9/18/2000号


忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。


 愛のコリーダ (L'empire Des Sens)

  1976年 日本映画

 監督 : 大島渚
 主演 : 藤竜也、松田英子、殿山泰司

 昭和10年代初期。軍国主義の黒い影が重くのしかかり始めた日本。 30過ぎの一人の女が料亭吉田屋に住み込みで入った.彼女の名前は阿部定。18歳で奉公に出され芸者、娼婦、妾を転々としてきた彼女は、ここで運命の男と出会う。彼の名は石田吉蔵。二人は良い仲になり、密会を続けていたが、その内だんだんと露骨になり、ついには吉蔵の妻にも知られ、二人は駆け落ちをする。 定の愛情は狂気にまで達し、「別れようとしたら殺してやる!」と包丁を振り回すほど。 しかし、吉蔵を自分だけのものにする為に定が取った最後の手段とは・・・。

 私評: 当時15歳だった私は、なぜか成人映画のこの映画を映画館で見てパンフレットまで買っている。(爆) 阿部定事件を取り扱った映画ですが、第30回のカンヌ映画祭で絶賛された。しかし、この映画は、当時はかなりハードなセックス描写のため日本では撮影できず、フランスで撮影し、それを日本に逆輸入したと言う曰くつき。 若かりし藤竜也が苦みばしった良い男だった。定役の松田英子はなんとこの映画が初出演だったんですね。しかし、この映画が今年蘇ります。「愛のコリーダ2000」と題して、性描写の規制が緩くなった現代で、ほぼノーカットに近い状態で公開されることになりました。 また、センセーショナルを巻き起こすか??
 


 ダーティー・メリー クレイジー・ラリー
 (Dirty Mary , Crazy Larry)   

 1974年 アメリカ映画

 監督 : ジョン・ホッフ
 主演 : ピーター・フォンダ、スーザン・ジョージ、ビック・モロー

 ラリーはレーサー。しかし非情で目的のためなら手段を選ばないかなりのワルだ。彼は車を買う金欲しさにスーパーマーケットを襲撃。まんまと15万ドルをせしめた。車に戻ってみるとそこには、昨日寝た女メリーがいた。彼女も仮釈放中のアバズレだ。ラリーに金の匂いを嗅ぎつけくっ付いてきたのだ。そして二人はシボレーに乗り逃走を開始する。スーパーからの通報ですぐに警察が動きだすが、なぜか警察の動きはラリーに筒抜けだった。執拗な警察の追跡をかわす為、二人はハイウェイをぶっ飛ばす・・。

 私評: この頃のピーター・フォンダはめっちゃクールでカッコ良かった。トレードマークのサングラスも大好き。そしてヒロインのスーザン・ジョージがまたグッド。大きな瞳とグラマラスなボディーが最高でした。そして彼らを追うのがビック・モロー。そしてそしてスーパーマーケットのマネージャー役が「ヘルハウス」のロディー・マクダゥエル。めっちゃ豪華なキャストでしょう? この映画って「ナチュラルボーンキラーズ」の原点とも言えるかも?カーチェイスはもちろん1級品。 特にヘリコプターとのチェイスは見応えあります。ラストシーンはアメリカンニューシネマらしい最後だった。この映画もビデオって見たことないです。 
 



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