12/6号


忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。


 追憶 (The Way We Were)

 1973年  アメリカ映画
 監督 :   シドニー・ポラック 
 主演 :   バーブラ・ストライサンド、ロバート・レッドフォード

 1937年、ケイティーとハベルは同じ大学で勉学に勤しんでいた。 しかし、
 まったくと言って良いほど接点はなく卒業し別れていった。 しかし、第2時世界大戦の
 最中、二人は偶然に再開した。 ハベルは海軍大尉となっていた。 二人は急接近し
 一緒に生活をするようになる。 この頃からケイティーは政治活動に傾倒しはじめる。
 ハベルは除隊後、作家となり40年代、二人はハリウッドに移住する。 じょじょに彼の
 作品が売れはじめた頃、ハリウッドでは共産主義狩りのマッカーシズムが吹き荒れる。
 ケイティーは反マッカーシズムの旗振りとして運動に力を入れるが、ハベルとの間には
 どんどん溝が深まって行く・・・。 

 私評: 20年にも及ぶ二人の男女の物語。 出会い、再会、結婚、離婚・・という
 月並みなラブストーリーと、20年間時代背景が描かれている。 レッド・フォードは
 まさに水も滴るくらい良い男。 また、秀才、エリートが良く似合う。 それとは逆に
 バーブラは化粧っ気もなく、常に政治運動をしている見た目には冴えない女。 
 でも、そんな二人の出会いと別れの繰り返しがとても絵になる。 「やあ、しばらく!」
 というセリフが粋な感じがした。 すれ違ってばかりの男と女を描いたこの映画は
 決してハッピーエンディングにはなりませんが、好きな映画です。 バーブラの主題歌も
 グッドですよ。 


 ボルサリーノ (Borsalino)   

  1969年 フランス映画
  監督 : ジャック・ドレー
  出演 : アラン・ドロン、ジャン・ポール・ベルモンド

 30年代、南フランスの港町マルセイユ。 ニヒルでダンディーなシフレディと
 女好きでひょうきんなカペラが出会う。 初対面は大喧嘩。 しかし、二人とも
 大きな野望を抱いているところは一緒で、コンビを組みやくざの世界へと足を踏み入れる。
 やっとツキに恵まれ富みと権力を手に入れた矢先、彼らを待っていたのはマフィアの抗争。
 弾丸が飛び交う中、二人はだんだんと深みにはまって行く。 

 私評: アラン・ドロンとジャン・ポール・ベルモンドと言えば、当時のフランス映画界を
 背負って立つ大物二人の共演です。 私が最初に見たのは1974年の続編
 「ボルサリーノ2」が先。 こっちはアラン・ドロンのワンマン映画でした。 
 この映画の2人は本当にカッコイイ。 二枚目でクールなアラン・ドロンとひょうきんな
 ベルモンドのバランスがとても良いんです。 お互いの良さを引き出しあってる。 
 また、この映画のファッションがとてもCool! 葉巻はいつか似合う年になったら
 絶対吸ってやると思ったのですが、未だに似合わないのでたばこで我慢してます。  
 

  



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