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忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。
1984年 アメリカ映画
監督 : ミロシュ・フォアマン
主演 : F・マーレイ・エイブラハム、トム・ハルス、ジェフリー・ジョーンズ
35年の短い生涯を大胆に生きた男ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト。天才の名を
欲しいままにした、超有名人が暗殺された?容疑者はアントニオ・サリエリ。天才の陰に見え
隠れするこの宮廷音楽師。モーツアルトがウィーンに現れるまでは、名声を欲しいままにして
いた男。しかし、何よりもサリエリを怒らせたのはモーツァルトの猥雑な性格だった。自分は
心神深く慎ましく、そして最大限の努力で音楽を生んでいるのに・・。 モーツァルトのそれこそ
まさに天才の証だった。また、彼の作品を聞くたび、譜面を見るたびその音楽の壮麗さ、そして
完璧さにサリエリは打ちのめされた。 次第のその気持ちは嫉妬から遺恨へと変わっていった。
私評: めっちゃ好きな映画です。 劇場で見たとき、しばらく席を立てなかった。脚本の素晴
らしさ。二人の主役の演技の素晴らしさ、そしてすばらしい音楽。 完璧だった。 しかし、誰もが
この映画のモーツァルトには閉口した事だろう。 その辺りも製作者の狙い通りだったのですね。
私が思うに、サリエリの1番の不幸はモーツアルトの音楽の良さを1番理解していたのが彼だった
と言うことですね。 サリエリを演じたF・M・エイブラハムがアカデミー主演男優賞を受賞した時、
ステージの上からトム・ハルスに敬意を表したシーンも印象的。 この映画も10回は見てます。
素晴らしい!!
1962年 アメリカ映画
監督 : ケン・アナキン、ベルンハルト・ビッキ、アンドリュー・マートン、エルモ・ウィリアムズ、
出演 : ジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダ、ロッド・スタイガー、ロバート・ミッチャム、
リチャード・バートン、ショーン・コネリー、ロバート・ライアン
第2次世界大戦の中でももっとも過酷で、またこの戦争の明暗をくっきり分けたまさに、
史上最大の作戦、ノルマンディー上陸作戦。1944年6月6日、300万の連合軍の司令官
アイゼンハワーは作戦開始日”Dデイ”を決定する。 迎え撃つドイツ軍も「砂漠の狐」と恐れ
られた名将ロンメル将軍が待ち構えていた。 Dデイ当日、ドーバー海峡は30年ぶりの
悪天候で風速50mの暴風雨が吹き荒れていた。 5000人にも及ぶ連合軍は一路ノル
マンディーを目指した。 その時ロンメルは言った「最初の24時間が勝負だ。 今日は
連合軍にとって1番長い日となろう・・・」
私評: 戦争映画の超大作。 ハリウッドの名プロデューサー、ダリル・F・ザナックの最後の
作品だ。撮影に10ヶ月。 米、英・仏・独の48スターと言う空前のキャスティングを擁し、
エキストラは数万人にも及ぶ。監督も米・英・独の3カ国から出した。もう、こんな逸話を
言いはじめたらキリがない映画です。 ノルマンディー上陸作戦は最近の「プライベート
ライアン」の冒頭でも描かれてます。「プライベート・・」もスゴイ映画だと思いますが、やはり
この映画はその作戦だけを描いたのですから規模が違う。 史上最大の戦争映画ですね。 私が持っているこのボロボロの
パンフレットは初版物なので、当時は無名だったショーン・コネリーの名前が「シーン・コナリー」になっているのが笑える。
また、見たいな〜。