2週間ほど映画館に通えない日々が続き、欲求不満だったので、固めて見てきました。
3日間で8本を鑑賞。 でも、見すぎると映画一本ずつの印象が薄れてしまう・・。 出きることなら毎日1本づつ
見たいな〜・・。
1999年 : アメリカ映画
監督 : ステファン・エリオット
主演 : ユアン・マクレガー、アシュレイ・ジャッド、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド
イギリスの諜報部員Eyeは、ある日上司の個人的な依頼で、彼の息子の素性調査を
請け負った。 息子が金を貢いでいる女がいるらしいとのことだった。そこに現れた
女は突然、目の前の男を殺しその場を立ち去った。彼女の名はジョアナ。ジョアナの
不思議な魅力の虜になったEyeは彼女を追う。そして行く先々で殺人を重ねて行く
ジョアナ。いつしか、彼女を守るため手を貸す始末。 そしてやっと二人がめぐり逢った
のは極寒のアラスカだった・・・。
私評:サスペンスとしては、途中がちょっと中だるみっぽいけど、楽しめる内容。
アメリカ国内をあちこち移動するので、観光気分も味わえます。
アシュレイ・ジャッドは個人的には美人とは思わないけど、魅力的。
私がこの映画を見た有楽町の映画館はとなりで「ダブル・ジョパディー」の上映を
していて、アシュレイの主演作が並んでいた。 ユアン・マクレガーもちょっと暗い過去
を持つ男を演じていてこれがまた、結構あってる。 めがねをかけた顔はキーファー・
サザーランドに似てた。また、ジェヌビーエーヴ・ビジョルドに久々にスクリーンで
会った。すっかり歳をとったけど、もちろん昔の面影を残しています。期待せずに見れば、それなりに
楽しめる作品だと思いますよ。 アシュレイのヌードも見れるし!(爆)
1999年 : 東映映画
監督 : 井坂聡
主演 : 黒木瞳、陣内孝則、山下徹大、筧利夫
テレビの映像編集の仕事をしている遠藤遥子の持ちかけられた郵政省内部告発
の情報。 見るからに実直そうな男から受け渡されたのは最近自殺した弁護士
吉村をつけまわす謎の男の映像だった。そして最後に撮影されていたのは、
麻生という男。警察の取調べを追えた彼はなぜか『ニヤリ』と笑っていたのだ。
さっそく、テープを編集し放送した。 しかし、その一本のテープが麻生の
人生をぶち壊した。仕事場でも自宅でも彼を見る周りの目は、明らかに
変わってしまった。そして彼は抗議をするためTV局を訪れる・・・。
果たして、彼は本当の犯人か? もし、彼でないとすればなぜ? テープを
渡した男は実在せず、ビデオもよく見るとヤラセのようだ・・。
私評:おもしろい! とてもリアルなシナリオが良い。 黒木瞳、陣内孝則の演技合戦も見物です。
しかし、この映画を見たらTVの報道番組を見る目がきっと変わると思う。私たちはTV局の作り上げた
勝手な情報に踊らされているだけなのかもしれない。 それ以上に、そんな情報を鵜呑みにしている私たち
自身も呆れるが、そういう情報をコントロールできるメディアの力は、それ以上に恐ろしい。実話だったらネ
陣内孝則演じる麻生のニヤリと笑ったそのワンシーンが、全ての事実を隠蔽し、嘘を作り出す素材となって
いるのですがその辺りの作り方、描き方がとても上手い。また、遠藤は夫と息子を捨ててTV業界にしがみ
ついている設定なのに、息子とのやり取りで黒木が泣くシーンがあるのですが、最初見たときは
「サスペンスにメロドラマは不要!”」と思ったのですが、こういうやり取りがラストの伏線に
なっていたりして、実に憎い! いや、本当に面白かった!!
にやりと笑った陣内の顔が関口宏に似てると思ったのは私だけ??
1999年 : アメリカ映画
監督 : マイケル・ランティエリ
主演 : ジル・ヘネシー、ケビン・ゼガール、ビル・パーク
絶海の孤島に一夏を過ごすためにやってきた親子。 しかし、両親は巨大なトカゲ「コモド」
の餌食となった。ただ一人生き残った少年もそのショックから塞ぎ込み、事件は闇の中に。
実は何年か前にこの土地で、トカゲの卵を投棄した者がいたのだ。精神科医のビクトリアは
少年パトリックの恐怖を取り除くには、島に戻ることが一番と考え、忌まわしい出来事が起き
た孤島を訪ねる。 そしてコモドの大群と遭遇する。しかも、この島の工場の経営者が
コモドのことをひた隠すため、刺客を送っていた・・。
私評:いやいや、けっこうちゃんと作ってある映画なんでビックリ! 巨大トカゲのCG
なんかよくできてますよ。〔トカゲの足が地面についてないところが見えて笑えたけど・・)
また、今回のコモドは「アナコンダ」や「ジョーズ」と違い、群れで襲って
来るところが面白い。 それと、毒を持っているところもちょっと違いますよね。
だから、こういう映画の分類で言うと「アラクノフォビア」に近いかもしれない??
でも、けっこう簡単にやっつけることができるんです。(笑) 私がこの映画を見たのは
例のネズミ事件があったシネパトス。ここは都営地下鉄の音がうるさいのですが、今回はコモドが
来る時に地下鉄が通るとその振動が、良い臨場感を醸し出し、グッドでした。
パンフレットは売ってなかった・・・。
1997年 : フランス映画
監督 : マニュエル・ブラダル
主演 : フレデリック・マルグラ、ヴァヒナ・ジョカンテ
フランスで一番美しいと言われる町、コートダジュール。 降り注ぐ太陽、エメラルド
グリーンの海は見る者の目を惹きつけ離さない。しかし、地元に住む若者には退屈
極まりない。14歳の少女マリーは米軍の基地で、兵隊を誘惑し男を変えては小遣いを
稼いでいた。また、ジプシーの少年オルソは盗みを働き、日々の生計を立てている。
二人は出会いの時から何か惹かれるものを感じていた。 オルソは銃を手に入れるため、
盗んだ金を貯め、仲間のゴランに頼むが使い込みをされてしまい苛立っていた。
マリーはキャンプに入り浸っていたが、米兵から愛想をつかされる。 そんな時、
二人はまた出会い、漁師の船を盗んで伝説の入江を訪ねる。
夢のような生活が続くが、意外な未来が二人を待っていた・・・。
私評:美しい〜。 コートダジュールの町の美しさ、そして真っ青な海。 そして主人公の
二人の少年と少女がまた、美しい。 少女マリーがきらきらと輝く海をバックに踊るシーンは
本当に美しかった。 特に少女マリーは色っぽい!褐色に焼けた肌がまた、魅力的だ。映画自体は脈略のない
シーンを繋ぎ合わせただけ。観客の感性に頼る部分が多い。でも、私的にはこの美しい映像を見れただけで
十分満足の映画でした。 オルソ役の少年は本当のジプシーで、この映画のためにスカウトされたのですが
映画の撮影後、またジプシーの生活に戻り、今は行方不明だとか・・・。
1999年 : 日本映画
監督 : 村石宏實
主演 : 長野博、吉本多香美、高樹澪、川地民夫
ウルトラマンティガとして戦いつづけたダイゴはレナとの結婚を控え幸せいっぱい。
もう、戦いの日々には戻らぬ決意をしていた。しかし、超古代遺跡を調査していた
調査隊は3体の巨人像を発見する。これぞ3000万年前に超古代人類を滅ぼした
闇の3巨人だった。そして彼らの復活を知らされたダイゴは、再びティガとして
戦う決意をする。 しかし、ティガに変身したダイゴはダークなティガの姿に愕然とする。
ティガはもともと、超古代においては闇の巨人だったのだ。ダイゴの人間としての
意志がティガを光の巨人に変えることができるだろうか?
私評:こども映画だと思ってバカにしてはいけない! これは面白かった〜。
特撮もかなり力が入っていて、「ゴジラ」に負けてない。戦いから身を引いたダイゴが
人間としての使命から、再び戦いの場に身を置く辺りの持って行き方もうまい!
でも、ティガのTVシリーズを見てれば、ティガ伝説をより理解できて、この映画を
楽しめるんでしょうね。ティガの最終回だけで良いから、見てみたい。 後半はちょっと
ウルウルしてしまった。子供がたくさんいるので、劇場で見る方はちょっとうるさいのを
覚悟して下さい。主題歌を映画館で大合唱していた子供たちはかわいい・・。
1999年 : アメリカ映画
監督 : ジョー・ジョンストン
主演 : ジェイク・ギレンホール、クリス・オーウェン、クリス・クーパー
炭坑の街、ウエストバージニアのコールウッド。 ごく普通の高校生ホーマーは
星空を飛んで行くスプートニク号を見て、自分の手でロケットを打ち上げようと決意する。
悪友2人と奇人と呼ばれる数学オタククエンティンの4人で「ロケットボーイズ」を結成。
本格的なロケットの作成に乗り出す。しかし、頑固で昔かたぎの炭坑夫の父は、
彼を理解できずすぐに言い争いになってしまう。 そんな時、炭坑の事故で父が怪我を
負ってしまう。やむなく、ロケットの製作を断念し父の仕事を引き継ぎ、家計を支える
決心をする・・・。
私評:真実はフィクションより奇なり。実話だと聞いてビックリした。
しかし、父と息子の葛藤の作品は数多くありますが、この映画は秀作です。
父親と言うのは男にとって、いつか越えなければならない高いハードルですよね。
私は尊敬する人は誰ですかと言う質問をされると、迷わず「父です」と答えます。
そんな立派な男ではありませんが、「まじめ」なだけが取り柄で、またそれだけを武器に
働きつづけ、自分を育ててくれた人ですから、当然なんですけど。この年になるとそんな風にさらりと
考えられるのですが、もっと若い頃は、この映画の父子のように喧嘩ばかり・・。 でも、いつのまにか
強かった父を超えている自分がいるんです。そして分かり合える部分をたくさん共有することができるんだと
思うんです。だから、この映画の父と息子の関係はとても印象的でした。 また、夢に向かって
努力する姿勢、そしてそういった努力が報われるプロセスは感動の2文字を胸に刻んでくれます。
脇役ですがローラ・ダーンの先生役が良かったな〜。
1998年 : イギリス映画
監督 : アナンド・タッカー
主演 : エミリー・ワトソン、レイチェル・グリフィス、デビッド・モリシー
チャールズ・ダンス
音楽好きな母親に育てられた姉妹、ヒラリーとジャクリーヌ。姉のフルートと妹のチェロで
賞を総なめにしていた。しかし、ある時期から妹のチェロの才能が大きく花開く。それは
天才的で、姉のヒラリーはその才能には勝てないことを悟り、また自分の才能の限界を
知り音楽家の道を諦め妻として母としての人生を歩むことにした。ジャクリーヌは世界的に
有名な音楽家となり、その名を轟かせる。天才指揮者ダニエル・バレンボイムと結婚をし
世界を股に掛けるミュージシャンとなりなからも、彼女の心は満たされることは無かった。
それはヒラリーに対する憧れと、彼女が手に入れた幸せへの嫉妬だった。そんな折、
ジャクリーヌはストレスが原因で難病に蝕まれる・・・。
私評:あまりに悲しすぎる・・。 栄光を手にした直後の発病、闘病生活、そして死。
でも、ジャッキーが一番悲しかったのは自分の唯一の武器を取り上げられたことでしょう。
不自由になった手でチェロを弾き、電話口で聞かせるシーンは見ていて辛かった。
ジャッキーが最後まで求めていたものって、なんだったのでしょう。私の個人的な見方では、
姉のヒラリー自身を、自分ものにしたかったのでは?と思えて仕方ありません。
姉のヒラリーを中心にこの物語を見るか、ジャッキーを中心に見るかで見方がまったく違う。
邦題は「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」だから、ジャッキーの映画だと思われがちですが、
原題は「ヒラリーとジャッキー」、つまり二人が主人公です。しかし、天才って早死にが多いと思いませんか?
まるで才能を得るために、悪魔に魂を売ったかのよう。(それは考え過ぎか・・?)
1999年 : アメリカ映画
監督 : ジョン・ラセター
声の主演: トム・ハンクス、ティム・アレン、ジョーン・キューザック
アンディーの一番の友達カウボーイのウッディ。なんと彼は超プレミアの
人形だった!!不要品バザーに出されそうになったペンギンのウィージーを救出
する為、外に出たウッディは、TVCMに良く出てくるおもちゃ屋アルに誘拐されて
しまう。ウッディ救出のためにバズをリーダとするアンディのおもちゃたちが、
街に繰り出した。ウッディはアルの家でカウガールのジェシー、馬のブルズアイ、
炭坑夫のプロスペクターと出会う。ウッディは一昔前は超人気キャラだったのだ。
そして4体をセットで日本の博物館に売ろうというのだった。果たしてウッディは
子供のおもちゃとしていつしか飽きられ、捨てられる運命を選ぶか、博物館で
ガラス越しにいつまでも、生きつづける運命を選ぶのか?
私評:相変わらず、ディテイルに拘るディズニーのクオリティーの高さには頭が下がる。
今回はおもちゃの在り方について、色々と考えさせられた。まさか、おもちゃに
こんな意志はないにせよ、粗末に扱い、ゴミとなったおもちゃが、私にもけっこう
在ります。こんな風に見せ付けられると、ちょっと辛い・・。(笑)トム・ハンクス、ティム・アレンは相変わらず
良い吹替えだったと思います。今回からの新キャラジェシーの声優ジョーン・キューザックも忘れることなかれ!
最高ですよ。また、ウッディの修理に訪れる謎の老人は「バグズライフ」のDVDに入っていた短編
「ゲーリーじいさんのチェス」のおじさんですよね! この映画の中でも「スプートニク」が語られていた。
ソ連が飛ばしたスプートニク以来、人形も宇宙のSFものが主流になった・・みたいな内容。
「遠い空の向こうに」といい、「トイストーリー2」といいスプートニクが影響を与えているんですね!!
また、この映画が始まる前のディズニーの超大作「ダイナソー」の予告編がすごかった。タイトルから分かるとおりの
恐竜映画。「タイタニック」の制作費を超える額を注ぎ込むそうです。このインパクトがめっちゃ強かった〜。