10/13/2003
忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。
アウトサイダー | 監督:フランシス・フォード・コッポラ | 出演:トーマス・ハウエル、ラルフ・マッチョ | |
The Outsiders | 1983年 アメリカ映画 | ||
オクラホマ州タルサー。この町の青年たちはでは貧しいグループの「グリース」と上流家庭の少年「ソッシュ」に2分されていた。14歳のポニーボーイは「グリース」のメンバー。3人兄弟の末っ子で、二人の兄ももちろん「グリース」の一員。ポニーボーイはメンバーのダラス、ジョニーと行動をともにしていた。ある日、3人はドライブインシアターに映画を見に行き、そこで美しい2人の「ソッシュ」の少女に出会う。ダラスはさっそく彼女のちょっかいを出す。すっかり意気投合した彼らだったが、少女の一人チェリーは、「ソッシュ」のリーダー、ボブのガールフレンドだった。その事が原因で再び諍いが起こりそうになるが、チェリーの機転でその場は治まった。その夜、ポニーボーイは兄と喧嘩をして家を飛び出してしまう。ジョニーと合流した二人は運悪く、酒に酔った「ソッシュ」のメンバーに出会う。女たちに手を出したと因縁を付けられ袋叩きにされる二人。そしてジョニーは夢中でナイフを取り出していた・・・・・。 | |||
私評:自然は最初、黄金の輝きを持って世に生まれ、間もなく汚れを知って緑色に変わる・・・アメリカの若者の「必読書」とまで言われていたスーザン・ヒントンのベストセラー。その作品を、当時「Y.A.」(ヤング・アダルト)と呼ばれたアメリカのティーンの役者たちが総出演したことでも、すごく話題になった作品です。彼らがこの映画で体現した若者の喜びや苦悩、社会との摩擦、軋轢などが、そのまま生で伝わってきた。この映画が公開されたとき、私はすでに20歳を超えていたのですが、数年前に自分が抱えていたモヤモヤした不安や憤りが見事に描かれていてビックリしました。実際、この映画を見た当時の私は、自分が描いていた夢と現実のギャップに打ちひしがれかなり落ち込んでいたときだったので、この映画を見終えたあとはなんとも複雑な気持ちだったんですよ・・。そして先日本当に久しぶりにこの映画を見てきました。しかし、歳を重ねた今もこの映画を見るとティーンだった頃の自分と、彼らを重ね合わせて見ることができました。それゆえ、不思議な感動が自分の中に沸き起こってきました。主演のポニーボーイを演じるのはC・トーマス・ハウエル。彼は今どこに行ってしまったんでしょう??ジョニー役は「ベストキッド」のラルフ・マッチョ、ダラスはマット・ディロン、ポニーボーイの兄はパトリック・スウェイジとロブ・ロウ。その他グリースのメンバーはエミリオ・エステベス、チャーリー・シーン兄弟と今をときめくトム・クルーズ。チェリー役はダイアン・レイン。そしてソッシュのリーダーをレイフ・ギャレット。今となってみれば、すごすぎるキャスティングです。 |
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アメリカン・グラフィティ | 監督 :ジョージ・ルーカス | 出演:リチャード・ドレイファス、ロニー・ハワード | |
American Graffiti | 1973年 アメリカ映画 | ||
1962年、アメリカの小さな田舎町。スティーブとカートは東部の大学に進む事になり、この町での最後の夜を友人のビッグ・ジョン、テリーと4人で過ごそうと思っていた。ところがカートは不良グループに絡まれ、彼らととんでもない事件を巻き起こしてしまう。一方、スティーブはガールフレンドと最後の夜なのに大喧嘩をしてしまう。ビッグ・ジョンは年端も行かない小娘に付き纏われるし、テリーはスティーブに借りたご機嫌な車で町を流しながら、酒を呑もうとするが未成年者をごまかす為四苦八苦。ウルフマン・ジャックのご機嫌なDJとともに、騒々しい夜は更けていく・・・・・。 | |||
私評:明日も電話してね!・・・ジョージ・ルーカスが27歳のときに撮った映画です。1962年といえば、私が生まれた年。アメリカではこんな若者たちが青春を謳歌していたのですね・・。しかし、青春はぶざまです。女のケツを追いかけ、暴走族に脅されビビり、彼女にはイイカッコができず・・・。でも、このダサさが私は好きです。そしてこのダサさが若者のパワー。もちろん時代により若者が追うものは変わるけど、この映画はいつの時代でも通用すると信じています。私もこんな壮絶な夜を幾度となく過ごしてきました。今となっては良い思い出ですね(すっかり、オヤジ発言・・)。主演のスティーブを演じるのは、今では監督しての方が有名なロン・ハワード。そしてカート役はアカデミー賞男優のリチャード・ドレイファス。(彼ってこの頃から全然変わってない・・というかこの頃からオヤジ)テリーを演じるのは「アンタッチャブル」のチャーリー・マーティン・スミス。ビッグ・ジョンを演じるのは、この作品のあとはまったく芽が出なかったポール・ル・マット。そして町のチンピラ役でハリソン・フォード様も登場。DJのウルフマン・ジャックは本人の役で登場。彼がこの映画のオファーを受けたとき「出演するにはいくら金を払えばいいの?」と聞いたというのは伝説。そしてラスト近くでウルフマンがカートに告げる言葉が最高です!! | |||