12/13号
忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。
1976年 アメリカ映画
監督 : ジョン・シュレンジャー
主演 : ダスティン・ホフマン、ローレンス・オリビエ、ロイ・シェイダー
ベイブは、普通の大学生。 マラソン王アベベを崇拝しNYのセントラルパークを走るのが
日課になっている。 彼のたった一人の兄ドグは元ナチスの宝石商ゼルの運び屋。
しかし、ベイブはその事を知らず兄を尊敬していた。 ドグはゼルを裏切り宝石を横領。
そして瀕死の状態でベイブの元へ辿りつく。 訳も分からず兄を抱きかかえるが、時すでに
遅く、ドグは息絶える。 その日からベイブのまわりで不穏な動きが・・・。
ドグが盗んだ宝石のありかを聞き出そうと、ゼルはあの手この手でベイブを襲いはじめる。
ベイブは自分のまわりの全ての人間が信じられなくなっていく・・・。
私評: タイトルだけ聞くと、「なんだ?」と思ってしまいますが、超一級サスペンスです。
ローレンス・オリビエが怖い。 もう、とにかくめっちゃいたぶられるダスティン・ホフマンが
見てて痛々しい。 歯医者の治療台での拷問シーンは「ヒエ〜!」って感じでした。
この物語の展開は絶対に読めないでしょう。 そして途中からのめっちゃ早いテンポ。
そして怒涛のクライマックスまで一気に見させてくれます。 監督のシュレンジャーと
ダスティンは「真夜中のカーボーイ」以来のコンビ。 これはお勧めです〜。
1963年 アメリカ映画
監督 : ジョン・スタージェス
出演 : スティーブ・マックィーンジェームス・ガーナー、リチャード・アッテンボロー
ジェームス・コバーン、チャールズ・ブロンソン
第二次世界大戦下のナチスドイツ。 脱走は絶対不可能と言われている第3収容所に
大量の捕虜が送り込まれて来た。 今まで何度も脱走を試みて来た札付きがゾロゾロ。
ここの脱走は敵軍を錯乱する手段であり、また残された任務であった。 さっそく各自が
それぞれの特性を生かし、それぞれのリサーチを始める。 また、彼らより少し遅れて
到着したのは偉大な脱走の指導者ビッグXが到着し、計画は組織立っていった。
収容所外までのトンネルを掘り、ついに脱走の日はやって来た・・・。
私評: ポール・ブリックヒルの大ベストセラーをオールスターキャストで映画化。
とにかくカッコイイ。 マックィーンをはじめとする男臭い出演者。 そして
着々と脱走のために行われて行く準備の段階がとにかくワクワク。 しかも、これは
実話がベースになっているので余計にリアリティーがあります。 この映画の中で
マックィーンがバイクで国境越えを試みるシーンはアクション映画の伝説と言っても
過言ではない。 この映画を見て以来、マックィーンファンになってしまった私は
彼の映画を見まくりました。 3時間近い映画ですが、まったく飽きません。
男ならこんな冒険をしてみたくなるなるのは当然。