8/3号


忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。


 がんばれ! ベアーズ (The Bad News Bears)

  1977年 アメリカ映画

 監督 : マイケル・リッチー
 主演 : ウォルター・マッソー、テイタム・オニール、 ビッグ・モロー 

 万年最下位の野球チームベアーズの新監督として就任したのは、元プロ野球選手。
 しかし、今はほとんどアル中でプール清掃員として生計を立てていた。 
 就任したは良いものの、このチームが強くなる可能性はゼロ。 そこで、彼の姪のアマンダをピッチャーとして
 急遽スカウト。 女の子だけど、抜群のセンスを持つ彼女はチームを勝利に導く。
 ピッチャーの補強のあとは、打者だ。 バイクを乗りまわす不良少年ケニーに白羽の矢が立った。
 二人の加入でチームは連勝に次ぐ連勝で、ついに決勝戦を迎える。 監督はケニーに外野の
 ボールは全部捕るように指示する。 少しずつ乱れ始めるチームワークと雰囲気。 でも、野球はみんなで楽しむもの。
 監督がメンバーを入れ替えたとたん、チームは滅多打ちに合う。 しかし、チームワークのできたベアーズは今までの
 チームとは一味違った。 連打とファインプレーで徐々に追いつき始める。 そして、ついに最終回を迎える・・・。

 私評: テイタム・オニールファンだった私は何度この映画を見たことか。 でも、この映画の醍醐味は他にもあります。
 それは野球の楽しみです。 チームプレーとは?  究極的には楽しめれば良いんです。 プロじゃないんだもの。
 でも、そのなかで勝つことの快感も覚えていく。 弱虫で泣きべその子供も今まで取ることのできなかった打球を
 始めて取れたとき大きな自信に繋がると言うシーンがあります。 ウソっぽい話なんだけど好きだな。
 あと、敵チームの監督役でビッグ・モローが出てます。 コンバットの軍曹役で有名ですね。 しかし、彼も
 トワイライト・ゾーンの映画を撮影中に不慮の事故で亡くなってしまった。 しかも、墜落しそうになったヘリコプターの
 プロペラで・・・。 がんばれ!ベアーズはこのあと何作か作られましたが、テータムが出たのはこれだけなので
 他のは見てません。   
 


 ジョーイ (Something for Joey)   

 1977年 アメリカ映画

 監督 : ルー・アントニオ
 主演 : ジェフリー・ライナス、マーク・シンガー、 ジェラルディン・ペイジ

 1973年12月、全米大学フットボール界の最高賞ハイズマン・トロフィーの授賞式が全米に
 テレビ中継されていた。 受賞者はペンシルバニア大学のジョン・キャパレティ。 彼のスピーチ
 は全米を感動させた。 彼の11才の弟、ジョーイを紹介するに至り、不意に激情に駆られた。
 なぜならジョーイは不治の白血病と戦う身であり、その想像を絶する苦しみに比べれば自分の
 フットボールでの苦しみなんて・・・。 この賞はジョーイのものです。 病気と戦うジョ−イの唯一の
 特効薬は兄のジョンのタッチダウン。 それを知ったジョンは弟の為、ただひたすら走りまくり、
 タッチダウンを決めた。 そしてその一つ一つの積み重ねが、彼を賞に導いたのだ・・・。

 私評: 実話の映画化です。 涙腺の緩い私はめっちゃ泣きました。 本当に涙が止まらなかった。 
 この映画の公開時のキャッチフレーズは「この映画は上映が終わってもしばらく明かりがつきません」
 と言うもので、これは功を奏したね! 試合のシーンは実際のゲームの映像が使われていた。 
 しかし、この映画の中でジョーイが死ぬシーンはありません。 しかし、ラストの授賞式で、兄のジョンに
 抱きつく笑顔のジョーイ少年は、私の脳裏にしっかり焼き付いていてこの記事を書きながらも、なんかウルウル
 してしまいそうです。 この映画の感動は胸に深く刻み込まれ、一生涯忘れることはないでしょう。 



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