05/6/2002


忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。

ダウンタウン物語  監督:アラン・アパーカー  出演:スコット・バイオ、ジョディー・フォスター
Bugsy Malone  1977年 アメリカ映画
禁酒法下のニューヨーク。ダウンタウンのリトル・イタリアは太っちょサムとおしゃれのダンの一家が決戦の時を迎えていた。ダンは新型のマシンガンを入手し、形勢は一気にダンに傾いた。喉から手が出るほどマシンガンが欲しいサムは、ダンの罠にハマリ,多くの部下を失って失ってしまう。すでに青息吐息のサムの最後の切り札はダウンタウンの人気者,ハンサムなバグジー・マローンだけ。バグジーはサムの一家を救うことが出切るのか?そしてサムの情婦タルーラと、クラブ歌手のブラウジーの恋の板ばさみの結末は・・・・

私評:出演者の平均年齢12歳のミュージカル映画です。先日この映画のサントラ盤を買って、久々に聞いてみたのですが、なかなか良いですよ〜。子供映画だけあって、マシンガンからはパイが飛び出すので死者はなし??しかも、禁酒法時代のNYが舞台だけあって,男は口ひげにオールバック,女は毛皮にスパンコール、そして強烈なパーマ。もちろん,ミュージカルだから、歌も踊りもふんだんに用意されています。この映画の見所の一つはタクシードライバーの好演で注目されたジョディー・フォスター!彼女が次に選んだのはこの映画のマフィアの情婦役!これがまた、色っぽいんですよ・・。バグジー・マローンを演じるのはスコット・バイオ。1980年の「フォクシー・レディ」でジョディーと再共演し、その後「超能力学園Z」で見たっきりのような気がします・・。そして売れない歌手ブラウジーを演じるのが,これまたカワイイ〜フロリー・ダガー。彼女は多分,この映画にしか出てないのでは??監督は「小さな恋のメロディ」の脚本家のアラン・パーカー。この監督は子供専門なのかと思ったら、2年後に「ミッドナイト・エクスプレス」でアカデミーにノミネートされました。メチャメチャ面白いよ! 

フレンチ・グラフィティ  監督 :ウィラード・ハイク  出演:マイルズ・チャピン、マリー=フランス・ビチェ
French Postcard  1979年  フランス,西ドイツ、アメリカ・イタリア映画
今年もアメリカからパリへと留学に来た大学生たち。1年間のプログラムを憧れのパリで過ごす。彼らの誰もが期待に胸を膨らませていた。ジョエルは過保護な両親の勧めでやってきたが内向的な性格で本の虫になっている。ところがある日、近くの本屋でトニという女学生にあい,仄かな想いを寄せる。しかし、彼女は前年のアメリカ留学生との恋を清算したばかりだった。ジョエルのルームメイトのアレックスはジョエルとは違い行動的で好奇心旺盛。彼は30代の人妻に恋をしてしまう。ローラはフランス文化をどんどん吸収しようと意気盛んだったが、それが度を越してしまう。ついには彼女は孤立し、ひどい孤独感から逃げ出すかのようにあちこちのフェスティバルに顔を出すが・・。そしてついに1年間の留学を終えるときがきた。その時,それぞれの胸に去来するものは・・・・
私評:1度でも青春時代をパリで過ごすという幸運に恵まれたなら、そのあとどこで青春を送ろうとも、この思い出は必ずついて回るのだ・・(By:ヘミングウェイ)アメリカン・グラフィティーの脚本家が、70年代のグラフィティーとして書き上げた作品。「アメリカン・・」は一夜の出来事でしたが、こちらは1年間の出来事です。主人公の3人がそれぞれ,恋を知り、裏切りを知り、絶望,孤独,そして挫折の中で成長を遂げ,そして明るい未来を予見させるかのようにパリを去っていくまでの話です。パリの観光名所の数々を見れるのもポイントが高い!私はパリには行った事がないのですが、やはり独特の雰囲気を持っているのでしょうね。アメリカ映画だとダイナーでビールのシーンが,フランス映画だとカフェでワインになると,この映画を見て思いました。青春映画としてもすごく面白い映画です。特にジョエルとトニの恋物語がすごく好きですね。チョイ役でデブラ・ウィンガーも出演しています。「愛と青春の旅立ち」の後の作品にしては、あまりに小さい役なのですが・・・。すごくオシャレな青春映画ですよ。 


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