2001/1/29号

今週は新作映画は3本。 ビデオばかり見てたんで・・・・。

ハート・オブ・ウーマン  監督:ナンシ−・メイヤーズ 主演 : メル・ギブソン、ヘレン・ハント
What Woman Want  2000年 アメリカ映画
今週のイチ押し作品!シカゴの広告代理店に勤めるニックは、”男っぽい”広告を武器にヒット広告を排出してきた。しかし今の時代、ターゲットの消費者は女性。 そして社長は彼のボスにライバル社から引き抜いた女性ダーシーを据えた。そんなある日、あるアクシデントが元でニックは世の女性の心の声が聞こえるようになる。自分が思っていた女性の心とはあまりに懸離れた彼女たちの心の声に愕然とするニック。 しかし、彼女たちの心の声を聞けると言う事は、女心が分るってことじゃないか?? 仕事にも活かせるはず! それまでは目の上のタンコブでしかなかった上司のダーシーの心の声を聞き次第に惹かれていく・・・  

私評:面白かった〜。 最近女性が男をへこます話はけっこうあったけど、男が女をへこます話は久しぶり。最近タブーのように思われてきたこのテーマを、女性監督がガツンとやってくれた〜! 男の色気がプンプンするメル・ギブソンと知的でいて、そしてナイーブな女性を演じたらピカイチのヘレン・ハントと言う組み合わせがまた良いです。 ニックはまさにメルにはピッタリの役でした。コメディ色の強い前半は、まさに彼の独壇場。 飲みまくり、口説きまくり、そして踊りまくる。 もう、腹を抱えて笑ってしまった。 特にシナトラの曲で一人踊るシーンはこの映画の一番の見せ場でしょう。 そして得た特殊な能力で「世の女どもを・・・・」。しかしそんな彼の野望に待ったを掛ける二人の女性。 一人は彼の娘。そしてもう一人はヘレン・ハント演じる凄腕の女性クリエーター。 仕事もできるしルックスもグッド。 いつも男を相手に弱みを見せずに頑張ってきた彼女。でも、彼女の優しさを引き出してみたら・・・。 私はメルが演じるニックの側でがんばれ!がんばれ!!とエールを送っていたのですが、最終的にヘレンが演じるダーシーに完敗・・。 いや、この映画のヘレン・ハントは最高でした。 またこの映画は脇役の女性陣が良いですね。 マリサ・トメイ、ローレン・ホリーがはまり役。 私的に見所はニックの秘書の一人ヴァレリ・ペリン。 「レニー・ブルース」のあの妖艶なストリッパーがおもろいおばさんになってしまった・・。

ゲット・ア・チャンス  監督 : マレク・カニエフスカ 主演 : ポール・ニューマン・リンダ・フィオレンティーノ
Where the Money is  2000年 アメリカ映画
私評:最近流行りの(?)オヤジ映画にとどめを刺したのはポール・ニューマンだった!老人ホームで看護婦をしているキャロルは、高校時代はプロム・クイーン。キングだったウェインと結婚して幸せいっぱいのはずだったのに・・。何かが物足りない!そんなある日、車椅子に乗ったボケ老人が送られてきた。彼は元凄腕の銀行強盗。でも今は植物人間状態・・?キャロルは彼がボケている振りをしているのでは?と思える事実を幾つか見つけ、彼に色々と試した結果・・・彼はやっぱりボケた振りをしてしていたのだ。「何が望みだ?? 2年間も演技してきたのに!」。その時はただペテンを暴きたかっただけだったが、彼の話を聞くうちについには銀行強盗を企てる事に・・・。 ポール・ニューマン、カッコ良すぎる。 75歳と言ったらクリント・イーストウッドやショーン・コネリーより5歳も上。 それなのにあのセクシーさはなんだ?? リンダ・フィオレンティーノとのダンスなんかめっちゃカッコイイ。 もう、ポールを見ただけでこの映画はOK! でも、この映画はそれだけじゃない。リンダ・フィオレンティーノが、また良いんだ。都会で過ごせばきっと、バリバリにカッコイイ女になっていたはずだけど、田舎町に燻っていた女。内に情熱を秘めながら、人生を半ば諦めていた・・。そんな女が75歳のジジイと出会い、はじける様が痛快で気持ちイイ〜! この映画のリンダはめちゃ良かったです。 彼女も美しいですよね〜。 40歳には見えない・・。 そして彼女の夫がダーモット・マルロニー。 いつもモテモテ男ばかり演じている彼には、ちょっと嫉妬している私ですが彼の役どころも面白かったです。 でも、銀行強盗までは良かったのですが、そのあとの展開が私的にはちょっ〜と気に入らなかったんですよ。 それでもめっちゃ楽しめる映画でした。 
クリムゾン・リバー  監督 : マチュー・カソヴィッツ 主演 : ジャン・レノ、ヴァンサン・カッセル
Les Rivieres Poupres  2000年 フランス映画
私評:久しぶりにジャン・レノのフランス語を聞いたような気がする・・・。アルプス山脈のふもとで無残な死体が発見される。無数の切り傷、切断された両手、くりぬかれた眼球。苦痛にゆがんだその顔は時間をかけ、ゆっくりと殺された証拠だった。事件解決のためにパリから派遣された警視ニーマンスは被害者が勤めていた大学を調べ始める。同じ頃、そこから100km離れた町で若手刑事マックスは別の事件を追っていた。墓の盗掘と学校での盗難事件だ。まったく別の事件を追っていた二人は、両方の事件の共通人物の家で出くわす・・・・。 フランス側からみるアルプスの景色もイイですね〜。 石造りの建物が並ぶフランスの片田舎が舞台なので、そんな美しい景色も楽しめました。 ラスト近くで朝日が昇るアルプスへロープウエイで登って行くシーンはめっちゃキレイだった・・。しかし、そんな美しい町とは似合わない、陰惨な事件。いきなり死体の超ドアップから映画が入るので、これは!と思ったら、あとはけっこう大人しい映画でした。ミステリーとして見ると、どうもツッコミ概がある内容で、それがまた面白かったりします。 「おいおい、それは●●のパクリじゃん!」みたいな・・。フランスが気張ってハリウッドのアクション映画に近づこうと思ったのでしょうがその辺りはイマイチかな・・・。 でもこの映画の面白かったのは、ジャン・レノとヴァンサン・カッセルのコンビです。 特にヴァンサンが、今回は初めてまともな人間に見えた。(笑) また、二人の掛け合いはなかなか面白かったです。 あと、あまり目立ちませんがドクター・ベルナール役のジャン・ピエール・カッセル!「オリエント急行殺人事件」の車掌役や「三銃士」のアホなルイ14世役が印象的だった役者を久しぶりに見ました。 最後にニーマンスはなんで犬がキライになったんだよ〜!! 教えてくれ!!


前回の記事も読んでね〜!



I Love Movieに戻る