2004/2/22

新作映画とシンガポール見た映画、そして飛行機の中で見た映画も含んでます。
でも、やっぱり映画館で見たいよね・・・。いつも一行だけ書いている劇中のセリフですが、
海外でしかも英語字幕、英語のみで見たので、私の勝手な翻訳です。

ゼブラーマン  監督:三池崇史  出演:哀川翔、鈴木京香、渡部篤郎
Zebraman  2004年 日本映画
今週のイチ押し:昭和53年にテレビシリーズとして放送されたが、低視聴率のため7話で打ち切られたヒーロー番組があった。タイトルは「ゼブラーマン」。時は流れ2010年。八千代市で小学校の教師をしている市川新市。学校ではネクラで通っている。彼の妻は不倫中、娘は援交、そして息子はいじめられっ子。そんな彼の唯一の楽しみは、夜な夜な一人でゼブラーマンのコスチュームをまとう事だった。そして勇気を振り絞って近くの自販機までジュースを買いに行くのだ。彼の学校に浅野という少年が転校してくる。彼はある事件が元で立てなくなり車椅子に乗っていた。ところが、彼はゼブラーマンの大ファンだったのだ。市川はすっかり彼を気に入り、ついでに彼の母親も気に入ってしまう。しかし、八千代市では最近アヤシイ事件が頻発していた。ある日、市川はゼブラーマンの衣装を着たまま浅野の家を訪ねようとするが、偶然カニを頭につけた男と出会ってしまう。なんと、彼はエイリアンだった。その時、信じられないことがおこった。市川はエイリアンとの戦いで超人的な力を発揮したのだ。以来、エイリアンが現れると彼は反応してエイリアン退治に出かけるようになる。しかし、ついにエイリアンは一斉攻撃を仕掛けてくる・・・・。
私評:ゼブラーマンは普通の人間なところが良いんだ・・・哀川翔主演100作目、監督三池崇史、脚本工藤官九郎!これは見に行かなくちゃいけないでしょう!!私事ですが、哀川翔って私と同級生なんで、昔からついつい応援してきた人なんです。ちょっと前まではヤクザやチンピラ役ばかりだったけど、最近はこういうちょっとダサい中年役がとても似合う。しかし、そんなダサい男がすごい使命を・・・となると、普通のダサ親父ではダメなんです。哀川翔じゃないとダメなんです。今回の映画では、一皮向けたけど哀川色がよく出た作品でした。そして脇を固める鈴木京香、渡辺篤郎がいい味を出しています。鈴木京香がすごいコスプレで登場するシーンがあるのですが、ドキッとしてしまいました・・・。渡部篤郎に至ってはインキンを掻いているような役。よくやったな〜・・。しかし、この映画の面白さの大半を占めるのはクドカンの脚本の妙でしょう!とにかく笑いがいっぱいなのですが、しっかり感動シーンがあるんですよ。中年の男には夢とパワーを与えるこの映画。私もしっかり力を貰いました。三池監督ってハズレ映画が多いのですが、時々こういうヒットがあるから、見逃せないんですよね・・・。
ロスト・イン・トランスレーション  監督 :ソフィア・コッポラ  出演:ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン
Lost In Translation  2003年 アメリカ映画
ハリウッドのスター、ボブ・ハリスはウイスキーのCM撮影のために日本にやってきた。初めて訪ねる異国の地に一人でやってきたボブは訳のわからない不安に襲われる。ホテルでベッドに入っても時差のために眠れず、ますます不安が募る。翌日、CMの撮影がはじまるが、スタッフとのコミュニケーションがうまくいかない。通訳はただ、「振り向いて笑ってくれ」というが・・・。ボブと同じホテルに写真家の夫と一緒に東京にやってきた若い妻シャーロットが宿泊していた。夫は仕事に夢中で一人取り残されたシャーロットは、大勢の人が集まる渋谷にいても孤独感を拭いきれない。あまりの寂しさから友人に国際電話を掛けるが、時差の違いはシャーロットが遠い異国にいることを自覚させる。そしていつしか涙が・・・。ひとりホテルのバーにやってきたシャーロットは、エレベーターで見かけた男、ボブを見つける。そして彼に一杯のカクテルを送る。異国の孤独に浸りきったふたりは、シンパシーを感じあい、翌日にはカウンターに並んで初めて会話を交わす。CMの撮影を終えたボブは、続々と舞い込むTVの仕事を快諾。それはシャーロットがいるから。仕事を終えれば、シャーロットと会える。日本にいればシャーロットに会える。しかし、帰国の日は刻々と近づいていた・・・・
私評:君は絶望的な状況ではないさ・・・アメリカ人が描いた日本が売りになりそうな作品ですが、実はそうではない。物語の大半の舞台は、きっとどこでも良かったのだ。ただ、監督のソフィア・コッポラが実際に日本で同じ体験をした事により東京が舞台に選ばれたのだ。しかし、それは映画をリアルにさせるには最高のチョイスだったかも。というわけで、この映画の主題は異国の孤独の中で肩を寄せ合う男女のラブストーリーなのです。そんな状況だからこそ優しくなれるのかもしれない?そんな状況だからこそ優しさを受け入れられるのかもしれない。与えるだけで、何も欲さないボブを演じるビル・マーレイにはちょっとビックリ。もちろん、コメディアンなので笑わせるシーンもたくさんあるのですが、シャーロットを見つめる目の優しいこと・・。ビル・マーレイがオスカーって想像できなかったけど、この映画を見たら納得してしまった・・・。そして若いのに不思議な魅力を振りまくスカーレット嬢。彼女ってすごく魅力的です。20歳には見えないあの色香は何なんでしょう?でも、カラオケシーンのキュートさは少女の面影を残しています。しかし、私が一番書かなければならないのはこの映画の日本の描かれ方でしょう。シンガポールの映画館ではけっこうみんな笑っていたのですが、私はどうも引きつった笑いになってしまいました。しかし、そこの描かれている日本人は、まさにホンモノ。吉本の藤井隆が「Matthew's Best Hit TV」のマシュー・南で映画に登場した時は、映画館でただ一人私が大爆笑していました。心の中で「ざまー見ろ!これは日本人しかわかんねーだろ!」って思っていたのですが、数秒送れて字幕を読んだ観客が爆笑。これっていつも日本で字幕を読んで遅れる日本人の逆バージョンだ!!これは妙な感動を呼び起こしました。
スクール・オブ・ロック  監督 :リチャード・リンクレイター  出演:ジャック・ブラック、ジョーン・キューザック
School of Rock  2003年 アメリカ映画
ロックバンドをクビになったデューイは、ルームメイト宛に掛かってきた代替教師の依頼の電話をとり彼に成りすまして学校へと向かった。しかし、その学校は名門中の名門でガチガチの女校長が、生徒たちを「ルール」というロープで縛り付けていた。まったくやる気をなくしたデューイだったが、ある日クラシックを演奏する生徒たちを見て、彼らにロック魂を教え込む事を決意する。生徒たちに役割分担をして、バンド係、PA係、衣装係、警備係、そしてマネージャーとグルーピーまで!!最初はやる気のなかった生徒たちも、デューイの熱いロック魂に感化されていく。いつしか、クラスはひとつになりバンド名も「スクール・オブ・ロック」に決定。次のステップのために彼らはコンテストに出場する事に。実はこのコンテストの優勝賞金で借金を返すのがデューイの目的だった。しかし、デューイの素性がばれて職を追われてしまう・・・・・
私評:ロックの神様、俺たちに降りてきてくれ!!!・・・・第一印象は「ロック版、『天使にラブソングを』」って感じ。しかし、この映画70年代〜80年代ロックが好きな(まさに私くらいの年代に多いと思いますが・・)人たちにはたまらん映画です。もちろん、そうでない人たちだって超〜面白い映画!!しかし、音楽の選曲がまさに、70〜80年代にヒットしたハードロックばかり。デューイが最初に生徒に教える今日曲はDPのあの名曲。その教え方も上手いんですよ。AC/DC、YES、レッド・ツェッペリン・・・なんて名前がバンバン出てくるだけでも嬉しいじゃないですか!!。また、そんなバンドの解説を熱く語る主演のジャック・ブラックってまさに私と同じロックファンなんでしょうね。映画の中の彼がもう、ノリノリでまさに水を得た魚のよう。とにかく弾けています。また、少年少女たちがどんどんロッカーに変身していく様もすごく楽しいです。校長役は(最近、弟は主演をバンバン張ってるけど)久々に見たジョーン・キューザック。彼女も笑わせてくれますよ〜!! ラストはちょっと感動してウルウルしちゃいました。安心して楽しめるコメディですよ!!
初恋死守決起大会  監督:オー・ジョンロク  出演:チャ・テヒョン、ソン・イェジン
Crazy First Love  2003年 韓国映画
高校生のTae-ilは幼馴染のIl-minを心から愛していた。Tae-ilはIl-minの父親で高校の教師でもあるYoug-dalとある約束を交わしていた。「アソコの毛が生え揃ったらガールフレンドにしてもいい」そして晴れて今日、登校中の生徒たちが見守る中でアソコの毛を大公開した。しかし、父親は次なる条件を与える。それは彼女と一緒に法律の大学へと進む事。そんな条件もTae-ilにとっては屁でもなかった。無事に学校に入学を果たしたTae-ilは父親を再び訪ねる。しかし、その時父親の口から亡くなった妻の話を聞かされる。自分が未熟だったゆえに何もして上げられなかったことを。その話を聞いたTae-ilは自分が一人前になるまで、彼女には手を出さず守り続けることを誓う。しかし、Il-minは一日も早く彼と結ばれたいと思っていた。実は彼女には悲しい秘密があったのだ・・・・・・・
私評:お願いだから、彼女をボクにください。ボクは彼女がいないと生きていけない・・・韓国映画のラブコメディって必ず感動の涙もセットになっていますね。この映画のTae-ilはとにかく彼女の事が好きなんですね。みっともなくても、ダサくてもそんな彼がとてもイイ。ライバルの前で土下座するなんて、普通めちゃめちゃカッコ悪いはずなんだけど、彼は誠意を込めているせいか、妙にカッコよく見えたり?しかし、彼の行動は変態や狂人と紙一重。でも、それらを笑ってしまえるのは主演のチャ・テヒョン(猟奇的な彼女)の魅力なんでしょうね。そしてヒロインはいま、「ラブストーリー」が大ヒット中のソン・イェジン。「ラブストーリー」では清楚で真面目な女の子でしたが、この映画の彼女はちょっと大胆??自分からキスを迫ったり、水着姿で誘惑したり・・。彼女のファンは必見でしょう!?そして彼女の父親役のユウ・ドンガンが、またイイ感じで物語りに加わってきて、チャ・テヒョンとドタバタ漫才をやったりしながらも、シリアスな演技で映画を引き締めています。後半はかなり強引な展開ではありますが、私はけっこう感動してしまいました。そして悲劇のエッセンスを振りまきながらも、暗くしないところが良かったかもしれません。そして韓国映画らしいバラード曲の選曲もグッドでした!!
ウォルター少年と、夏の休日  監督 :ティム・マッカンリーズ  出演:マイケル・ケイン、ロバート・デュバル、H・J・オスメント
Secondhand Lions  2003年 アメリカ映画
内気な少年のウォーレンは強引な母親に連れられ、二人の叔父ガースとハブの家に連れて行かれる。人里離れた一軒家にはテレビもない。一日中、銃を握ったままポーチに座って来訪者には容赦なく銃をぶっ放すし、広大な土地に動物は放し飼い。しかし、彼らのところに来訪者が絶たないのは莫大な金を持っているかららしい。最初は恐る恐る二人と接していたウォーレンも徐々に二人との生活に馴染んでくる。ある夜、ウォーレンはハブが夢遊病のように外に出て行くのを見てしまう。棒切れを振り回し奇声を上げるハブ。翌日、ガースにその話をするとガースの口からとんでもない事実が・・。それは二人の若かりし頃の武勇伝だった。さながらアクションヒーローのお話に半信半疑だったウォーレンだったが、それらを裏付ける事実が次々と明らかになる。そしてガースの物語がクライマックスに達した時、ウォーレンの母親が彼を引き取りにやってくる・・・・・・・・
私評:いつでも、戻っておいで。俺たちはいつもここにいるから。・・・・時代設定はちょっと前の話。しかし、今でも十分通用する話です。それにしてもこの二人のジジイがめちゃめちゃ面白い。何かというと銃をぶっ放す(魚を捕るのにも銃を使う)のが笑える。そして行動は大胆極まりない!!喧嘩ばかりしているようで、実はすごく仲がイイ。そしてなにやら秘密をたくさん持っている。こんなオヤジたちにハーレイ少年がどんどん惹かれていくのですが、その気持ちがすごく良く分かりました。また、そんなオヤジたちが少年に対しても一目置くようになり、お互いの持ち味が混ざり合うと、農場はさながら男たちのパラダイスになるんですね。私も映画を見ながらワクワクしてしまいました。二人のオヤジを演じるのはマイケル・ケインとロバート・デュバル。この二人最高です!!二人の共演って見たことがない(と思うの)ですが、名コンビでした。そしてこの二人に絡むのが「シックスセンス」も持たず、ロボットでもないハーレイ・ジョエル・オスメント。ちょっと成長して大きくなったけど、相変わらずの気の小さそうな少年でした。しかし、彼は本当に演技が上手い。映画界の重鎮二人を向こうに廻してもビックリするくらいの演技を見せてくれます。ノスタルジックで、ファンタジックで、そしていっぱい勇気をくれる映画です・・・。 
インファナル・アフェア2  監督 :ワイ・ケン・ラウ  出演:エディソン・チェン、ショーン・ユー
無間道 2  2003年 香港映画
1991年、香港の裏社会を仕切っていたボスが殺害される。跡目争いが勃発する中、一人ボスに忠誠を誓っていたのはサムだった。しかし、そんないざこざに終止符を打ったのはボスの息子シューだった。元は平凡な経理氏だった彼には、父親譲りのカリスマ性を発揮し、あっという間に組を統一する。そんなシューを見ていた香港警察のウォン警部は警察学校の卒業生ヤンを組に潜入させる。同じ頃、組内部での地位を固めたサムもまた、手下のミンを警察学校に送りこんでいた。双方の探りあいの中で、壮絶な戦いが続く。そしてサム、ウォン警部共に、心に大きな傷を負う事件が起こる・・・・・
私評:香港には俺の血が必要なんだ・・・・昨年、日本でも大ヒットを記録した「インファナル・アフェア」の続編です。中国返還前の香港を舞台に、警察とギャングの息詰まる抗争を描いています。じつは、この映画は前作の序章に当たる部分になります。それゆえ、1作目に登場した警察側のウォン警部やサムが登場。そして前作でアンディ・ラウが演じたミンをエディソン・チャンが、そしてトニーレオンが演じたヤンをショーン・ユーというめちゃめちゃイケメンの二人が演じています。この若い二人が映画をグイグイ引っ張っていきます。また、この映画の中で前作への伏線がけっこうあるので、1作目を見ていると「お〜!」と思うような展開がありました。ストーリーもすごく練られていて、前作に勝るとも劣らない男の美学を見事に描き出していました。そしてウォン警部とサムの意外なシーンがあったりして・・・。もうひとつ、注目すべきは音楽です。流血の銃撃シーンのバックで流れる美しいバラード(もちろん画面はスローモーション)、そして1作目でも主演の二人がオーディオルームで聞いていたバラードなどなど・・。パート2ならではの遊び心と言えるかもしれません?? しかし、一箇所納得がいかないシーンがあるんです。これは英語字幕のスピードに私が付いていけなかったのが原因なんです・・(悲)
ドッグヴィル  監督 :ラス・フォン・トリアー  出演:ニコール・キッドマン、ポール・ベタニー
Doggville  2003年 デンマーク映画
ロッキー山脈の麓、行き止まりの村ドッグヴィル。村人はわずか23人。小さいけれど結束の強い住人たち。ある日、この村の青年トムが銃声を聞く。そして人の気配に目を凝らすとそこには若く美しい女がいた。彼女の名はグレース。やがて彼女を追って黒塗りの車がやってくる。トムは嘘をついてその場を凌いだ。翌日、トムは村人を集めグレースのことを説明し、この村に匿うことを提案する。そして2週間のテスト期間を設け、彼女の様子を見ることで村人の合意を得る。グレースは無償で肉体労働を提供することになった。村の一軒一軒を訪ねるが、閉鎖的な村人は戸惑うばかり。しかし、熱心なグレースの態度は徐々に村人との距離を狭めていく。そして2週間後、村人全員がグレースを受け入れることに賛成する。グレースはドッグヴィルで幸せな日々を送る。しかし、表面では取り繕ったように見えた村人との関係に、徐々に亀裂が入り始める。そしてついには彼女に牙をむく村人たち。奴隷のような扱いを受けたグレースはトムと相談をして村を逃げ出すことを決意する。しかし・・・・・・
私評:こいつらをどうする?皆殺しにするか??・・・・ラース・フォン・トリアー監督の映画は苦手です。「奇蹟の海」でショックを受け、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で心臓麻痺。「イディオッツ」に至っては胸くそ悪くなって劇場を出ようかと思ってしまった。もう二度とこの監督の作品は見たくないと思っていたのですが、なんと主演女優に抜擢されたのが私の女神ニコール・キッドマン。それゆえに、公開初日に足を運んだわけです。しかし、この監督の作品を見て途中で眠くなったりすることは一度もない。ドッグヴィルも3時間近い映画なのですが、最後までしっかり見られるんです。ところが今回も最後の最後にイヤなシーンがあって・・・。それは人間の中で一番醜い部分を見せつける事。今回も思い切りブルーになってしまいました。しかも、それを下すのがニコール様・・。そしてこの映画で話題になったのが線だけが引かれているドッグヴィルの村。私の疑問は映画なのに、なぜそんな事をするのか?ということ。舞台なら当然考えられる演出なのですが、映画で行うメリットがまったく見つけられない。まあ、カメラが上から映像を押さえたり、隣の家も素通しで見えたりというのは目新しくはあるけど・・。主演のニコール・キッドマンは本当に美しい。行き止まりの村に現れた美しい異分子を演じるには、彼女くらいの美しさが必要だったのかもしれません。その他にも、ローレン・バコール、ジェームズ・カーン、クロエ・セヴィーニ、フィリップ・ベイカー・ホールなど名優が集う。でも、私はもうラース・フォン・トリアーの映画は見ません。映画が良い悪いではなく、苦手なんです・・・。


前回の記事も読んでね〜!



I Love Movieに戻る