8/24号
忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。
1974年 アメリカ映画
監督 : トビー・フーパー
主演 : マリリン・バーンズ、ポール・A・パーティン
ドライブ旅行を楽しむ5人の若者がテキサスの小さな町にやってきた。 その途中、ナイフで自分の
体を切りつけるおかしな男がヒッチハイクしてきた。 驚いた彼らはなんとかその男を自動車から振り
落とすことに成功した。 しばらく走ると今度はガス欠。 仕方なく一軒の家を訪ね助けを求めるが、
これが惨劇の始まりとなる。 中には人間の皮を仮面にしてつけた大男が待っていた。 肉を吊るす
フックに引っ掛けられる女。 男たちも次々と彼のチェーンソーに切り刻まれて行く。 最後に残った
サリーは必死に逃げるが、大男に行く手を塞がれる。 しかも、さっき振り落としたヒッチハイカーも
彼の家族だった。 この二人の父親も含め、この家族は全員が血に飢えたシリアルキラーだった。
やっとの思いで家を飛び出し助けを求めるサリーを、大男(レザーフェイス)がチェーンソー片手に
追い迫る・・。
私評:この映画は、怖かった。 映画館の大音響で怖さは倍増します。 いきなり物陰から、チェーンソーを持って現れるレザー
フェイス。 しばらく、このチェーンソーの爆音が耳に残ってしまった。 オープニングのストロボで家の中を見せるシーンから、
ドキドキだった。 また、気味の悪い家族たちが怖い。 一見真面目そうだけど、人肉を売っている父親。 その解体をしている
のがレザーフェイス。 ちょっとキレテル兄。 そしてなにより気持ち悪いのがジイサン。 ほとんどミイラ状態! この映画の監督
トビー・フーパーは、これがデビュー作。 今や知る人ぞ知る、ホラーの巨匠だ。 めちゃめちゃ低予算の映画なのに、めちゃめちゃ
怖がらせてくれた。 これを観たのは中学生の時。 しばらくは夜が怖かった〜。 続編が幾つかありますが、パート2には
デニス・ホッパーが出てた。 カーボーイハットで両手にチェーンソーを持ち、レザーフェイスと戦うカッコイイ役だった。
ホラー映画の名作(?)。
1977年 アメリカ映画
監督 : デビッド・リンチ
出演 : ジョン・ナンス、シャーロット・スチュワート、アレン・ジョセフ
フィラデルフィアの町工場で働くヘンリー・スペンサーはもじゃもじゃ頭のしがない印刷工。
ある日、ガールフレンドのメアリーXの家に行くと奇怪な子供生んだと告白される。
その子を一目見た彼は、彼女と結婚することを決意する。 グロテスクな赤ん坊に何故か
愛情が涌いたからだ。 しかし、二人の生活はいつも、その赤ん坊の
奇怪な泣き声に悩まされつづけた。 そして、耐えきれなくなったメアリーは家出をしてしまう。
一人残ったヘンリーはしだいに悪夢と狂気の世界に引きずり込まれ、ついには赤ん坊を
はさみで刺し殺してしまう。
私評: ツイン・ピークスでおなじみの、デビッド・リンチ監督が若いときに自主制作で撮影した、
カルト映画です。 しかも、5年もかけて作った映画。 意味不明なシチュエーションやノイズにしか
聞こえない音楽。 不気味な「消しゴム頭」の赤ん坊。 五感を逆撫でするような映画の展開は、
まさにリンチの世界。 嫌いな人は、見るのもイヤでしょうね。 「エレファントマン」でメジャーデビュー
した後に、じわじわと人気が出てきた作品で、当時もレイトショーでしか見れなかった。
この映画がトラウマになってる輩も多いです。 なんとも説明のしようがない、「感じる映画」?
しかし、あの画面の不気味さは忘れることができない・・・。