1月30日版

 全然映画を観てない〜!とか言いながらけっこう観てたんですね。 (^o^)v
 今回もバラエティーに飛んだ映画のラインナップです〜。 

 ストーリー・オブ・ラブ(The Story Of Us)

 1999年 : アメリカ映画
 監督  : ロブ・ライナー
 主演  : ブルース・ウィリス、ミシェル・ファイファー、コリーン・レニソン

 結婚15年目を迎えようとしているベンとケイティー。 正反対の性格ながら
 そこがお互いを惹きつけ結ばれた二人。 二人の子供にも恵まれ幸せいっぱい?
 のはずなのに、最近はことある毎にぶつかり合いけんかが絶えない。また、
 周波数も合わないらしくどちらかがその気でも、もう片方はNO!の時が・・。 
 そんなある日、子供たちが1ヶ月間のサマーキャンプに出かけたのを良い機会に
 別居を試みることにした。 お互いに距離を置きそれぞれの生活の中でお互いを
 見つめ直す機会をもったのだ。 一体いつから、二人の間にはこんなにも深い溝が
 できてしまったのだろうか? 

 私評:超売れっ子の二人が夫婦を演じたのでその話題性はすごいです。 ブルースも
 前作の「シック・センス」と言い今回の「ストーリー・オブ・・」と言い、マッチョな
 イメージをかなぐり捨て、演技派へとひた走っています。 ミシェルはと言えば
 最近母親役がすっかり板についてきましたね。しかし、こんな喧嘩ばかりの夫婦じゃ
 どうしようもないんじゃないかと思ってしまった。 子供たちがいるから何とかしよう
 という気持ちはお互いにあるけど、この映画の結末のあとはまた喧嘩が始まって・・。
 そんな未来が見えてしまうのは私だけでしょうか??  ブルースの変なロンゲが見れた
 だけで私はハッピー。 しかも試写会のスポンサーがカロヤンって言うのも笑った〜。 
 試写会では音響のトラブルが何度かあったけど、個人的にはまた見直そうとは思いませんです。 ハイ。 


 狂っちゃいないぜ!(Pushing Tin)

 1999年 :  アメリカ映画 
 監督  : マイク・ニューウェル
 主演  : ジョン・キューザック、ビリー・ボブ・ソーントン、ケイト・ブランシェット

 ニューヨーク航空管制センターで働くニックは自他共に見とめるNo.1管制官。
 美しい妻と2人の子供に囲まれ幸せいっぱいであった。 彼の仕事は人命を預かる
 大変な仕事であるがゆえ、ストレスも溜まりがち。 そのストレスに負けてここを
 去るものも少なくはない。そんな折、新入りのラッセルが加わることになる。クレ
 イジーなことをしでかすが、管制官としての腕はピカイチ。 ニックはそんな彼に
 強烈なライバル意識を燃やしていた。そして今までパーフェクトだった彼の仕事、
 家庭に少しずつ歪がおきはじめる・・・。

 私評:もうとにかく最高でした。 男は時として本当にバカなことに一生懸命になる
 んですよね。特に少年が抜けきらないこの主人公たちのように。 変なプライドと
 ライバル心は、もしかしたらお互いを映す鏡でだったのかもしれませんね。 しかし、
 今回もジョン・キューザックが見事にダサいエリートを演じていて微笑ましい。
 B・B・ソーントンに何もかも良いところを持って行かれてしまうのですが、その
 ダサいところが私は妙に共感できたりして・・。 C・ブランシェットの変貌ぶりにも
 ビックリ! 「エリザベス」で見せたあの凛とした演技とは正反対に、2人の子供の母親をコミカルに
 演じてました。 しかし、この仕事は本当にストレスとの戦いですね。どの仕事もそうですけどね!

 アンナと王様(Anna And T`he King)

 1999年 :  アメリカ映画 
 監督  : アンディー・テナント
 主演  : ジョディー・フォスター、チョー・ユンファ、バイ・リン

 19世紀のシャム王国に一人のイギリス人の家庭教師がやってきた。彼女の
 名前はアンナ。古い因習が今もはびこり、時代に取り残されてしまったこの
 国の王により招かれたのだ。 初めての土地でしかも、王の宮殿の豪華絢爛
 な生活に戸惑いながらも、教育に情熱を注ぐアンナ。 そして、次第に王に
 惹かれ始めている自分に気づき始める・・。
 

 私評:まさに豪華絢爛と言うことあがピッタリの映画でした。人も金もふんだんに使った
 とても贅沢な映画。 原作は超有名なマーガレット・ランドンのベストセラー。
 今回は原作と一味違った王の一面も良かったです。 ジョディー・フォスターはやっぱり
 すごい! アカデミー賞を2回受賞しただけの事はありますね。 基本的に1年に1本しか
 映画に出演しない彼女に次回会えるのは来年か? チョウ・ユンファはハリウッドで撮った
 作品がことごとく不調で、この映画に賭けていたらしいですが、アメリカの数字はイマイチ。
 香港に戻るのかな? この映画は日劇で上映なんですよね。 やっぱりでかいスクリーンでもう1回みたい!!


 レザレクション(Resurrection)

 1999年 : アメリカ映画 
 監督  : ラッセル・マルケイ
 主演  : クリストファー・ランバート、リーランド・オーサー
       リック・フォックス、ロバート・ジョイ

 雨がたたきつける朝のシカゴ。 ジョン・プリュドムは残酷な殺人事件に出会う。
 右腕を切り落とされた被害者。そして窓に書かれた血文字”He’s Coming”
 殺された男はピーターと言う33歳の男。そして次に植物園で見つかった死体。 
 そして連続殺人のゲームが始まった。 被害者は皆、ローマ数字を刻み込まれていた。
 これが意味するものは? そして男たちの名前はみな、キリストの使徒の名前であった。
 そして彼らの年齢は全て33歳。 キリストが亡くなった年齢だ。 毎週水曜日に起きる
 この殺人ゲームのゴールの日は「復活祭」だった。

 私評:C・ランバートはやっぱり良いです〜。 今やB級映画の帝王となりましたが
 彼にはこんな映画が似合う。監督のラッセル・マルケイとは「ハイランダー」でコンビを
 組んでますからね。(ちなみに「ハイランダー」は私の大好きな作品!)期待せずには
 いられませんでした。 すごく「セブン」に似てるのは、こう言う物語の性格上仕方ない
 かもしれませんね。 しかし、警察の捜査の仕方が面白かった。 こう言う映画は
 主演がなんでも単独で行動するパターンが多いのに、”チームプレイ”の妙を見せてくれます。
 この辺は新しい感じがしました。神父役で登場のデビッド・クローネンバーグを見つけて下さい〜。 
 ちなみにこの映画はR12の指定付き。 血なまぐさいシーンが多いです。


 雨あがる(Ame Agaru)

 1999年 :  東宝映画 
 監督  : 小泉堯史
 主演  : 寺尾聡、宮崎美子、三船史郎、檀ふみ、 伊川比佐志、吉岡秀隆

 降りしきる雨が川を氾濫させ足止めを食った浪人三沢伊兵衛。 雨が止むまでの
 借り宿として選んだのは雑居の安宿。 貧しいものたちが、彼と同じように雨の
 ために足止めを食っていたのだ。 そんな中でイザコザガ起こる。 気を利かせた
 伊兵衛は妻との約束を破り、賭け試合をして金を儲け、この貧しい者たちのために
 宴を設けた。 翌日やっと雨は上がったものの川は百蛇のように荒れ狂っていた。
 森で一汗かいた彼は若い侍が刀を抜いて切り合っているのを見て、止めに入った。
 その見事な剣さばき(もちろんミネ打ち)を森陰から見ていたのはこの土地の城主
 和泉守重明だった。 後日城に呼ばれた伊兵衛は師南番にならぬかと勧められる・・。

 私評:やっぱり黒澤明+山本周五郎は最強コンビですね。小さな感動と心に響く
 エピソードが散りばめられたこの映画は、人生の教科書とも言えるんじゃないで
 しょうか? 映画の中の幾つかのエピソードは身に染みた。 なんとなく自分自身
 に心当たりがあるんですよね。 寺尾聡(アキラの漢字が出ない)と宮崎美子の夫婦
 が最高。 今の生活に満足している妻と、たぶんそうでは在るまいと勝手に気を使う
 夫の微妙な駆け引き。夫婦であるのに分かり合えていない苛立ち。でもラストシーンの鳶が二人の行く末を
 表現しているようでした。 とても丁寧に作られたこんな映画が日本映画の宝物なんじゃないでしょうか?


 ラブ・オブ・ザ・ゲーム(For The Love Of The Game)

 1999年 :  アメリカ映画 
 監督  : サム・ライミ
 主演  : ケビン・コスナー、ケリー・プレストン

 ビリー・チャペルは今年40歳。今も現役のタイガースのピッチャーとして活躍
 していた。 しかし、この日ビリーは二つのショッキングな知らせを受けた。
 一つは恋人のジェニーが仕事のためにロンドンに行くと言うこと。 もう一つは
 この球団が売りに出され、ビリーもトレードに出されると言うこと。少年時代から
 野球だけで生きてきて、ヒーローでありつづけた彼。 そして今日の相手はNY
 ヤンキース。 すでに優勝に王手をかけ、この試合で決めてやろうと意気盛んだ。
 もう、すでにボロボロになりかけている体を引きずりながらマウンドに上がったビリー。
 スコアボードに並んだ0を見てビリーは自分がパーフェクトピッチングをしていた事を
 知る。 果たして大記録を樹立できるのか? そしてジェニーとの恋の行方は?

 私評:野球好きの私には堪りませんね。 ケビン・コスナーがカッコ良すぎる〜。
 私も少年野球でピッチャーをやっていたことがあるので余計に、彼の心情に近づき
 ドキドキすることができました。 ピッチャーと言うのは一番目立つポジションな
 のでそれだけプレッシャ−も掛かるんですよ。 しかも敵地での登板ですからね。
 彼が野次を無視するために「ノイズ消去」とつぶやくシーンは笑えたけど、あれって大切なんです。
 渋谷パンテオンで見た私はデジタルドルビー音響のパワーに圧倒された。 まさにスタジアムの興奮が
 伝わって来るようでした。 ラブストーリーはちょっとどうかな? でも、ラストの空港のシーンは
 大好き。 だから全てを許そう。 監督のサム・ライミもすっかり良い子ちゃんになってしまい、
 昔のような遊び心はこの映画にはありませんでした。

 


前回のも見てね!


 
I Love Movies に戻る