2001/2/19号

やっぱり私はアメリカンコメディーが好き! おバカなドタバタ喜劇は私には
ピッタリ合うみたい。と言うわけで、今回のイチ押しは・・・

ミート・ザ・ペアレンツ  監督 : ジェイ・ロ−チ  主演:ベン・スティラー、ロバート・デ・ニーロ
Meet The Parents  2000年 アメリカ映画
今週のイチ押し作品!: 恋人の父親がデ・ニーロだったら??グレッグは看護夫を職にする真面目な青年。恋人のパムを心から愛している。パムとの結婚を許してもらうために彼女の実家を訪ねたグレッグは父親のジャックと対面!娘を溺愛するが故に、彼女の連れてくる男にはつい厳しくなってしまうジャック。しかも、彼は元CIA職員で心理尋問のプロ。 周りからは「人間嘘発見器」とまで言われた男。ジャックにも他の家族にもなんとか好かれようと涙ぐましい努力をするグレッグだが、どんどん空回りして、事態は最悪の展開に・・・。 果たしてグレッグはジャックの心を開き、パムのフィアンセとして認めてもらう事ができるのか?? 

私評:久々に映画を見ながら大笑い。イヤ、本当にお腹の皮がよじれるくらい面白かった〜。 セリフの一部に「僕たちのアナ・バナナ」を連想させる部分が合ったり、パムが「オースティン・パワーズDX」の中のポーズをしたりと、細かいギャグにも笑えた。しかし、グレッグの苗字が”FOCKER”というのが・・・。しかし、この苗字は本当にあるのだろうか??イギリスの発音だと完全に”アノ”意味になっちゃいますよね。 この映画のデ・ニーロはまたスーパーサブに徹しています。ベン・スティラーは本当に素晴らしいのですが、デ・ニーロのサポートで彼の良さが何倍にもなっていた。今更のようにデ・ニーロの偉大さを・・・。 映画の中に、めっちゃ笑えるシーンが幾つもあって、あとになって思い出し笑いをしてしまいました。 私的にはバレーボールのシーンが・・・。これは映画をみてぜひご確認を。 パム役はテリー・ポロ。 彼女がまた、すごくかわいい女性でしかもグレッグをめっちゃ愛していると言うのが伝わって来ました。彼女もポイントが高いです。そして彼女の前のボーイフレンドで、めっちゃ金持ちのアーティスト役は「オーウェン・ウィルソン。 ジャッキー・チェンと共演した「シャンハイ・ヌーン」でご存知の方も多いでしょう? お薦めの映画です!!!

ツバル  監督:ファイト・ヘルマー  主演:ドニ・ラヴァン、チュルパン・ハマートヴァ
Tuvalu  1999年 ドイツ映画
私評:ドイツ発、不思議ワールドを体験して下さい。 日頃から船長になる事を夢見ている青年アントン。 彼は壊れかけのプールで働いていた。ある日、彼のプールに船長の格好をした男と娘のエヴァがやってくる。アントンはエヴァに一目ボレをしてしまう。ある事件が元で父親を失ったエヴァは彼の形見としてツバルの地図と船を手に入れるが、肝心の船のプラグが壊れていて動かない。彼女は同じプラグがプール用の大型機械に使われて事を知り・・・。 この映画は特定の言語を持たない。世界中の誰もが、言葉の意味はわからなくても、映画を理解できるような内容になっている。 まあ、強いて言えば映画の中で「テクノロジー・システム・プロフィット」という言葉が出てくるので、子供にはこの意味を理解させるべきかな?? 日頃私たちは意外と言葉と言う物に邪魔されて、イマジネーションを削がれているのかも? 我々が洋画を見るときなんてまず、言葉のクッションがあり、次に字幕のクッションがあるでしょう? 閉じ込めているイマジネーションをフルに使ってみましょう。映画はどこの国とも時代ともつかぬ、不思議ワールド。白黒フィルムで撮影したものに、後からブルーやセピアのフィルターをつけたという映像が、これまた不思議。でも、なんだかとても居心地が良いんです。 サイレント映画のようなオーバーアクションも、最初はちょっと鼻についたけど、かえってそれが良くなってくる。 登場人物たちも不思議で変なヤツ等ばかり。 私はやっぱりエヴァを演じたチュルパンが印象的だった。 すごく子供っぽいのに妙にエロチックで・・(笑)。 上に書いたシノプシス以外にも、面白いエピソードが含まれていて、上映時間は90分ちょっと。 昔読んだ童話のような世界に酔いました。 私は好きだな〜、この映画。 
しあわせ  監督:クロード・ルルーシュ  主演:アレッサンドラ・マルティネス、ピエール・アルディティ
Hasards ou coincidences  1998年 フランス=カナダ映画
私評:「男と女」「愛と哀しみのボレロ」、そして・・・。 ミリアムは息子のセルジュと一緒にベニスを訪ねていた。そこで出会ったピエールに、なかば強引に誘われお互いに心の内を探り合ううちに彼に惹かれ愛し始める。最高に幸せな日々を送っていたミリアムだったが、突然の不幸が彼女を襲う・・・。 そして心の傷を埋めるために彼女はビデオカメラを片手に国々を訪ねるが、旅の途中、彼女のビデオは盗まれてしまう。しかし、新たな運命の悪戯か? そのビデオはカナダに住むマルタの手に渡り、その中のミリウムを見た彼は、彼女に惹かれ探し始める・・。 どん底に落ちた女性の再生までの話です。前半はどうも、かったるかったのですが、途中から話が俄然面白くなって行く。映画の中で再三使われる「不幸が大きいほど、生命力が涌く」と言うセリフがこの映画のテーマかもしれない。 この映画で面白かったのがミリアムとピエールの最初のデート。お互いの腹を探り合うために嘘をつくのですが、本心がセリフではなく字幕の中で( )で語られるんですね。すごく粋な演出だと思った。監督のクロード・ルルーシュと言えばフランスを代表する監督。 上にも書いた「男と女」「愛と哀しみの・・」は大好きなんですよ。しかも、音楽がフランシス・レイと言えば、もう黄金のバッテリーですよね。これを聞いただけで私は映画の内容も評判も聞かず映画を見に行き、そのクオリティーの高さに大満足。主演がアレッサンドロ・マルティネスですから、彼女のダンスシーンもたっぷり楽しめます。また、イスタンブールの修行僧のぐるぐる回るダンスにはビックリ。目が回らないのかと最初は心配したりしたのですが、この踊りの美しい事・・。片手を天にもう片方の手を地に向け自転する。ただ、ひたすらぐるぐるぐるぐる・・。また、劇中でマルタを演じるマルク・デクシャンの”シネマ=テアトル”にビックリ。 あらかじめ撮影しておいた映像とライブの自分を融合させ、画面の中を出たり入ったりするのですが、彼はこの道のプロなんですって。ストーリーも上の内容だけでは終わらない。とても美味しい映画です〜。 
キャスト・アウェイ  監督:ロバート・ゼメキス  主演:トム・ハンクス、ヘレン・ハント、(Mr.ウィルソン)
Cast Away  2000年 アメリカ映画
私評: 時間に追われる現代人。でも、それって悪い事ではない??・・・フェデックスに勤めるチャックは仕事と時間に追われる生活。今日もせっかく恋人との時間を仕事に奪われてしまった。しかし、嵐の中で飛行機は墜落。やっとの思いで生き延びたチャックは無人島に流れ着く。 孤独と戦いそして生きる為の知恵をめぐらし4年間を過ごしたある日、浜辺にあるものが打ち寄せられる・・・。トム・ハンクスはやっぱりスゴイ。 この映画のために25kgも減量したんですよ。 だから、映画の最初に現れた彼は最近のちょっと.ポッチャリした男だったのですが、4年後のスマートな事・・。 贅肉がすっかり削ぎ落とされていてビックリした。(ところがこのシーンで会場が爆笑! なぜだ??) しかし、今まで仕事の奴隷のように時間を惜しんでいた男が、こんな状況に投げ出され、なんの束縛も受けず、そして限りない自由な時間を手にして果たして何を思ったか?? それがこの映画のテーマでもあると思います。 だから、映画の中でサバイバルのための困難のような物があまり描かれていないんです。 そこが私的には、ちょっと不満でした。 でも、心理的な部分ではトム・ハンクスの”超”素晴らしい演技で思い知らされました。 孤独って言うのが人間には一番堪えるんでしょうね。 だから、クレジットには現れませんが、Mr.ウィルソンは物言わぬ役者だったような気がします。クレジットの2番目に現れるのはヘレン・ハント! でも、この映画はトム・ハンクスの独壇場なのでほとんど目立ちません。 でも、彼女もケビン・スペイシー、メル・ギブソン、そしてトム・ハンクスとアカデミー男優と続けての共演。 彼女の独特の雰囲気が好きです。


前回の記事も読んでね〜!



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