6/4/2001号
忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。
大陸横断超特急 | 監督 : アーサー・ヒラー | 出演:ジーン・ワイルダー、ジル・クレイバーグ | |
Silver Streak | 1976年 アメリカ映画 | ||
のんびりと列車の旅を楽しもうとしていたジョージは、列車の中でヒリーという美女と出会い急接近!彼女の部屋でグラスを傾けていると、窓の外を死体が落ちて行った。被害者はシュライナーという男。犯人は贋絵画の売人で、シュライナーにそれを見つけられ、しかも証拠の手紙を握られていたのだ。 しかも、その証拠の手紙がジョージの手に渡ったため、今度はジョージが追われる立場に。列車の中で、そして外で、追いつ追われつの壮絶な手紙の争奪戦が始まる・・・。 | |||
私評:私が高校生の時に見た映画です。主演が「ヤング・フランケンシュタイン」のジーン・ワイルダーと「ブレージング・サドル」のリチャード・プライヤーだったので、すっかりコメディ映画だと信じていたのですが、これがヒッチコックもビックリのスリラー・サスペンス+危機また危機のアクション映画+コメディという実にオイシイ作品でした。 主演のジーン・ワイルダーが何度も列車から落とされるのが爆笑。もちろん、リチャード・プライヤーとの掛け合いは最高でした。後半の30分、列車がフルスピードで暴走し始めると映画も絶好調に。ハラハラドキドキの2時間でした。監督は「ある愛の歌」のアーサー・ヒラー。アクション映画も撮れるんですね〜。でも、この作品のビデオって見たことがない・・・。 | |||
荒野の七人 | 監督:ジョン・スタージェス | 出演:ユル・ブリンナー、スティーブ・マックィーン | |
The Magnificent Seven | 1960年 アメリカ映画 | ||
メキシコ国境の町は、おたずね者たちが屯していた。そんな中で銃弾を掻い潜り、棺おけを墓場まで運ぶ仕事をあっという間に片付けた男が二人いた。黒ずくめの男クリスと助っ人を買って出たビンだ。その夜、彼らの元にメキシコ人の農夫が訪ねてきた。毎年村を襲いに来る山賊に悩まされ、用心棒のガンマンを探しにきたという。しかし、報酬はたったの20ドル。しかし、農民の辛さを知ったクリスとビンはこの仕事を買って出た。次の日からクリスはガンマンを探し始めた。青二才のチコ、クリスの友人ハリー、ナイフの名手ブリット、キザなガンマンリー、そしてかつては1日800ドルの仕事も請け負ったオライリーと、一癖もふた癖もある男たちが集まった。村で農民たちに銃の撃ち方を教えながら、山賊の到着を待つ彼ら。果たして勝負の行方は??・・・・ | |||
私評:私の生涯のNO.1作品、黒澤明の「七人の侍」のリメイクだ。監督は男っぽい映画ならお任せの「OK牧場の決闘」のジョン・スタージェス。そしてこの作品に惚れ込み映画化権を買ったユル・ブリンナー、当時売り出し中だったS・マックィーン、そして当時は無名に近かったC・ブロンソン、J・コバーン、R・ボーンという、ぜいたくな顔ぶれの映画だ。 昔、この映画がめっちゃ見たかったのですが、当時はビデオもなく名画座でも公開が終わっていて、次のリバイバルまで5年近く待たされた。それだけに期待は巨大でしたが、十分見応えのある映画でした。マックィーンの銃さばきのカッコイイこと・・。また、ジェームズ・コバーンの銃とナイフの戦いもカッコイイ〜! 「七人の侍」のキャラと微妙に違う、ガンマンたちのキャラも実に面白いです。 |