9/21号


忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。


 Uボート (Das Boot)

  1981年 西ドイツ映画

 監督 : ウォルフガング・ペターゼン
 主演 : ユルゲン・プロホノフ、 ヘルベルト・グレーネマイヤー、クラウス・ヴェンネマン

 第2次世界大戦中、ドイツ軍潜水艦乗組員4万人のうち、3万人が帰らぬ人となった。 
 1941年、ナチス占領下のフランスの港ラ・ロシェル。 ドイツ軍潜水艦Uボートに乗りこむ
 若者たちが酒を煽っていた。 艦長は若干30歳。 他の乗組員も20代前半という若者ばかり。
 その中には報道の為乗りこんだヴェルナー中尉もいた。翌日、艦長以下43名は静かに港を後にした。
 戦火の海で待っていたのは、戦闘機の攻撃、駆逐艦からの魚雷攻撃、それにもまして彼らを
 苦しめたのは悪天候だった。 そして、若者たちが目の当たりにしたのは愚かな戦争の為に
 死に行く敵兵たちの最期、 そして絶体絶命の危機の中で味わった絶望と恐怖だった。 
 幾多の試練を乗り越え、やっとの思いで辿り着いた懐かしきラ・ロシェル。 しかし、そこで彼らを
 待っていたのは・・・。
 

 私評:閉所恐怖症の人は見られないでしょうね。 長さ60m、しかし幅は両手を広げた程度の鋼鉄の潜水艦。
 しかも、潜水艦の戦いは想像を絶する恐怖がある。 ジブラルタル海峡で、ドテっ腹に爆撃を食らい、海底に
 沈められるシーンの息苦しさ。 テスト航行で160mまでしか潜航した事の無かった艦が、その限界を遥かに超えた260m
 まで潜るシーンは壮絶。 水圧できしむ艦。 そして密室の中で次第にパニックに陥る乗組員たち。 めっちゃ怖かった。 
 そして駆逐艦からの爆弾攻撃も怖い。 ビーコンみたいな「ピーン、ピーン」と言う音が次第に近づきいきなり、「ドカーン!!」
 潜水艦には一生乗りたくないと思った。 出演の若者たちの出航前の顔と帰港した時の顔は別人のようだった。 
 この映画で大活躍するのがステディーカム・カメラ。 ぶれを押さえ滑らかな映像を映し出すカメラだ。 こいつが狭い艦の中を
 縦横無尽に走り続ける。 まさに名画と呼ぶに相応しい戦争巨編です。


 ポリス・アカデミー (Police Academy)   

 1984年 アメリカ映画
 監督 : ヒュー・ウィルソン
 出演 : スティーブ・グッテンバーグ、キム・キャット、ババ・スミス

 アメリカのとある大都市。 新たに就任した女性市長が大胆不敵な方針を打ち出した。
 警官採用の制限を全て撤廃すると宣言したのだ。 したがってネコも杓子も誰もが
 警官になれることに・・。 慌てふためいたのはポリスアカデミー。 不適格な者を
 なんとか自分から辞めるように必死のイビリ作戦を開始する。 しかし、アカデミーの生徒
 も兵ぞろい。 今、アカデミー教官Vs新入生の壮絶な(?)戦いが始まった!!!!

 
 私評: こういうおバカ映画は大好きです。 アメリカのコメディーは日本では受けないと言うのが定説ですが、
 私は大好き。 そのきっかけともなったのがこの映画でした。 この映画は後にシリーズ化され7作も作られた。
 マホニー役のS・グッテンバーグがいたずらをするたびに目だけで右上の方を見る仕草や、とにかく銃をぶっ放す
 ためだけに入学したタックルベリー、ドジでのろまなフックスちゃん、怪力の巨人ハイタワー、そしてそして人間効果音
 男ラベール。 教官側も濃いキャラばかり、女ダーティー・ハリー、 キャラハン警部補、鬼教官ハリス警部などなど。 
 7作品をすべて見たけど、やっぱり1作目が一番面白いです。 



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