9/15号


忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。


 狼たちの午後 (Dog Day Afternoon)

  1975 アメリカ映画

 監督 : シドニー・ルメット
 主演 : アル・パチーノ、ジョン・カザール、ジェームズ・ブロデリック

 1972年8月22日、気温36℃。 ニューヨークはうだるような暑い午後(ドッグデイ・アフタヌーン)
 事件は起こった。ブルックリン3番街にあるチェイス・マンハッタン銀行支店の閉店直前、異常な
 銀行強盗が起こった。 それは10分もあればカタがつく仕事のはずだった。 彼らの最初の誤算は
 銀行の金が本社に送られた直後で1、100ドルしかなかった事、そしてもう一つは既に銀行が
 警察に包囲されていたこと。 追い詰められた二人ソニーとサルは、ついには牙を剥いた。
 銀行員9人を人質に取り反旗を翻したのだった。 次第に群集から英雄に祭りたてられる
 ソニーたち。 それは警察側をどんどん不利な立場に追い込んで行った。 そしてついにFBIが動き出したとき、自体も意外な
 方向に動き始めた・・・。

 私評: 私の中ではアル・パチーノの最高傑作です。 このときのパチーノは「ゴッドファーザーパート2」を
 撮り終えた直後。 1番カッコ良かった頃ですね。 パートナー・サル役のジョン・カサールとは「ゴッドファーザー」
 でも、兄弟を演じていたので息はピッタリ。 これは実話の映画化。 それゆえ、リアリティーがとてもあるのですが
 事件があまりにも突拍子もなく、映画のために作られた話しのようでした。 監督は「12人の怒れる男」の
 シドニー・ルメット。 昨年の「マッド・シティ」は、完全にこの映画がベースになってます。 しかし、何度見ても面白い!

 


 スーパーマン (Superman The Movie)   

 1978年 アメリカ映画

 監督 : リチャード・ドナー
 主演 : クリストファー・リーブ、マーロン・ブランド、ジーン・ハックマン
      マーゴ・ギッター、グレン・フォード、 トレバー・ハワード  

 果て知れぬ銀河のかなた・・、クリプトン星。 この惑星は公転軌道を逸し
 太陽に異常接近し絶滅の危機に瀕していた。 天才科学者ジョー=エルは
 我が子を星から脱出させた。 行き先は太陽系第3惑星:地球だった。
 地上に着いた彼はジョナサン夫婦に拾われ、彼らの子供として育てられた。
 しかし、彼は地球の人間の何倍ものパワーを持っていた。 出生の秘密を知った
 彼は自らスーパーマンとなり、正義と真実のために日夜戦う事を誓った。 大都会メトロポリスで彼は新聞社
 デイリープラネット社に入社した。 しかし、彼の働きを疎ましく思うものもいた。大悪人レックス・ルーサーだ。
 そしてスーパーマンとレックス・ルーサーの壮絶な戦いが繰り広げられる。

 私評: 今、見るとけっこうしょぼいSFXなんですが、この当時はぶったまげた! 空を飛ぶシーンは
 気持ち良さそうでした。 ビルから落ちるロイス・レーンを片手で抱きとめ、もう片方の手でヘリを支える。
 ”Got You!!"ってカッコ良すぎる〜。 このパンフを引っ張り出して見たら、当時は無名に近かった
 クリストファー・リーブは取り上げ方が小さくて、マーロン・ブランド、ジーンハックマンがそれぞれ2ページ
 も使ってる。 そのクリストファーも事故に逢い、今は首から下がほとんど不髄になってしまったが、先日
 アカデミー賞で元気に登場した彼を見てとてもうれしく思いました。 新スーパーマンも映画化が決定
 しているそうです。 監督はティム・バートン。 スーパーマンがニコラス・ケイジらしい・・・。 



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