お正月映画の第2弾がポツリポツリと公開され始めましたね。
今年はスタートダッシュが切れなかったものの、コンスタントに見始めました。
今週は飛びぬけて良い作品はなかったものの・・・。
フォルテ | 監督 : ピーター・チェルソム | 主演:ウォーレン・ベイティ、ダイアン・キートン | |
Town and Country | 2001年 アメリカ映画 | ||
結婚25周年を迎えるポーターとエリー。幸せいっぱいの二人なのにポーターは出来心からチェロ奏者のアレックスと関係を持っている。そんなある日、ポーターの幼なじみのモーナが、エリーに相談を持ち掛ける。彼女の夫のグリフィンが赤毛の女を連れ込む所を目撃し、彼女は落ち込んでいた。エリーはそんな彼女を励ますため、ポーターを彼女の元へ送るが、なんと二人は関係を持ってしまう。そんな折、ポーターとアレックスの関係をエリーに嗅ぎつけられてしまう。必死に弁解するポーターだが、ついにはキレてアレックスとの関係を告白してしまう・・・・。 | |||
私評:家庭を壊すつもりはないんだ。僕が愛しているのは妻のエリーだけ・・・。それなのに優柔不断な下半身は言う事を聞いてくれない。また、そう言う時に限って女にモテたりするんですね〜。必死で言い訳をすればするほど、どんどん墓穴を掘るウォーレン・ベイティがめっちゃ可笑しい。また、彼の気持ちが手に取るように分かってしまうので,彼のキャラクターがすごく好きになってしまった。彼を巡る女たちが兵(つわもの)揃い。妻はダイアン・キートン、幼なじみの浮気相手はゴールディ・ホーン、チェロ奏者はナスターシャ・キンスキー、旅先で出会う一風変わった令嬢がアンディ.マクダウェル、そして逃避先の別荘で知り合う釣具屋のお姉ちゃんがジェナ・エルフマン。なんてすごい顔ぶれなんだ〜。男優陣もポーターの親友がギャリー・シャンドリング、ポーターの息子がジョシュ・ハートネット、そしてアンディ・マクダウェルの狂気の父親がチャールトン・へストン!!すごい,すごすぎる・・。お話自体はすごく軽い乗りのコメディなのですが、名優が集うと一つ一つのシーンもすごく楽しめる。ゴールディ・ホーンが男をナンパするシーンと、チャールトン・へストンの殴り込みは名場面です〜(笑)。ゴールティーが顔を見せずに登場するシーンは替え玉では??これからご覧になる方はぜひ,ご確認を!! | |||
WASABI | 監督 : ジェラール・クラヴジック | 出演:ジャン・レノ、広末涼子、ミシェル・ミューラー | |
WASABI | 2001年 フランス映画 | ||
パリ警察のトラブルメーカー、ユーベルの元に日本から一本の電話が入る。それはかつての彼の恋人ミコの死を知らせる電話だった。日本にやってきたユベールを待っていたのは、今日までまったく知らされていなかった自分の娘ユミと、ミコが残した莫大な遺産だった。しかし、ユミが父親を憎んでいたため、ユベールは素性を明かす事ができない。そんな彼らを遺産を狙う影の組織が執拗に迫る。そしてついにユミを守るため,ユベールの壮絶な戦いが開始される。いつのまにか二人の間には、強い絆が生まれる・・・ 私評:パパ? パパなの?? どうして???・・・ジャン・レノが少女を守るため必死に戦う姿は、ちょっと「レオン」と被りますね。しかし、彼の強さは半端じゃない。とにかく殴る!殴って殴って殴りまくる!!問答無用のパンチが炸裂!それがめちゃ気持ち良いです(笑)。広末はどうかというと・・・、ちょっと浮いちゃってますが、だんだんと彼女の良さが出てくる。映画全体を見ても,日本人は(特に東京を良く知っている人は)ツッコミどころ満載かも?? でも、そんな細かところは気にせずに見るのが,この映画の楽しみ方??私は大満足でしたよ。でも、映画のあとに「なんで?」というシーンについて、語り合う事をお薦めします(笑)。ジャン・レノのファンはきっと楽しめる映画ですよ。広末ファンもそれなりに楽しめる映画では?? |
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息子の部屋 | 監督・主演 :ナンニ・モレッティ | 出演:ラウラ・モランテ、ジャスミン・トリンカ | |
The Son's Room | 2001年 イタリア映画 | ||
イタリアの小さな町で家族4人で幸せな生活を送る精神科医のジョバンニ。彼が最近気になるのは,息子の行動だった。学校で化石を盗んだり、テニスの試合にわざと負けたり。そんな掴みどころがない息子に、一抹の不安を隠せない。しかし、その息子がダイビングの事故で,呆気なく死んでしまう。それまで保ってきた家族のハーモニーが音を立てて崩れて行く。なぜ,自分の息子が・・??そんなある日、彼らの前に一人の少女が現れる。彼女は息子のガールフレンドだったが、家族の誰一人として、彼女の存在を知らなかった。そして彼女は家族の知られざる息子のことを語り始める・・・。 私評:2001年,カンヌが選んだテーマは「家族」だった・・・。思い切り泣ける映画だと踏んで見に行った私は、ちょっと肩透かしに遭った。淡々とした物語の展開には泣ける要素はなかった。そこには数々散りばめられた「愛情の形」がさりげなく語られている。しかし、それらは「愛情」の押し付けではなく、本来あるべき家族の姿が描かれているような気がします。家族を失うという心の痛みは誰にでも理解できると思いますが、その悲しみは正面から受けとめ、そして乗り越えて行かなければならない。分ってはいるんですけどね・・。でも、私はこういう映画に対しては鈍感になってしまうかもしれない。なぜなら、それは当然の姿だから・・。しかし、あまりに抑揚がないこの作品は、私にはちょっと退屈だった。テーマはすごく好きなんですけどね。もしかしたら,次に見るときは「泣ける」という気持ちを持たず、この家族に感情移入ができるかもしれないけど。この映画の一番の失敗は思わせぶりな「予告編」だと思うのですが、いかがでしょう?? |
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恋する遺伝子 | 監督:トニー・ゴールドウィン | 主演:アシュレイ・ジャッド、ヒュー・ジャックマン | |
Someone Like You | 2001年 アメリカ映画 | ||
ジェーンはTVの人気番組のゲストのブッキングをするキャリア・ウーマン。そんな彼女に恋の予感が!相手は番組の新プロデューサーのレイ。お互いにシンパシーを感じた二人は急接近し、一緒に暮らす約束まで交わすが、優柔不断なレイは前の彼女に寝返ってしまう。アパートを解約してしまったジェーンは仕方なく同僚のエディのルームメイトになる。しかし、このエディは自他共に認める希代のプレイボーイ。次から次へと女性をアパートに連れ込む毎日。そんな男たちを見て、ジェーンはある記事を思い出す。それは雄牛は1度交尾を済ませた雌牛とは2度と交尾はしないと言う事。そしてジェーンは仮名を使い有名男性誌にコラムを載せることに!そしてそのコラムは全米で反響を巻き起こす・・・。 私評:なぜ,私が捨てられなければならないの?これにはきっと法則があるはず・・・。男の遺伝子は理解を超える??まあ、これは男に限らずでしょう??しかし、口先だけの優柔不断男と片っ端から女を食いまくる男に挟まれ、ジェーンはどんな答えに辿りつくのか?それは見てのお楽しみと言う事で・・。主演のアシュレイ・ジャッドは今までにないキャラクターで高感度アップ!見た目はどうも冴えないのですが、まっすぐに恋をするカワイイ女を好演してました。優柔不断男は、こんな役がピッタリのグレッグ・キニア。そして女ハンターは、(こんな役もできるのか!?)ヒュー・ジャックマン。この二人の男がすごく良いです〜。男の私は二人ともどうも憎めないんですよ・・。ジェーンの友達の雑誌編集者が、最近脇役ばかりのマリサ・トメイ。そしてタカビーなトーク番組の司会者がエレン・バーキンという、なかなかのキャスティングです。映画の中でジョン・レノンの「Oh My Love」が何度か使われるのですが、この歌が好きな私はけっこうポイントが高いです。ニューヨーカーの小粋なラブ・コメディを楽しみましょう! |
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ハートブレイカー | 監督:デヴィッド・マーキン | 主演:シガニー・ウィーバー、ジェニファー・ラヴ・ヒューイット | |
The Heartbreakers | 2001年 アメリカ映画 | ||
ウエディングドレスでバージンロードを歩く女。そして彼女を迎える男。幸せいっぱいの二人・・・・のはずだったのに、初夜に彼女は高いびきで爆睡。悶々としている彼の目の前に、キュートな秘書が。そしてあっという間に抱き合う二人。しかし、そこに花嫁が来たからさあ大変。男は多額の慰謝料を支払わされた。ところが、花嫁と秘書はグルの詐欺師。しかも,母娘だった。そろそろ独立をしたいと言い張る娘をなんとか説き伏せ、二人は史上最大の(?)結婚詐欺を企てる。それは煙草の吸い過ぎで今にも死にそうなタバコ会社のオーナー。着々と計画を進めるふたりだったがそこには思わぬ落とし穴が幾つも待っていた・・・・。 私評:「あなた目を閉じてキスをしてたでしょう?本気なのね?」「何を言ってるのママ。私はプロよ!」・・・ジェニファー・ラブ・ヒューイットって私はあまり魅力を感じないんですよ。だから、彼女が自慢のオッパイを見せびらかそうが、お尻をくねらせようが、私はピクリともしませんでした(笑)。ましてや、シガニー・ウィーバーには・・・。彼女は最初から女だと思っていないので(爆笑)。しかし、大半の世の男性はこの2人を見てるだけで充分満足できるのでは??すごい露出の多い2人の衣装だけで、大満足??この2人にキリキリ舞いさせられるのが、レイ・リオッタ。あのテンションの高さも、今回は空回りしていて楽しい〜。そしてほとんど死にそうなじいさんが、ジーン・ハックマン。日頃のタフガイさはどこへやら・・。しかし、彼がまためっちゃ可笑しい〜!ほどほどに笑って、ほどほどに感動してという安心印の作品ではあるのですが、2時間以上の上映時間はちょっと長い・・。劇場の入りを見て納得してしまったのですが、パンフレットは作られていないそうです。 ジェニラヴファンの貴兄には、超お薦めの映画ですよ。 |
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