東北グルメ&美女とご対面紀行 
(平成13年8月24日〜8月26日)

前々から東北には行きたいな〜と思っていたんですよ。最後に東北を訪ねたのは平成元年。しかも、当時勤めていた会社のローラーセールスで秋田、青森、盛岡を巡りました。しかし、昼は仕事、夜は接待でゆっくりと街を見て回る時間などまったくありませんでした。今の会社に入ってからは西日本への出張は時々あるのですが、北への出張はまったくないので、そのうちきっと旅行しようと思いながら何年か過ぎてしまいました。 今回は急に思い立って東北を訪ねることにしました。しかし、土・日の2日間しかないので仙台と盛岡の2つの街に絞り込みをしました。盛岡にはネットで知り合い既に2年くらい交流をしているSaraさんがいたからです。以前に2度ほど電話で話した事もあり、その時に盛岡に行きたい!と仄めかしていたのでさっそく電話でOKをとりました。そして2日目の街は仙台。こちらにはやはりネットで知り合いになった、山形のさくらさんとメルマガで一緒にライターをしている、仙台在住のれおなさんがいるので二人にはさっそくメールを書いて連絡を待つ事にしました。 (残念ながら、れおなさんとはお会いできませんでした。メールで「次回は必ず会おう!!」と固い約束をしました。(笑))

8月24日 上野発19時6分の新幹線「やまびこ」は超満員。指定席は売り切れでやむを得ず自由席へ。しかし、東京駅を出た時点ですでに満席で、私は仙台まで座れませんでした。この間約2時間。ここぞとばかり読書に熱中。今回の旅の友は岩井志摩子の「夜啼きの森」。陰惨で猥雑な話に熱中して盛岡までの2時間50分で読破。なかなか楽しめました。   さて、一泊目の宿盛岡グランドホテルアネックス(名前は凄そうですが、普通のビジネスホテルです)にチェックインして、すぐに夜の町へと繰り出した。繁華街の中央に位置するホテルを敢えて選んだので、周りはネオンだらけ。ホテルのベルボーイが薦めてくれた居酒屋に突入。金曜の夜だったので地元のサラリーマンらしきオヤジで溢れている。とりあえずお薦めの魚介類の盛り合わせ(焼きうに付き)となぜか盛岡で名物になっている冷麺とジャージャー麺を食す。もちろん、ビールも!!刺身はめっちゃ美味かった〜。ビール2本(中瓶)刺身の盛り合わせ(5種くらいの盛り合わせ。けっこうボリュームがありました。)、そして麺2種で2、200円! 安い、安すぎる・・・。この時、仙台のさくらさんから携帯に電話が。日曜日に相方さんと一緒に会ってくださるとのこと。嬉し〜い!! コンビニで手塚治虫のマンガを入手してホテルに帰ったのが12時・・・。明日はついに盛岡の美女Saraさんとご対面だ!

8月25日 朝からホテルの朝食バイキングで食べまくり。ご飯がおいしい。そして海の幸も山の幸もふんだんに取り揃えられたメニューにビックリ。これで1000円は安い!新鮮な牛乳を飲んでパワー充填200%! そして午前10時。Saraさんから電話が。そしてついにご対面!Saraさんはご自分のホームページに写真を載せているので、一目見て分かりました。「お〜、やっぱり美人だ!!」まずは、近くの喫茶店で軽くお話をした後、Saraさんの愛車スズキワゴンRで八幡平に向かって出発。自称"かなり方向音痴で近所しか走った事がない"というSaraさんの替わりに私が運転しました(笑)。走ること1時間。山道に差し掛かり、ヘアピンカーブの道を車は一路頂上の展望台へ。途中、雲の中を通りぬけ、周りが真っ暗になったりもしたのですが、日頃の行いの良い二人が頂上に着くとスカッと空が晴れた。『見返峠』に車を停め、しばし散策・・。下界を見下ろしながら爽快な気分を味わいました。しかも、ここは岩手県と秋田県の県境なんですよ。お昼を回りちょっとお腹が空いてきたのですが、ここのドライブ・インの食事はあまりに〇〇〇そうなので、もうちょっとガマンして先へと進むことにした。次に私たちが目指したのは八幡平温泉郷。「混浴に入りたい」という私の野望をSaraさんに軽〜くあしらわれ(爆笑)「八幡平トラウトガーデン」というリゾート施設へ。ここは釣り、アーチェリー、サイクリング、テニスなどのアウトドアスポーツ施設が充実した、なかなか楽しそうな施設。ついにここでランチタイム!ここでは釣った鱒をその場で焼いて食べさせてもらえるのですが、今回は別メニューにした。「ひっつみ」といういわゆる水団(すいとん)のような料理。これにお刺身、小鉢、煮物、ご飯が付いて1000円。これも安い。しかも、めっちゃ美味い!!なんだか東京でいつも高い料理を食べている自分がアホらしくなってくる・・。お腹もいっぱいになり次なる目的地へ移動。トラウトガーデンから車で5分ほど走ったところにある『プータロ』へ。プータロとはフィンランド語で「木の家」という意味です。決して仕事がない人のことではありません(笑)。ここも複合施設でゴルフ、テニス、アーチェリー、サイクリングとアウトドアの施設が揃っています。ここはチラリと覗いただけで、次なる目的地、あの超有名な「小岩井農場」へと移動。山道を出て国道をひた走る事1時間。ついに見えてきました。入場料は500円也。入ってまず驚いたのあの広さ。広大な土地の周りには高い建物がないので、空がすご〜く大きく見える。夏の入道雲も東京のビルの間から覗くのとは大違い。自然って素晴らしい〜。さっそく二人で新鮮な牛乳から作ったソフトクリームを食す。美味い! だけど260円は高い(笑)。横目で羊を眺めながら草の上をさくさく歩く。そして木陰の椅子で一休み。緑を渡る心地良い風を体に受けてしばし歓談。なんて気持ちが良いんだろう・・・。話に夢中になっていたら、売店がみんな閉ってしまった(笑)。そして私たちも重い腰をあげて、一路盛岡市内へ。この日は市内からはちょっと離れた『ホテルゑびす』に宿泊。Saraさんは1度家に帰り、所用を済ませた後、ふたたび合流して夕食へと向かいました。そこはSaraさん御用達の北海料理の居酒屋。メニューを見てビックリ。料理が一皿280円からあり、大半は380円なんです。ここではイカそうめん、チーズ・フォンデュ、(巨大な)豚の角煮・・・、そしてSaraさんはカクテルを、私はビールをガンガン飲んで二人で4、000円。安い、安すぎる・・。しかも、美味い・・。つい話に夢中になりすぎて、夜も更けて来たのでこれでお開き・・・には、ならず(笑)もう一軒ハシゴしてビールを飲みました。そして時計を見ると既に1時近く。明日(というか今日)は9時に迎えに来て駅まで送ってくれると言ってくれたSaraさんのお言葉に甘える事に。部屋に戻る前にコンビニで、またしてもつまみと酒を調達し、一人部屋でちびちびと・・。こうして怒涛の土曜日は幕を閉じる・・・。

8月26日(日曜日) 空はどんより曇って、今にも雨が降りそう。約束の時間にSaraさんが迎えに来てくれた。一番下の息子さんが一緒に来てくれました。昨日も、何度もSaraさんの携帯に電話をしてきては様子をうかがっていた息子さん。こんなやり取りを見てもSaraさんは本当に良いお母さんだな〜と思いました。しかし、3人も子供がいるようには絶対に見えない。駅までの10分間、おちびちゃんとの会話も弾む(笑)。そして盛岡駅で、ついにさよなら・・。Saraさん、今回は本当にどうもありがとうございました。

そして次なる目的地仙台へ!!  前日にさくらさんには、予め到着時間を伝えておいたので仙台駅についたら携帯で連絡を取り合い落ち合う事になりました。本当は10時11分の新幹線で行くはずだったのですが、1本早い電車に乗車。仙台までの約1時間で、昨日買った手塚治虫のマン「時計仕掛けのりんご」読む。さくらさんご夫妻とは11時30分の待ち合わせだったのですが、私は11時前に仙台に到着したのでこの時間を利用してお土産を買うことに。右を向いても左を向いても「牛タン」「笹かまぼこ」の看板がいっぱい。たくさん買い込んでみんな宅急便で送りました。そして会社には仙台の伝統的な銘菓(?)「萩の月」を。(評判が良いです)あっという間に30分が過ぎ、ついにさくらさんご夫妻とご対面タイム!駅の中にある伊達政宗のブロンズ像の前で、ついにお会いできました!! さくらさんもホームページに結婚式の写真を載せていたので、予め二人の顔は知っていたのですが、実物のさくらさんはもっと美人!やっぱり東北は美人のメッカなのか??しかも、相方さんも二枚目で美男美女のカップル。二人の息もピッタリで本当にナイスカップルでした。そして向かったのは二人がお薦めの牛タンの店。デパ地下にあるその店の前には、すでに行列ができている。となりのアメリカンレストランはガラガラなのに・・(笑)。待つ事約10分。席に通され牛タン定食を食す。さくらさんは一人前、相方さんと私は1.5人前ずつをオーダー。そして相方さんと私は生ビールも! まずは、一杯・・・。ビールも美味い! そして運ばれてきた大皿に盛られた牛タンをまず、一口・・・・・・・・・。めっちゃ身が厚いのに柔らかい。これはビールが進みそうだ〜(笑)定食なのでこれに牛の尻尾の「テールスープ」と「麦ご飯」が付いて1人前1000円。1.5人前で1500円は安い!! お〜、牛タンが見る見るうちになくなっていく。その間に相方さんと私は生ビールもガンガン飲み続ける・・(笑)。「昼間っから飲むビールは美味いね〜!」と二人で相槌を打ちながら・・(爆笑)。しかし、本当に美味い!美味すぎる!! まさにグルメな旅。あ〜、幸せ・・。しかも、その間トークも弾む弾む!! しかし、外にはいまだに行列ができているので、とりあえず場所を変えて仕切りなおし。そのままガラガラだったとなりアメリカンレストラン入る(笑)。相方さんと私はふたたび生ビール。さくらさんはアイスコーヒー。ついに本腰を入れてのトークタイムが開始されました。そうなるとやっぱり映画の話ですね〜。さくらさんも相方さんも二人とも映画が好きなので、最近の映画から昔の思い出の作品まで語りつづけました。さくらさんも相方さんも、すごく話し上手で、また聞き上手でもあるのです。ですから、私もすごく居心地の良いトークをすることができました。そして相方さんと私は2杯目の生ビールを空けて、ついにはジン・トニックにまで手を出して・・(笑)。これがまた、巨大なグラスでちょっとビックリ。しかし、3人のトークは留まるところを知らず・・・・。そして時間も4時をまわり、そろそろお開きにする事に・・。映画の話で盛り上がりつづけた4時間。まったく、ネタが途切れる事がありませんでしたね。急なお誘いだったにも関わらず、山形から仙台まで来ていただいて、本当にありがとうございました。

仙台駅でお二人と別れたあとは、またお土産の物色。試食品は食べまくり〜。バッグにぎっしりとお土産を詰め込んで新幹線やまびこ号に乗り込む。この新幹線がMAXという2階建ての新幹線で、これも初体験。1階席の人の見送り人はみんなホームにしゃがみ込んでいて、ちょっと異様な景色だった・・。仙台名物と書かれた「伊達政宗弁当」とビールを買って列車に乗り込む。最後の最後まで食べつづけてまさにグルメ気分。そして上野駅までの約2時間は昨日買った手塚治虫の恐怖マンガ集「人面瘡」を読む。怪談話を堪能しました。

あっという間に過ぎたこの2日間を思い出しながら帰路を辿る。楽しかった〜。しかし、今回の旅でしみじみと感じたのは、インターネットって凄いな〜という事。Saraさんもさくらさんご夫妻も、インターネットがなかったら絶対に出会う事なんてなかったはずだから・・。しかも、初めて会ったはずなのにこんなに仲良くできるなんて・・・。私のネット友達を訪ねる旅は、まだまだ続くでしょう。 



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