1/5/2001号
忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。
1983年 アメリカ映画
監督 : テッド・コチェフ
主演 : ジーン・ハックマン、パトリック・スウェイジ、フレッド・ウォード
ベトナム戦争も忘れられようとしてきた1980年代。 ジェースン・ローズ大佐は息子が捕虜として生き延びている事を頑なに信じていたが、政府はなんの行動も起こしてはくれなかった。 そしてついにテキサスの石油王マグレガーの手を借り、自ら息子の救出をすることにした。実はマグレガーの息子も戦時中に行方不明になっていたのだ。ローズは息子の戦友たちに救いの手を差し伸べた。そして集まったのは歴戦の兵たち5名。 そして彼らに合流したのは実戦経験はないものの、最新兵器を扱うスコット。 ついのローズを含む7人の男たちが集まった。 ローズの最後のスピーチが始まった「再び会える時は笑みを交わし、会えぬ時は今を良き別れの時としよう・・・」
私評: それぞれに得意分野を持った命知らずの男たちが、実にカッコイイ。 彼らにとってもベトナムからの帰還後、戦地に残してきた戦友の事が、ひとときも頭から離れなかったのだ。 まさに一緒に戦った者たちだけが抱ける友情を超えた絆。私の好きな「7人の侍」のベトナム戦争版とでも呼べそうな映画でした。 主演のローズ大佐役のジーン・ハックマンがメッチャカッコイイ。 彼らのリーダーとして、そして息子を救出する事だけに執念を燃やしつづけてきた軍人役がまさにはまり役だった。そして若きGI役はパトリック・スウェイジ。 歴戦の兵たちの中で揉まれ逞しく成長して行く若い兵士役だった。 クライマックス、捕虜救出のミッションは大迫力。 自らを犠牲にして任務を遂行する男たちを見て、あまりのカッコ良さに鳥肌が立った。
1978年 アメリカ映画
監督 : ウォルター・ヒル
主演 : ライアン・オニール、イザベル・アジャーニ、ブルース・ダーン
ドライバーはプロの”逃げ屋”だ。 強盗の逃走を請け負うのが彼の仕事。彼に頼めばどんなにヤバイ事件でも逃げ延びられる。天才的なドライブテクニック+LAの町の隅々まで把握した頭脳+そしていついかなる場合でもクールにそして大胆になれる。その全てを兼ね揃えたのがドライバーだった。彼を追うのはディテクティブ(刑事)。 彼は囮を使い、ドライバーに仕事を依頼し、そのまま逮捕しようと企んでいた。 しかし、囮は逮捕用に用意した大金に目がくらみ警察もドライバーも裏切ってしまう。 そして200万ドルの大金争奪の、激しいバトルが開始された・・。
私評: ウォルター・ヒルが『ストリート・オブ・ファイアー』に続いて世に送り出したスーパーアクション。主人公ドライバーを演じるのはライアン・オニール。 寡黙で孤独なヒーローと言う役柄を実にカッコ良く演じていました。彼を追うディテクティブはブルース・ダーン。 こういうイヤらしい役がピッタリですね。 そしてドライバーの大金の受け渡しに立たされる”ギャンブラー”役が、超美しいイザベル・アジャーニ。 まさに輝くばかりの美しさだ。 彼女もこの映画の中ではクールで陰のある女賭博師役なんですが、これがまた良いんだ。 黒のスーツに身を包んだイザベルもめっちゃカッコイイ。実は彼女はこの映画がハリウッド映画のデビュー! もちろんカーチェイスは折り紙つき。 チキンレースのシーンは手に汗握りました。