2002/1/8号

ついに、ワールドカップの年、2002年になりましたね。ワールドカップ期間中は恐らく映画は見ないでしょう。
果たして今年は何本の映画が見れるでしょうか??めっちゃスローなスターです・・。ト

Dr. Tと女たち  監督 : ロバート・アルトマン  主演:リチャード・ギア、ヘレン・ハント、ケイト・ハドソン
Dr. T & Women  2000年 アメリカ映画
ハンサムな婦人科の医師、トラヴィスことDr.Tは今日も仕事に大忙し。しかし、Dr.Tには大きな悩みがあった。それは妻が最近、おかしな行動をとること。そしてついには入院。その原因はなんの不自由もない生活のせいだと精神科の医師言うが・・。その反面、彼の楽しみは長女の結婚式。しかし、彼女には大きな秘密が・・・。また、行き付けのゴルフ場でステキな女性と出会い心をときめかせることも忘れない。しかし数々のストレス、そして過剰なまでの忙しさに、トラヴィスはパニック状態に・・・。
私評:君は他の女性とは違う。まあ!婦人科の先生が言うなら、間違いないわね!!・・・アルトマン監督、お得意の群像劇。一人の男を取り巻く、キャラの濃〜い女たち。そして彼女たちがトラヴィスをパニックに落とし入れる。良い夫で、良い父親で、そしてみんなに愛される男であるが故の不幸(?)という、実に皮肉な題材。でも、この辺りがアルトマンらしさか??どちらかと言うとジゴロのイメージが強いギアが、女性に叩きのめされる様が可笑しくもあり、可哀相でもあり・・。女性陣は超強力な布陣ですよ〜。なぜかモテ役が多いヘレン・ハント、年をとってもナイスバディなファラ・フォーセット、アル中の可愛い伯母さん役がローラ・ダーン(かなりキレてます)、タカビー役もキュートなケイト・ハドソン、ちょっと太ったんじゃない?のリヴ・タイラー、そこまでやるか?シェリー・ロング、そして唯一まともに見えるのがトラヴィスの次女役のタラ・リード。でも、こんな女難に遭ってみたいと思う気持ちも少しだけ抱いています(笑)。ラストで赤ん坊のチ●●ンを見たとき、ホッとしたのはDr.Tだけじゃないでしょう?
キプールの記憶  監督 : アモス・ギタイ  出演:リオン・レヴォ、ウリ・ラン・クロイツナー
KIPPUR  2000年 イスラエル,フランス,イタリア映画

1973年、イスラエル。2人の男がゴラン高原を車で疾走していた。彼らの名前はワインローブとルソ。彼らは兵役のため自分たちが従事する軍を探していた。しかし、折りしも始まった第4次中東戦争で、道を塞がれてしまう。爆撃が始まり、彼らは最前線の軍への合流を諦め、ラマトダヴィットの航空基地へ合流する。そこでの彼らの仕事は、ヘリコプターで戦地へと赴き、怪我人を救出することだった。日増しに激しくなる戦況の中で、彼らは無残に殺された兵士、そしてボロボロに傷つけられた兵士たちを目の当たりにして、言葉を失う・・・・・。

私評:『フルメタル・ジャケット』以来、最も重要な戦争映画・・・・。従来の戦争映画とは、まったく違う手法で描かれた作品です。と言うのも、敵との交戦のシーンがない戦争映画だからです。ヘリコプタ−でただ、ひたすら怪我人を運ぶのが彼らの仕事。いきなり、壕のまわりに重なるようにして転がる死体の山を見せつけられる。この映画の恐怖は主人公たちが死に直面する恐怖ではなく、彼らの目の前に築かれる死体の山の恐怖だ。監督のアモス・ギタイは中東戦争で、実際にこの仕事に従事し、この恐怖を目の当たりにした経験があるそうです。それゆえ、彼が見て感じた恐怖や絶望感、そして戦争へ対する疑問、反発が見事に描かれています。オープニングでインクを撒き散らし、その上で愛し合うワインローブと女のシーンが延々と続きます。それは美しい映像であると同時に、この映画の終盤での悲惨なシーンとリンクしてきます。この辺りは映画の作り方も、実にうまいと唸らされた。かなり、強烈な映画でした。
殺し屋1  監督 : 三池崇  主演:浅野忠信、大森南朋、塚本晋也、SABU
Koroshiya Ichi  2001年 日本映画
歌舞伎町を根城とする安生組のヤクザ垣原。彼は究極のマゾヒストであり、反面サディストでもあった。しかし、彼のシマで残虐な殺人事件が続発。その残虐さたるや・・・。しかも、安生組のボスまでが悲惨な最期を遂げる。犯人は『1』と呼ばれる気弱な青年 だった。苛められっ子だった『1』は、その悲しみが頂点に達すると、恐るべき力を発揮するのだ。そんな彼を操るのは謎の老人『ジジイ』。そこに安生組の元警官ヤクザなどが合いまみれついに『1』と垣原の対決 が・・・。

私評:こんなに怖くて、ドキドキするのは初めてだよ。うれしいいいい・・・・。原作は超人気のマンガ。私はこのマンガの方は見た事がないのです。しかし、三池監督、浅野忠信、それに日本のインデペンデント映画を牽引する二人の監督の塚本晋也、SABUが出演!と言う事で、めっちゃ楽しみにしてた映画です。しかし、三池崇監督の作品って、最近どんどんパワーダウンしているような気がします。この映画も一つ一つのシーンは面白いのですが、どうも編集がへたで2時間以上もダラダラと見せられたと言うのが正直な感想。題材が面白いだけに、その辺りが悔やまれます。浅野忠信も喋らなければ、すごく良いのですが・・・(笑)。私的に見どころは、思わず笑えるスプラッターなシーンの数々。胴体真っ二つ!内臓飛び散り!!その他にも・・・以下自粛。そして以下にも低予算映画という匂いをプンプンさせる、チープな特撮の数々が笑えます。随所に登場する、痛そ〜うな映像にあなたは耐えられるか?? 


前回の記事も読んでね〜!



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