10/26号


忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。


 フランケンシュタイン (Mary Shelley's Frankenstein)

 1994年 アメリカ映画
 監督・主演 : ケネス・ブラナー 
 主演 : ロバート・デ・ニーロ、ヘレナ・ボナム・カーター

 ビクター・フランケンシュタインは母の死を悲しみ、自ら科学者となって永遠の
 命を見つけ出すことを誓い、同じ研究を続けているウォルドマン教授の弟子になる。
 しかし、ある日つまらぬ口論から教授は殺されてしまう。 教授が書き残した
 ノートを見たビクターは愕然とした。 そこには死体を蘇生させる術が記されていた。
 そして彼は死体を盗み、彼を生き帰らせる実験を試みる。 実験は成功し、
 男は息を吹き返す。 しかし、己の醜さを呪った彼は研究所を飛び出し、博士への
 復讐を誓う。 そしてその矛先は博士のフィアンセに向けられた。

 私評:ドラキュラに続くコッポラ監督総指揮のホラー大作。 モンスター役を
 ロバート・デ・ニーロが演じたことでも話題になった。 今回の映画はシェリーの
 原作に忠実に、ただのモンスター映画とは一線を隔したヒューマン・ドラマに
 なっている。 と言うか、この映画はドラキュラ同様、ラブストーリーです。
 モンスターに殺されたフィアンセが博士により蘇生させられ、二人でダンスを踊るシーンは
 恐ろしい情景ながらも美しい。 醜い姿で蘇るフィアンセ役のH・B・カーターの熱演。 そして
 多くを語らず、そしてモンスターのメイクを施されても存在感を漂わすデ・ニーロ。 まさに、名作。
 途中、悲しさに打たれ、涙が止まらなかった・・。 


 遊星からの物体 X (the Thing)   

 1982年 アメリカ映画
 監督 :  ジョン・カーペンター
 出演 :  カート・ラッセル、ウィルフォード・プリムリー、リチャード・ダイサート

 1982年。 南極のアメリカ基地を目指し一匹の犬が走ってくる。 追いかけるヘリ。
 そして執拗に犬を殺そうとする。 基地に辿りついた犬を庇おうとした隊員の一人が
 撃たれた。 言葉が通じない彼を止む無く射殺。 彼はノルウェイ基地の隊員だった。
 さっそくノルウェイ基地を捜索に出かけると、そこには巨大な穴と見たことのない物体
 が横たわっているだけだった。 その頃アメリカ基地では捕獲したノルウェイ基地の犬に
 異変が起きていた。 犬の内部から現れた謎の物体が他の犬たちに襲いかかった。
 そしてまた、犬の姿になろうとする寸前に火炎に焼かれる。 ノルウェイ基地から持ち
 帰った物体は人間の臓器を全て携えており、”何か”が人間に変る途中で息絶えた
 ものだった。 そして謎の物体は次々と隊員を襲い、そして彼らになりすましてまた、
 次の犠牲者を狙っていた。 一人、また一人と物体の餌食にされていく。 

 私評: この映画を初めて見たときには、もう、あんぐりと口を開けてしまい閉じることを忘れた。
 SFホラーと言うジャンルで括られているこの映画の、奇想天外なエイリアンに驚かされた。
 映画が終わるまでの間に何度「マジかよ〜!」と口にしたことか。 また、南極と言う場所も恐怖を
 煽ります。 極寒の世界でのエイリアンと人間の死闘。 本当に怖かったです。 主演のカート・
 ラッセルを始め屈強の男たちもエイリアンにはまったく歯が立たない。 そして、あのグロテスクな
 エイリアンの変体。 果たして笑い飛ばせるか、それとも悲鳴を上げるか??? この映画は
 1951年制作、ハワード・ホークス監督の「遊星よりの物体 X」のリメイク。 オリジナルも怖いけど、
 私はこちらの作品のほうが好きです。 

 

 



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