今回は海外で見た新作も含め6作品。 またまた、バラエティー豊かなラインナップになりました。
1993年 : スウェーデン映画
監督 : ヨハンナ・ハルド
主演 : グレテ・ハヴネショルド、ベアトリース・イェールオース
今朝のロッタちゃんは朝からご機嫌斜め。だって、夢の中でお兄ちゃんとお姉ちゃんがお気に入りのブタのぬいぐるみ、バムセをいじめたから。おまけにママの出してくれたセーターはチクチクして嫌い。 セーターをハサミで切り刻んでしまったロッタちゃんは、気まずくて隣の家のベルイおばさんの家に家出をします・・。 おばさんの家の2階を借りたロッタちゃんはすっかりご機嫌。 でも、夜はお化けが出そうで、やっぱり怖い・・・。
私評:なんて可愛いんだ〜!! 元来、子供好きの私はこう言う映画にはめっちゃ弱いです。おしゃまなロッタちゃんの一挙手一投足がカワイイ〜くて。 スウェーデン映画と言うのもこの映画の魅力です。ヴィンメルビーと言う街が物語の舞台ですが、実際にこんなメルヘンチックな街が実在するんですね。 絵本から抜け出したような・・・ と言う表現がビッタリの街です。 ロッタちゃんが巻き起こす小さな事件と大きな奇蹟を堪能して下さい。映画を見た当日、バムセのぬいぐるみを買おうと思っていたのですが売り切れでガッカリ。
1999年 : アメリカ映画
監督 : マーチン・スコセッシ
主演 : ニコラス・ケイジ、パトリシア・アークエット
NYの夜は彼らの時間だ! 救急救命士のフランクは、あまりにも多くの死に関わってしまってきた。正義心と責任感が強い彼の精神は、もうズタズタだった。なぜならここ数ヶ月間、彼は人命を救っていなかったからだ。特にローズという少女の死は彼を崖っ淵へ追い込んだ。ローズの亡霊が彼を悩ますのだ。そんなある日、彼は自分が病院に運んだ発作患者の娘のメアリーと出会う。彼女に惹かれていくフランク。 しかし、また夜はやってくる。 そして生と死の架け橋を自ら買って出るのだ・・・。
私評:NYの恥部を抉り出すシナリオが、まずすごい。ドラッグにまみれ、銃が野放しになっている。主人公のフランクだけが、精神を病んでいるのではなく、NYという巨大な町に潜む魔物が、人々を狂わせ、そして殺す。 そんな事件を最前線で見せつけられ、そして必死に彼らを救おうとする救命士はある意味、ちょっとぶっ飛んだ男の方が合っているのかもしれない。 このフランクのように真面目な男には辛すぎる仕事かもしれない。 ニコラス・ケイジ、パトリシア・アークエットの初共演! 「タクシードライバー」のマーチン・スコセッシ監督、ポール・シュレイダーの脚本!! 期待せずにいられない。 また、脇役の切れた救命士たちはジョン・グッドマン、ビング・レイムズ、トム・サイズモアという濃〜い顔ぶれ。見終わった後の脱力感と言ったら・・。 とにかく疲れた。 でも、確か「タクシードライバ−」を初めて見た時も、こんな脱力感があったような・・・。 P・アークエット・・・やっぱり良いですね〜。
1999年 : アメリカ映画
監督 : マーク・ターロフ
主演 : サラ・ミシェル・ゲラー、ショーン・パトリック・フラナリー
アマンダは、その日、仕入れに行った市場で逃げ出したカニが、トムのズボンに隠れたのを掴まえてもらった。その日からハンサムなトムが忘れられない。 アマンダの母は創業70年のレストラン“サザンクロス”を残して死去した。その後を継いだ叔母を、アマンダはシェフとして手伝っていたが、店はさびれ経営難で閉店寸前まで追い込まれていた。 トムは最高級のレストランを新たに開設する仕事の責任者だった。ある日、 恋人のクリスと食事に出かけたトムは、お目当ての店を探しているうち、アマンダのレストランを偶然見つける。アマンダは慌てふためくが、出来上がった料理をトムは絶賛。魔法のなせる技か、次第にアマンダの料理は評判を呼び、店の客足も増えはじめた。
私評:すごくベタでコメディーとしてもラブ・ストーリーとしても中途半端だった。 唯一の救いはサラ・ミシェル・ゲラー。 やっぱり彼女はかわいいと思う。 (この映画ではちょっと魅力が出切っていないけど・・)。 この映画は謎がたくさん。 あれはどうなるのか? あれは何だったんだ? それからどうなるんだ? これが製作側の意図なんでしょうか? (それとも単に、脚本が手抜き??)見終わった後に、それについて語るのは楽しいかもしれない? しかし、私はネズミ事件があったから、そっちのインパクトが強すぎちゃって・・。
1999年 : ドイツ・アメリカ・フランス・キューバ映画
監督 : ヴィム・ヴェンダース
主演 : イブライム・フェレール、コンパイ・セグンド、ルーベン・ゴンザレス
ヴィム・ヴェンダースとライ・クーダーの二人が魅せられた世界中で一番セクシーな音楽。 ライ・クーダーは彼らの音楽に惚れ込み、キューバの古老たちと「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のアルバムを作り上げたそのアルバムは世界中で100万枚以上のヒットを飛ばし79年のグラミー賞を受賞した。 そして翌年、ヴェンダースとライ・クーダーは再びキューバを訪れこのドキュメントの製作にあたった。 ミュージシャンのインタビューを交え、レコーディング風景、アムステルダムコンサート、そしてクライマックスはNYのカーネギーホールでのコンサートへとなだれ込んで行く・・・。
私評:「ブエナビスタ・・」の音楽はすごすぎる〜。鳥肌が立った。 体が震えた。そしてなんてセクシーなんだろう!! もう、80歳とか90歳のおじさんたち。見た目はホームレスと見間違えてしまいそうなのに、ステージで歌う彼らは”神”のようだった。 世界中を魅了した「ブエナビスタ・・」のアルバムをスクリーンで再現してくれたことにたいして、ヴェンダースに感謝したい。 デジタルドルビーの映画館で見ないとダメですよ。不満を言わせてもらえば、もう少しライブのシーンを見たかった〜!
1999年 : アメリカ映画
監督・主演: アルバート・ブルックス
主演 : シャロン・ストーン、アンディ・マクダウェル、ジェフ・ブリッジズ
映画の脚本家のスティーブンは行き詰まっていた。 過去に栄光はあったものの最新作はスタジオに”つまらん!”と言われ、危うく職を失いかけている。 友人のジャックに相談に行くと、特別に「運命の女神」を紹介すると言う。半信半疑で会った彼女は、めちゃめちゃな浪費家。 部屋はフォーシーズンズのスイート、食事はルームサービス、貢物はティファニー・・。 しかし、彼女から与えられたインスピレーションで彼は大作を書き始める。 そしてアルの妻までもクッキーの事業を成功させてしまう。しかし、彼女は本当に運命の女神(ミューズ)なのだろうか??
私評:この映画は超お薦めです。めっちゃタカビーな女神役をS・ストーンが演じてます。こんなコミカルな演技の彼女は初めて見た。 そして彼女を頼って、貢物を持って訪れるハリウッドの大物たち。 左の写真は、ジェームズ・キャメロン。「もう、海の映画は撮っちゃだめよ〜。」なんて言われて・・・。 その他にもマーチン・スコセッシ、 ロブ・ライナーが彼女にすがる映画監督役で、実名で出演してるのがおかしい!! また、主人公の会話の中にハリウッドスターの名前が実名で何度も出てきますが、けっこうアブナイ会話。 私のお気に入り、ジェフ・ブリッジズもシャロンの前ではかたなし。 この映画のシャロン・ストーンは最高でした!!
1999年 : アメリカ映画
監督 : ケリー・メイキン
主演 : ヒュー・グラント、ジーン・トリプルホーン
ジェームズ・カーン
マイケルは絵画のオークションの司会が仕事。彼には素晴らしい恋人が居た。 そしてついにプロポーズをするが彼女は「ダメ!」と言い残し去って行った。 納得がいかないマイケルは彼女の父親を訪ねる。実は彼女の父はマフィアで、今まで彼女と付き合った男は、このコワーイ父親のせいでみんな去って行ったのだった。 しかし、熱烈に彼女を愛しているマイケルは父親にそのことを話すと、すっかり父親はその気になり、マフィアの面々に彼を紹介し始めた。 しかし、事件が起きた。マイケルを襲いに来たマフィアのボスの息子を、彼女が殺してしまったのだ・・。 父親と二人で隠蔽に掛かったマイケルは、「青い目のミッキー」と名乗り、マフィアの一員の振りを始めた・・・。
私評:この映画は笑えた〜。 イギリス人のヒュー・グラントにマフィアのドスの利いたセリフをジェームズ・カーンが教え込むシーンは最高だった。 ヒューはやっぱり、コメディ映画が良いですね。こんな風に事件に巻き込まれて右往左往する役は、お手のものでしょう。 また、ジェームズ・カーンの存在感!! ゴッドファーザーのソニーが歳を重ねたらこんな風になったのかな?(ソニーは蜂の巣にされたけど・・)。 そして私のお気に入り、ジーン・トリプルホーンが、良かったです。彼女ってリサ・スティッグマイヤーに似てる??