4/11号


忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。


 ペーパー・ムーン(Paper Moon)

 監督 : ピーター・ボクダノビッチ
 主演 : ライアン・オニール、 テイタム・オニール、マデリン・カーン

 孤児になったアディは、聖書のセールスマンモーゼと唯一の親戚のいる
 ミズリーまで旅をすることになった。 しかし、モーゼの本当の正体は
 死亡記事を見てその未亡人を訪ね、故人から頼まれたとウソをつき
 聖書を売りつける、いわゆる詐欺師だった。 そんな彼と旅を続けるうち
 もともと頭の切れるアディは彼のパートナーとなって行く。そしてミズリーに
 彼女を送り届けたモーゼも、邪魔だと思っていたアディが離れがたい存在に
 なっていたことに気づく。 アディが伯母の家を飛び出した先にはモーゼの
 車が待っていた。 荷物を抱えたまま車に向かって走り出すアディ。
   


 私評: モノクロの映像とラジオから流れ出るBGMが印象的な映画です。 至上最年少のアカデミー賞受賞者
      のテイタム・オニールはおませで、可愛くって当時11歳だった私は9歳の彼女に恋をしてしまった。
      道中での彼女の詐欺行為は微笑ましくも、頭脳的でドキドキさせられた。 また、モーゼに恋(?)を
      した彼女が旅の途中でであったストリッパーに、対抗意識を燃やすところ、 ベッドの上でタバコを
      吹かすシーンなどなど、 めっちゃめちゃ笑えて、ホロッとさせる映画です。
      ライアン、テイタムは本当の親子だけに、息もピッタリです。 落ち込んだときの自分にパワーをくれる
      映画なのでこれからも何度も見たい映画です。  



 華麗なるヒコーキ野郎(The Great Waldo Pepper)

 監督 : ジョージ・ロイ・ヒル
 主演 : ロバート・レッドフォード、ボー・スベソンン、スーザン・サランドン

 第1次世界大戦が終結したアメリカで、パーソン・ストーミングと呼ばれる職業が
 あった。 プロペラ機で空を飛びまわり金をもうけるのだ。彼らのほとんどは大戦で
 飛行機の魅力に憑かれた筋金入りのヒコーキ野郎ばかりだ。 ウォルド・ペッパーも
 そんな一人。競争の激しいこの商売で勝ち残るためには、どんなに危険な曲芸も
 こなさねばならなかった。記録は次々を更新されて行く。 何度も試練を乗り越えて
 きた彼も友人の事故に群がった群集を蹴散らすために、危険飛行をしそれが元で
 飛行免許を失った。 そんな中、彼に映画の撮影の話しが転がり込む。
 ドイツの空の勇士ケスラーの映画を本人の出演で撮影されるのだ。彼は映画の中で
 1対1の空中戦を演じることになる。負けず劣らずの二人の間にはいつしか深い友情と
 尊敬の念が芽生える。ラスト二人は監督の目を盗んで空に飛び立ち、心行くまで
 空中戦を楽しむのだった。 

 

私評 レッド・フォードと監督のジョージ・ロイヒルといえば、明日に向かって撃て、スティングでコンビを組んでいたので
    この映画は絶対オモシロイと頭から決め付け、何の情報も持たず行ったのですが期待を裏切ることなく、いや
    想像を遥かに上回るできにしびれてしまった。 こういう言い方をすると語弊があるかもしれませんが、
    男のロマンを感じました。 飛行機の翼の上を歩くシーンとか、自動車から飛び移るシーンのアクションもさることながら
    ラストのケスラーとの空中戦は最高だった。二人が本当にバトルを楽しんでいて、笑顔で戦いつづけていくシーンは
    印象的だった。 もちろん、空を飛び雲の間を抜けて行く撮影も気持ちいいぞ〜。
    最後に若かりし日のスーザン・サランドンが可愛いんだ。



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