12/1/2003


忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。
今回はインディ・ジョーンズDVDBOX発売記念特集です。

レイダーズ 失われたアーク  監督:スティーブン・スピルバーグ  出演:ハリソン・フォード、カレン・アレン
Raiders of the Lost Ark  1981年  アメリカ映画
考古学者のインディアナ・ジョーンズはジャングルの奥深く分け入り、数々のブービートラップを抜け、今まさに黄金の像に手を掛けた。しかし、フランスの考古学者ベロックにより横取りをされてしまう。数ヵ月後、ジョーンズの元にアメリカの高官が訪れる。エジプトのカイロでドイツ軍が何かを掘り出そうとしているというのだ。ジョーンズは瞬時に、それが「聖櫃」である事を察知する。アメリカのトップからの依頼を受け、ジョーンズはまず、チベットへと飛んだ。そこで彼はマリオンという女性に会う。実は彼女の父親はジョーンズを息子のように可愛がり、マリオンもそんなジョーンズに惹かれていたのだ。しかし、彼は二人の元を去り、今日、突然帰ってきたのだ。ジョーンズの目的はマリオンが持っているメダリオンだった。それは「聖櫃」のありかを導く何かを持っていた。しかし、メダリオンはドイツ軍にも狙われていた。早速、刺客がマリオンを襲う。しかし、ジョーンズの機転で無事に救出されるが、自分の店を火事で失ったマリオンはジョーンズのパートナーとなる。次に二人が向かったのはカイロだった。すでに、手を廻し「聖櫃」の発掘に取り掛かっていたのは、何とベロック。しかし、ジョーンズは独自の手法で「聖櫃」の場所を割り出し、ついに「聖櫃」を発見する。しかし、またしてもベロックに奪われてしまう。「聖櫃」をヒットラーの手に渡してはならない!ジョーンズの追撃が始まる・・・・・・。

私評:なんでよりによって蛇なんだ・・・・インディ・ジョーンズ・シリーズの第一弾。実は私はこの映画だけ劇場で見ていないのです。ちょうど1981年頃は名画座にはまり、新作映画をほとんど見てなかったんですよ・・。と言うわけでこの映画を初めて見たのは会社の先輩の家でした。彼が買ったばかりのレーザーディスクで、私に見せてくれたのです。この映画より先に「魔宮の伝説」を見ていた私は、レイダースもめちゃめちゃ楽しみにしていたのですが、私の期待を遙かに上回る面白さに大興奮。先輩に頼んで2回続けて見てしまいました。最初に見たときは、なんだかあれよあれよと言ううちにストーリーが進んで行き、気が付いたら終わっていた。とにかくアクションシーンの連続で楽しくって仕方なかったです。後半のCGをふんだんに使ったシーンも好きですが、私はオープニングの洞窟のアクション、チベットの居酒屋での銃撃戦、そしてトラックでのチェイスなどが好きですね〜。そしてアクションの中にユーモアがいっぱいあるのも、このシリーズの魅力。あと、あの桂文珍に似たあの悪党も笑えるし・・。この映画で笑えるのは後半でアークを追うジョーンズが、ベロックを谷間で追い詰めるシーン。飛んできた蝿がベロックの口の中に・・・・お見逃しなく。 

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説  監督:スティ−ブン・スピルバーグ  出演:ハリソン・フォード、ケイト・キャンプショー
Indiana Jones and the Temple of Doom  1984年 アメリカ映画
上海の高級クラブに呼び出されたジョーンズは、この町のギャングと取引をしていた。ジョーンズが持参した始皇帝の骨の粉が入っている「ヌルハチ」と巨大なダイヤの交換が行われた。しかし、ジョーンズは毒を盛られ絶体絶命のピンチ!しかし、その場を何とか切り抜けたジョーンズはこの店の歌手ウィリーと、彼の助手だという少年ショート・ラウンドを伴い飛行機で脱出。しかし、この飛行機もギャング団のものだった。気が付くとパイロットがいない!またまた、絶体絶命の危機を逃れ、3人は川をゴムボートで流れていった。そして3人はある村に辿り付くが、この村は近くに宮殿を構える邪教集団によって子供たちを誘拐され、しかもこの村の宝である聖なる石を盗まれたという。この世の救世主と間違えられたジョーンズは、2人を従え魔宮へと乗り込んでいく。そこは絢爛豪華な宮殿であったが、宮殿の地下ではアヤシイ儀式が行われていた。しかも、ジョーンズは毒を飲まされ相手の言いなりになってしまう。そして彼はショート・ラウンドに手を上げるが・・・・
私評:爪が折れたのよ、私の大事な爪が・・・・私が初めて映画館で見た「インディ・ジョーンズ」がこの魔宮の伝説です。この映画を見たのは、今はなき日比谷の有楽座。あのでかい映画館のスクリーンいっぱいに暴れ回るインディの活躍に私は大興奮しました。そして「何で1作目を見なかったんだ・・」と後悔しました。この映画の中身はけっこう薄いのですが、それはアクションの波状攻撃で繋いでいく。上海のクラブの乱闘から飛行機からの脱出、虫だらけの洞窟、そして3人がトロッコに乗り始める辺りからは、それこそ息をもつかせぬ大迫力。映画館の大迫力でトロッコのシーン、そしてそのあとの洪水のシーンを見たら、ぶっ飛びますよ(笑)。あの断崖絶壁のシーンは合成で、メイキングを見るとガッカリしてしまいますが、それでもやはりすごい迫力です。スピルバーグ的には作品自体にあまり思い入れがないようですが、彼女の愛妻ケイト・キャンプショーと出会えた事が彼にとっての、何よりも収穫だったでしょうね。ショート・ラウンド役のキー・ホイ・クアンはこの映画のあと「グーニーズ」に出演しましたが、その後なぜかジョナサン・クアンという名前に変えて映画も数本出演。彼を最後に見たのは「原始のマン」でした・
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦  監督 :スティーブン・スピルバーグ  出演:ハリソン・フォード、ショーン・コネリー
Indiana Jones and the Last Crusade  1989年 アメリカ映画
少年時代のインディ。この頃から考古学に興味を持っていた彼は、遺跡を荒らす盗賊たちと出会う。しかし、敵はインディより一枚上手だった。そして現代。インディは少年時代に逃した十字架をやっとの思いで手に入れた。そしてそれは博物館へと寄贈される。そんなある日、インディの元に、父親のヘンリーから小包が届いた。それは父が長年にわたって研究をしていたキリストの聖杯についての膨大なメモだった。父の危険を知ったインディと同じ博物館に働くマーカスはヴェニスに飛び、父の同僚のシュナイダー博士と会う。彼女は絶世の美女でインディもメロメロ。二人は古い図書館の地下で聖杯の手がかりを掴む。そしてインディは長年にわたり悪の手から聖杯を守ってきた十字剣兄弟団から、父親がドイツとオーストリアの国境の城にいるという情報を得る。インディとシュナイダーは早速、城に向かう。そこでやっと対面を果たした父子だったが、二人はナチの兵隊に捕まり、大事な手帳も盗まれてしまう。そこでナチもこの聖杯を狙っている事を知ったインディは父と一緒にナチの後を追う。そしてついに現れた悪の黒幕とともに、聖杯が眠る「太陽の宮殿」に辿り付いたインディとヘンリー。しかし、ヘンリーは銃で撃たれてしまう。インディは洞窟の奥深くに隠されたキリストの杯を見つけて、ヘンリーに命の水を飲ませようとするが・・・・・。
私評:インディアナ!!放っておけ・・・・インディ3部作の最終章。この映画の見所はヘンリー・ジョーンズ役のショーン・コネリーですよね〜。すごくコミカルで、しかも味わい深い演技。ハリソン・フォードとの掛け合いもとても楽しいです。彼が合流した事によってシリーズの雰囲気もかなり変わりました。そしてもう一人、注目は若きインディを演じるリヴァー・フェニックス。彼のフレッシュで元気いっぱいの演技もすごく好感が持てますね。若くして他界したのが本当にもったいないと思いました。今回の紅一点は正統派ブロンド美人アリソン・ドゥーディ。1作目はヒロインが「蛇」で、2作目は「虫」でいじめられたのですが、今回彼女が相対したのは「ねずみ」。スピルバーグって変態??そしてこの映画で私が気に入っているのはマーカス役のデンホルム・エリオット。彼のおバカぶりは最高です。この映画の一番のアクションは戦車とのバトル・シーン。特撮なしでコミカルに、そしてスピーディーに描かれています。そして太陽の宮殿のCGは見事です。1,2作目のときはこんなCGの技術なんて発達してなかったからね〜・・。そしてラストでヘンリーがインディに声を掛けるシーン(この文章の冒頭の言葉)が大好きです。さて、インディ・ジョーンズ・シリーズも4作目が製作されているとか。ハリソン・フォードは登場するのでしょうか? いまからとても楽しみです。



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