2003/3/17号

今週は色々とあって邦画を2本だけ・・・。遅れを取り戻さねば!!

ぼくんち  監督 :阪本順冶  出演:観月ありさ、真木蔵人、鳳蘭
Bokunchi  2003年  日本映画
今週のイチ押し:ここは関西のようで、ないような、どいつもこいつもの水平島のうら港。船に乗ってやってきたのは半年ぶりに島に戻ってきた今日子と離れて暮らしていた娘のかな子。島で暮らしている幼い兄弟一太と二太という息子たちにかな子を会わせた今日子は、またすぐに家を出てしまう。しかも今日子は家を売ってしまう。しかたなく、アパートを借りたかな子と兄弟。お金を捻出するためにかな子はピンサロで働き始める。一太はそんなかな子に「男」としての強さを見せようと、島のチンピラのコウイチについて金を儲けようと、金の取立て、シンナーの瓶詰めなどをはじめる。しかし、自分が子供であるためどうしても上手くいかない。一方、二太は無邪気にかな子に甘えている。しかし、かな子は大きな秘密を隠していた・・・・
私評:ぼくたちビンボーなんです。」「入れー!」・・・めちゃ面白かったです。これはマンガ作品の映画化。しかし、原作を読んでいない私は、それぞれのキャラクターに映画のままのイメージで接することができました。この作品の重要なファクターである「笑い」「人情」「生きるパワー」をビンビン感じることができる映画です。笑って笑って笑って、そして要所要所に感動を散りばめたシナリオは最高。そしてこの映画にはそれこそ真珠のように輝く、素敵なセリフがたくさんあるんです。この映画のひとつのキーワードでもある「泣きたいときこそ笑うのか?」それとも「泣きたいときは泣いたらいいのか?」あなたはどちらでしょう。ちなみに私は前者です。主演のかな子を演じるのは観月ありさ。ピンサロ勤めで、ダメな男に惚れて島を出た女役なのですが、なんともピッタリなのでビックリした。どうしても彼女はアイドルのイメージがあるからね。しかも、あの放送禁止用語をずば!っと言った時には2倍ビックリ。そして鳳蘭、岸辺一徳、志賀勝、笑福亭松之助、真木蔵人、今田耕司などすごいバイプレイヤーが適材適所で脇をガッチリと固めています。しかし、この映画ですごいのは一太と二太の兄弟。この2人の子供が最高の演技を見せます。阪本監督作品は「どついたるねん」以来、全部外れでしたがやっと私の琴線に触れる作品に会えました。
プレイガール  監督:梶間俊一  出演:佐藤江梨子、加藤明日美、八幡えつこ
Playgirl  2003年 日本映画
警察内の秘密組織「Private Government」略してPG。そこには5人の女性が所属していた。彼女たちは自らを「プレイガール」とも呼んでいた。今回の彼女たちのミッションは連続誘拐事件。誘拐された人質はすべて無事に帰されてはいるものの、身代金はいつも犯人が巻き上げていた。被害者の家族は裕福ではあるが裏で悪事を働いており、警察には通報できないという弱みがあったのだ。PGは独自の調査で次なるターゲットの青年に警護に就いた。しかし、その青年にちょっと惹かれたかおるは一瞬の隙を付かれターゲットをさらわれてしまう。リーダーの遙は現場の写真から犯人が、自分がもとLAPDにいた頃の同僚である前島だということを知る・・・・
私評:「おまえたちは誰だ!」「プレイガールとでも呼んでちょうだい」・・・私がまだ小学生だった頃、TVシリーズがありました。低学年の頃はちょっとお色気作品だったので親が見せてくれなかったのですが、高学年になってからは見せてくれるようになりました。確かに親父と見ていた記憶はあるのですが、あまり良く覚えていません。今回はそのテレビシリーズを劇場版にリメイクしたもの。キャストも今が旬の人気の若手女優を配し、しかもお色気たっぷりの作品。しかし、正直言って見所は彼女たちだけ。ストーリー、演出、アクション・・・どれもが手抜き。まあ、そういう温〜い作品も見ておかないとね・・。(毎日すき焼きばかり食べてないで、牛丼も食えっよってこと)。この映画の一番の見所はエンドクレジット。PGたちがセクシーな格好でエクササイズをするシーンが延々と続きます。正直言って字幕は見てませんでした・・。しかし、エンドクレジットが一番の見所の映画なんて今まであっただろうか? ジャッキーのNG集があった!!


前回の記事も読んでね〜!



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