20年も暮らしてきた。そんなある日、彼は街で少林寺拳法を普及させようとする青年シンと出会う。そしてシンの恐るべき脚力に魅せられる。シンにサッカーを勧めたファンは、やはり少林寺拳法の猛者であるシンの兄弟を訪ね歩きついにはチームを作りあげる。恐るべき彼らのパワーは留まる事を知らず、トーナメントを勝ち進むのだが・・・・。
私評:少林寺拳法の普及に良い方法を見つけたんだ。それはサッカー!・・・この映画は香港では歴代の記録を抜き去り、香港映画の中では1位に踊り出た作品です。この映画は「すごい破壊力のオバカ映画」です。サッカーのルールなんてまったく無視の作品なので、真面目なサッカー映画として見ようとしてはいけない。一つ一つのギャグはまさに、コミックのノリです。それゆえギャグがとてつもなく大袈裟。よくぞここまで実写で作ってくれた!そのパワーは想像を絶します(笑)。 とにかく変なこだわりは捨て、思いきり笑っちゃいましょう。監督・主演のチャウ・シンチーは、『喜劇王』も大好き。とにかく笑わせるのが上手い。そして彼の5人兄弟が全員面白いんですよ。しかし、笑いの中にちらっとだけシリアスがあったり、ホロリとさせるシーンがあったり。この辺りもチャウ・シンチーの演出の上手さかな? 紅一点は「決戦・紫禁城」でも、めっちゃ可愛かったヴィッキー・チャオ。今回は・・・言えません(謎)。 気取って映画を見たいなら、この映画はお薦めしませんが、同じオバカになってドバーっと笑いたいなら、この映画は超〜お薦め。IQ低めの映画かもしれませんが、わたしは最高に楽しめました。
トンネル  監督:ローランド・ズゾ・リヒター  主演:ハイノー・フェルヒ、ニコレッテ・クレヴィッツ
Der Tunnel  2000年 ドイツ映画
961年 8月。ドイツは東西に分裂した。ソヴィエトの共産主義を引き継いだ東ドイツからは、資本主義国の元で政治が営まれる西へ逃げ出そうとする人は後を断たない。東ドイツが誇る水泳選手のハリーも、兼ねてから西への脱出を考えていた。そしてついに決行。偽パスポートで国境を潜り、まんまと西へと辿り着いた。しかし、彼には心残りがあった。それは東に残してきた妹ロッテの事だった。しかし、東から家族、友人、恋人を連れて来たいと思っているのはハリーだけではなかった。そして彼らは国境沿いにトンネルを掘り、東から西へと人々を脱出させるという大胆な行動に出た・・・・
私評:ここからフランス領、資本主義へようこそ!・・・・これは実話がベースになっている。映画のテロップに出るのですが、当時はこんなトンネルが何本も掘られ、実際にたくさんの人が東ドイツから西ドイツへと逃げたのだそうです。故にこの映画のエンディングはなんとなく読めるのですが、最後の最後までハラハラドキドキ。もちろん、トンネル掘りも一筋縄ではいかないし、他にも色んなエピソードがてんこ盛りです。上映時間が2時間40分と長いのですが、映画を見ているときは時間をまったく忘れてしまいました。主演のハイノー・フェルヒはちょっとエド・ハリスに似たクールな男。彼の執念がトンネル脱出を成功に導くのです。そして東ドイツにいる恋人のためにチームに参加した若い女性役がニコレッティ嬢。あの「バンディッツ」でベーシストをやっていたカワイイ女性です。ベルリンの壁が崩壊してだいぶ経ちますが、ドイツの人々には切っても切れないエピソードでしょうね。重厚なドラマでした。 
光と闇の伝説 コリン・マッケンジー  監督・主演 : ピーター・ジャクソン、コスタ・ボーテス  出演:サム・ニール
Forgotton Silver  1996年 ニュージーランド映画
ピーター・ジャクソン監督が子供の頃に遊んだ、未亡人の家の庭から撮影済みのビデオの山が見つかった。それらは1900年代の前半に撮影されたものだった。しかも、それらの中には歴史的事実を覆すような事柄までも・・。それらを撮影したのはコリン・マッケンジー。ニュジーラーンドが生んだ天才監督だ。グリフィスと同じ時代に、ニュージーランドで彼を超えるくらいの才能を持った監督がいたのだ。しかも、彼は生涯を賭けて「サロメ」という作品を撮影したのだ。そしてその巨大なセットは、なんとニュージーランドのジャングルの中に実在(?)したのだ・・・・

私評:彼の作品は、まちがいなく映画界の殿堂入りさせるべきだ・・・(By レオナルド・マーチン) これはフェイク・ドキュメンタリーです。実在しない人物をあたかも、実在したかのように見せている映画。しかし、その巧妙さたるや・・。また、このコリン・マッケンジーという男の人生がめちゃ面白いんです。そして映画への情熱、悲恋、逃亡、そして悲惨な最期。まさに彼の人生そのものがドラマ。そしてアンコールワットのようになってしまった、巨大なセットからはとんでもないものが・・・。この映画の監督・脚本・主演を演じるのが「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン。彼の恐るべき才能をここでも垣間見る事ができます。嘘だと分かっていても真剣に見てみましょう。このような映画を「モキュメンタリー」と呼ぶそうな。でも、めっちゃ面白いですよ〜! 
マップ・オブ・ザ・ワールド  監督: スコット・エリオット  主演:シガニー・ウィーバー、ジュリアン・ムーア
Map Of The World  1999年 アメリカ映画
アリスはごく普通の妻であり、母親。農場を営む夫ハワードと、ちょっと生意気だけど愛しい二人の娘に囲まれめまぐるしい毎日を送っていた。ある日、親友テレサの娘を預かったアリスは、ちょっと目を離した隙に事故で死なせてしまう。罪の意識で気が狂いそうな彼女に追い討ちを掛けるように、彼女の職場である小学校でアリスが生徒に対して性的虐待をしたという訴え出が起こる。町中から疑惑の目で見られるアリス。そしてついには警察に逮捕されてしまう。マスコミは勝手な事を、想像を膨らませ報道し、ついにはハワードと二人の娘までが町中から非難されてしまう・・・・

私評:大きな過ちを犯さない限り、人生は安泰だと思っていた・・・・・。シガニー・ウィーバーの好演が評判を呼んでいたこの映画ですが、ついに3年の時を経て日本に上陸しました。テーマはかなり重い。いわゆるメジャー系では毛嫌いされそうなテーマです。ところがこの映画は、アメリカのインデペンデント系の映画会社の作品なのです。出演者はハリウッドの一流どころなのにね。次から次へとアクシデントに見舞われ、身も心もズタズタになっていくヒロイン。しかし、彼女の家族、そして親友によって少しずつですが、自分らしさを取り戻していく。でも、最後はスッキリとは終わりません。どうも、釈然としないのですが、でもこれが真の姿であり、リアルなのかもしれない。このエンディングなんかは、まさにインデペンデントのノリですね。主演のシガニーは噂通りの好演。すごく複雑な役どころを手堅く演じてました。彼女の親友がジュリアン・ムーア。今回は大事な娘を失い哀しみのどん底に落ちる母親役です。そして憎まれ役が、「ボーイズ・ドント・クライ」のクロエ・セヴィニー。そしてちょっとお節介なハワードの母親役が、オスカー女優ルイーズ・フレッチャー。実に見応えのあるドラマでした。
サウンド・オブ・サイレンス  監督:ゲイリー・フレダー 主演:マイケル・ダグラス、ショーン・ビーン
Don't Say A Word  2001年 アメリカ映画
精神科の医師ネイサンは、感謝祭の日の帰宅途中、友人のルイスから呼び出され一人の患者と会う。情緒が不安定な少女エリザベスだった。そしてその翌日、彼の大事な一人娘ジェシーが誘拐されてしまう。すぐさま、犯人から電話が入る。犯人の要求は「昨日会った患者のエリザベスから、6桁の数字を聞き出せ。警察には連絡をするな。お前の行動は全て見えている」。怪我の為、足を吊ったまま動けない妻を残し、ネイサンの孤独な戦いが始まった。敵は恐るべき悪の組織だ。果たしてエリザベスから、キーワードを聞き出す事ができるのだろうか??・・・・

私評:I never tell 〜♪I never tell 〜♪久々に「いかにもスリラー」って感じのスリラー映画を観ました。ネイサンと犯人の駆け引き、そしてネイサンとエリザベスの駆け引き、犯人と体を動かせない妻の駆け引き、事件を追う警察・・シナリオはけっこう複雑に絡まって入るのですが、展開はけっこう分かりやすいかも??こういう映画で楽しみにしている、意外な展開がこの映画にはなかった。素直に思ったとおりの展開でした。そんな中でも主演のマイケル・ダグラスは最高。こういう役をやらせたらピカイチですね!その他に妻のファムケ・ヤンセン、悪役のショーン・ビーン、友人役のオリバー・プラット、女刑事のジェニファー・エスポジートと,なかなかの面子が揃っています。しかし、いちばん目を引いたジェシー役は「パトリオット」「サイダー・ハウス・ルール」でもめちゃ可愛かった、お目目がクリクリのスカイ・マッコール・バーツシアクちゃん!!彼女の演技が光ります。映画はイマイチ、インパクトには欠けるけど、しっかりと2時間楽しめました。
プライベート・レッスン 青い体験  監督:クァク・チギュン 主演:ヘ・ドゥナ、キム・レウォン
Plum Bloosom  2000年 韓国映画
高校2年のジャヒョとスイン。二人は親友同士である。二人ともセックスには興味津々だ。ジャヒョはクラスメートの早熟な女の子ハラと早々に初体験を済ませるが、不良のレッテルを貼られているハラを好きになることはできなかった。しかし、そんなジャヒャの態度が、とんでもない事件を引き起こしてしまう。一方、スインにも片想いをしている女教師ジョンがいた。気持ちを打ち明けたスインだったが、教師と生徒という立場を重んじるジョンに関係を断られてしまう。そして二人は高校を卒業し大学へと進む。相変わらず仲良しの二人だったが、それぞれのセックスに対するトラウマが・・・・

私評:大丈夫!大丈夫!大丈夫!・・・・韓国のティント・ブラスなどと宣伝され、監督も泣いているでしょうね。この映画は確かにセックスシーンが多いのですが、そういう「エロス」よりも、二人の青年の成長に重点が置かれている。しかも、シナリオ、カメラ、そして登場人物がかなり良いです。ただ、演出上そういうシーンが多くなっただけで、きっちりした映画であり物語です。主人公のビョヒャが体験する悲劇は、かなりショッキングです。主演の二人の青年もすごく良いのですが、マドンナの二人の女性が印象的でした。エロだけを楽しみに来た人にも、充分楽しめる作品ですよ。(たぶん・・)


前回の記事も読んでね〜!



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