2004/2/14

全然映画が見れてません・・。2週間で3本・・・・。さびしい・・・

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還  監督:ピーター・ジャクソン  出演:イライジャ・ウッド、ヴィゴ・モーテンセン
The Load Of The Ring The Return of the King  2003年 アメリカ映画
今週のイチ押し:フロドとサムはゴラムの案内で確実に滅びの山に近づいていた。しかし、ゴラムは二人を「お婆」のところに連れていく策略を練る。それを耳にしたサムはフロドに忠告するが、フロドは聞き入れなかった。一方、ヘルム峡の戦いに勝利したアラゴルン、レゴラス、ギムリ、そしてガンダルフはアイゼンガルドへと向かう。途中で彼らは離れ離れになっていたピピンとメリーと再会する。そこでピピンはサルマンが持っていたパランティアの石を拾う。ガンダルフの注意も聞かず石を手にしたピピンはサウロンの目に見つけられてしまう。そしてその時ピピンはサウロンが人間の国ゴンドールを襲うことを知る。アラゴルンが王として君臨する前に国を滅ぼす算段だ。ガンダルフはピピンを連れてゴンドールへと向かう。アラゴルンはローハンの兵士が集まるのを待っていた。その時、彼はエルフのエルロンドから鍛えなおされたアンドゥリルの剣を渡される。そしてレゴラス、ギムリを率いて、ある援軍を要請に行く。しかし、数万のオークの大群がゴンドールへと向かっていた。一方、フロドは滅びの山が近づくにつれて指輪の力によって病んでいく。しかも、ゴラムが虎視眈々と指輪を狙っていた・・・・
私評:この続きはお前が書け・・・・・ついに完結を迎えた超大作「ロード・オブ・ザ・リング」回を追うごとに映像の迫力も、旅の仲間たちのドラマもどんどんスケールアップ。そして大円団を迎えたのです。この物語はほとんどの人が結末を知っているのに、これだけ楽しめるのは、やはり映画という媒体がもつ途方もない「力」なのでしょうね。とんでもない特撮を見せ付けられ、そしてドップリとドラマにも浸れる。しかし、これらは我々が活字という媒体で貧困なイマジネーションを駆使して、頭の中に描いた「指輪物語」の何倍もの威力で見せられたのです。これもひとえにピーター・ジャクソンを筆頭とするスタッフ&キャストの天才的な映像センスがあったからこそ、出来上がった作品なのでしょうね。膨大な原作から、ピックアップしたエピソードにたっぷりと肉付けをした演出も素晴らしい。そしてついに偉業を達する時の感動。そしてそれ以後の物語もたっぷり描かれていて、この映画のキャラクターを心から愛する人たちにはたまらないエンディングを迎えます。正直、後半の1時間は心臓がバクバクして、溢れる涙を拭いながらスクリーンを見ていました。そして「THE END」の文字が画面に現れたときは、一抹の寂しさを感じました。もっと、続いて欲しい・・・。そんな思いが頭をよぎりました。この映画のキャストは特に誰が主演でもないところが良いですね。というか、みんなが主演。これも珍しい映画ですよね。中でもこの作品ではイアン・マッケランが大活躍。これも要注目です。長きに渡って私も楽しませてくれた「ロード・オブ・ザ・リング」という映画は、私の生涯でもトップクラスの作品になりました。これから先も、何度も見ることになるでしょう。そしてそのたびに感動を貰えると信じています。
ションヤンの酒家  監督 :フォ・ジェンチィ  出演:タオ・ホン、タオ・ザール
Life Show  2002年 中国映画
中国の古都重慶。古い町並みに軒を連ねる屋台の中に「ジュウジュウ」という名の店があった。その店を切り盛りしているのはションヤンと言う名の女。「鴨の首」料理が名物のこの店には夜毎、客が集まる。中には美しいションヤン目当てでこの店にやってくる男もいる。ションヤンには兄と弟がいる。兄は気が小さく女房に頭が上がらない。株に夢中になっている女房はションヤンに10歳になる息子を預け、自分は外を飛びまわっている。しかし、甥は可愛い。ションヤンの母親は弟を生んだ時に死んだ。それ以来、ションヤンは弟のジュウジュウの母親代わりをしてきた。しかし、音楽に傾倒したジュウジュウは麻薬に手を出し、いまは施設に収容されている。そんな時、旧市街の開発の話が持ち上がり、屋台街を取り壊すことに。店のこと、弟のこと・・・。自分の幸せに手が届きそうなのに・・・・・
私評:私はいつもここにいるわ・・・。辛い環境に置かれても、頑なに生きる女の物語。しかし、ションヤンは決して強い女ではない。逆境には強いけど、自分の事となるとからっきし弱い。いい人ではあるけれど、計算高い事もする。しかも、彼女は美しい。そしてその仕草はまさに男を翻弄する。そんな女ションヤンの日常をずっと追いかけていく作品です。それにしても、この映画の主演タオ・ホンはめちゃめちゃキレイです。彼女のタバコを持つ姿がまた決まってるんですよ。タバコを呑まれる女性はぜひ、参考にしてください。そしてそんな美しい彼女を包み込むような重慶の街の雰囲気もすごく良いです。そして気になるのが、ションヤンの店の名物「鴨の首」料理。一度食べてみたいものです。監督は「山の郵便配達」そして昨年の東京国際映画祭クランプリ作品「暖 ヌアン」のフォ・ジェンチィ。自国の美しさ、そして奥の奥まで知りつくしているからこそ、ここまで素晴らしい映像を描き出すことができるんでしょうね。私は男として客観的にしか彼女を見れなかったけど、女性が見ると自分と重なり合う部分とかが見えて、また違う楽しみ方ができる映画かもしれませんね・・・。
コンフィデンス  監督 :ジェームズ・フォーリー  出演:エドワード・バーンズ、レイチェル・ワイズ
Confidence  2002年 アメリカ映画
鮮やかにカモを騙し、訳ありではあるが大金を手にした詐欺師のジェイク。実はその金は暗黒街の大物で、執念深さには定評がある通称キングの金だった。開き直ったジェイクはキングの元を訪ね、盗んだ金を元手にして大きな仕事をしたいと申し出る。そこでキングが指定したのはモーガン・プライスというキングのライバルだった。さっそく仲間を招集し、新たなメンバーとしてキングの部下のルーパス、そして紅一点のリリーが加わった。ジェイクは綿密なプランを組み立てていく。しかし、そんなジェイクを追うもう一人の男がいた。FBI捜査官のビュターンだ。彼はLAの警官を従え、ジェイクの後を追う。果たして最後に笑うのは誰だ??・・・・・・
私評:カモ以外は全員役者。詐欺とは自分の役に徹することだ・・・最近、こういう最後にどんでん返しって作品が多いですよね。「アイデンティティ」「閉ざされた森」なんかと同ジャンルで括られそうな映画ですが、ちょっとテイストが違うかも?主演のエドワード・バーンズがどうやって勝ち残るのか?そして味方は誰なのか??そして誰を落とすのか??ラストは「やってくれました!」という感じで爽快でした。謎解きを期待していくと、ちょっと肩透かしにあうかも??とにかくエドワード・バーンズが良いです。彼っていかにもインテリ風でこういう役には持って来い。そして紅一点のレイチェル・ワイズも、ちょっとお茶目なところもあったりしてカワイイ〜!!しかし、私の注目はやはり重鎮ダスティン・ホフマン!!チンピラにビンタするところなんて、めちゃめちゃ迫力がありました。こういう悪党をやらしても上手です。そしてとってもアヤシイのがアンディ・ガルシア。目立たない役ではあるのですが・・・・。映画のいたるところに仕掛けがあるというのが、この映画の売りでしたが、それらしきものはひとつも発見できませんでした。でも、オチは分かってしまった・・・。


前回の記事も読んでね〜!



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