2011/10/23

久々に映画館で大興奮。やっぱり活劇は良いな~。
そして早くもオスカー候補の話題作をいち早く観てきました。

カウボーイ&エイリアン  監督 : ジョン・ファブロー  出演 : ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード
Cowboys & Aliens  2011年 アメリカ映画
今週のイチ押し:男は西部の荒野で目を覚ました。記憶を失くしていた男の腕には見た事もない金属がはめられていた。しかも、腹部に重傷を負っていた。なんとか近くの町に辿り着いた男は牧師に救われた。ひと息ついた男だったが、外では若い男パーシーが銃を撃ちながら騒ぎを起こしている。男に絡んできたパーシーを反射的に叩きのめした男。しかし、男は酒場で保安官に逮捕されてしまう。男の正体はお尋ね者のジェイク・ロネガンだった。気を失っている間もジェイクの脳裏には美しい女の顔が浮かんでは消える。一方、街外れではこの町の支配者ダラー・ハイドの牛が全滅する事件が起きていた。放牧していた牛がみんな焼かれてしまったのだ。しかも、ダラーの出来そこないの息子パーシーが逮捕されたという・・。町に戻ったダラー、ジェイク、そして町の人々の前に見た事もない飛行物体が現れる。それらは強力な破壊力で町を攻撃。しかも、町民の何人かは飛行物体に連れ去られてしまう。その中には保安官、町の酒場のオーナー・ドクの妻、そしてパーシーがいた。次の瞬間、ジェイクの腕の金属がすごい火を噴き飛行物体を撃ち落とした。翌日、ジェイク、ダラーを始めとする町民たちは誘拐された者たちの救出に出掛けた・・・
私評:ジェイクは洞窟で死んだ・・・・いや~、面白かった。今年観たアクション映画の中ではNo.1かも??とにかく西部劇+SFアクションというのが良いです。荒くれのお尋ね者の一行、カウボーイ、アパッチのインディアン、善良な町民、ひとりの少年、そして謎の女が手を組んで、エイリアンに立ち向かう。歴史上は敵対していた彼らが手を組むとこんなにも強いのか!エンターテインメント作品なので、リアルな戦いは不必要。ノリが良ければ良いんです。久々にカッコイイ西部劇を観ました!主演は「007シリーズ」のジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグ。(彼ってスティーブ・マックイーンに似てきたと思うのですが、いかがでしょう?)アクションはお手の物ですからね。今回も見せ場がいっぱいあります。ダラー役は「インディ・ジョーンズ」「スター・ウォーズ」シリーズのハリソン・フォード。彼ってもう70歳ですよ。それなのにあれだけのアクションをやっちゃうんだからすごい!あの顔の右側だけで笑うのが彼らしくて・・。謎の女エラを演じるのが「トロン・レガシー」でミステリアスな演技を見せたオリヴィア・ワイルド。その他、ドク役は「アイアンマン2」のサム・ロックウェル、少年エメット役は「エア・ベンダー」のノア・リンガー。監督は「アイアンマン」のジョン・ファブロー。 
マネーボール  監督 : ベネット・ミラー  出演:ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル
Moneyball  2011年 アメリカ映画
今週のイチ押し:アスレチックスのGMビリー・ビーンは、かつてはNYメッツでプレイをしていた。将来を嘱望され、鳴り物入りでプロになったが結局は開花しなかった。引退後、彼はスカウトマンになり球団経営という新たな挑戦を始めた。2002年のアスレチックスは、スター選手を強豪球団に奪われ、新たに球団の立て直しが必要とされていた。しかし、アスレチックスの予算は他球団の3分の1。そんな時、ビリーはピーター・ブラントいう若者と出会った。彼はイェール大学を卒業したインテリ。ビリーとピーターはコンピューターによる統計分析を開始して、他球団でお払い箱になった“格安選手”を次々と引き抜いた。寄せ集めで作ったチームは、球団の古いスカウトマンやマスコミ、そしてついにはチームのファンからも非難を浴びることに。何度も挫折しそうになるビリーだったが、強引に彼の理論を貫き通していく。そしてついに、彼の信念が報われる時が来た!・・・
私評:野球の試合は観に行かない。ジンクスがあるんだ・・・派手さはないけど、とても上質な映画。野球大好きな私は、アスレチックスが20連勝をしてプレーオフまで進出した事を覚えていました。しかし、その裏にこんなドラマがあったなんて、まったく知りませんでした。最近では女子バレーボールの真鍋監督がi-padを使って試合中のデータをタイムリーに解析して試合をしていますよね。ビリー・ビーンの理論はまさにその走りなのです。野球を知っているとさらに楽しめる作品だと思いますが、もちろん知らなくてもサクセス・ストーリー・ドラマとして楽しめるし、主人公ビリーの周りの人間ドラマとしても楽しめます。それにしても映画のクライマックスの試合でのホームランのシーンは鳥肌が立ちました。主演は「イングロリアス・バスターズ」のブラッド・ピット。個人的にはブラピの今までの映画では最高作品。ビリーの凄いところはもちろん、弱いところや汚いところも見事に演じきりました。ピーター役は「ナイト・ミュージアム2」のジョナ・ヒル。アスレチックスの監督アート役はオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマン。彼は監督とのコネクションでこの役を受けたんでしょうね。ビリーの妻役は「フォレスト・ガンプ 一期一会」のロビン・ライト。監督は「カポーティ」のベネット・ミラー。
ファイナル・デッド・ブリッジ  監督 :スティーブン・クォーレ  出演 : ニコラス・ダコスト、トニー・トッド
Final Destination 5  2011 アメリカ映画
製紙会社に勤めるサムは社内では落ちこぼれ扱い。しかし、彼の本当の夢はシェフになる事。仕事の合間も高級レストランでバイトをして料理を勉強している。目下の最近の彼の悩みは元・恋人のモリーへの未練・・。そんなある日、サムはバスで会社の研修旅行に出掛けた。やがて、バスは工事中の巨大な橋に差し掛かった。すると、突然の強風で工事中の橋にひびが入り・・。あっという間に橋は崩れ始める。橋から落下し、下を走っていたヨットのマストに刺さったのは、サムの上司で親友でもあるピーターの恋人キャンディス。バスごと川に落下したのは女好きの同僚アイザック・・・。次々とサムの同僚や上司が犠牲になっていく。次の瞬間、サムは目を覚ます。惨事は彼が見たビジョンだったのだ。サムはモリーの手を引いてバスを降りた。彼を追って数人がバスを降りた。その直後、サムが見たビジョンは実際の物になった。多くの犠牲者が出るが、サムを追った者だけは生き残った。犠牲者の葬儀の日以来、サムと一緒に生き延びた仲間が、ひとり、またひとりと不慮の事故で死んでいく。しかも、その順番はサムがビジョンで見た物と同じだった・・・・
私評:死は欺けないぞ・・・・この邦題、どうにかなりませんかね~。(苦笑)この映画は「ファイナル・デスティネーション」シリーズの第5弾。いつもと同じで大惨事を予見した主人公のおかげで死を免れた人たちが、本当は死ぬはずだったからと“死神”に追われ、結局は・・・という展開。前作の「ファイナル・デッドサーキット」もそうでしたが、今回も3Dが売りです。しかも、進化した3Dはさらに迫力がアップ!最近の3Dって奥行きがある映像なのですが、ホラーはやっぱり飛び出す映像。尖がった物が画面から飛び出したり、血飛沫や肉片もこちらに向かって飛んできます。それゆえに今作はR18。この手の作品でR18じゃ興行も難しいですよね・・・。なんとか劇場で観れて良かったです。主演はTVシリーズ「HEROES ヒーローズ」のニコラス・ダゴスト、モリー役は「フローズン」のエマ・ベル・・・とあまり有名人はいません。唯一、ホラー映画ファンには馴染み深いのがこのシリーズの常連、「キャンディマン」のトニー・トッドが相変わらず不気味な男を演じます。監督はジェームズ・キャメロン作品で下積みをしていたスティーブン・クォーレ。この映画の最後はけっこう好きかも?このシリーズを見てきた人にはニヤリとさせるエンディングでした。
スマグラー おまえの未来を運べ  監督 : 石井克人  出演 : 妻夫木聡、長瀬正敏、松雪泰子
Smuggler Carry your future  2011年 日本映画
元役者、現在、無職25歳の砧はパチスロに明け暮れ、堕落した日々を送っていた。そんな彼に声を掛けてきた若い男のおいしい儲け話に乗るが、結局は騙されて300万円の借金を背負ってしまう。その借金を返すため紹介されたのが裏社会の便利屋をやっている山岡。彼女の紹介でありついた仕事が“スマグラー”だった。それはただの運送屋ではなく、“ワケあり”の品物を運ぶので金額も弾む。あるホテルの一室で麻薬の取引が行われていた。そこに突如現れたのは伝説のふたりの殺し屋「背骨」と「内臓」。あっという間に、その部屋は血の海となり、ふたりは田沼組の組長の首を切り取り、組に送りつけた。怒り狂った田沼組の幹部の西尾は山岡を訪ね、犯人を3日以内に探し出せと脅した。しかし、ホテルの修羅場の清掃、及び死体の片づけを請け負っていたのも山岡だった。遺体は”スマグラー”によって山奥に運ばれ、密かに処分された。山岡の捜索によって「背骨」と「内臓」の居場所は確定した。しかし、ふたりの仲には亀裂が入っていて殺し合いが始まる。「内臓」はその場で死去。そして毒を盛られた「背骨」はなんなく捕らえられてしまう。スマグラーの次の仕事は「背骨」を田沼組に届けること。ところが思わぬ事故が起きてしまう・・・・
私評:砧にありがとうって言ってたぜ・・・・発想の面白さ、そして何よりキャスティングが面白そうだったので初日に観に行きました。しかし、この映画ってすごい暴力シーンばかり。R-12ってレイティングを間違えているんじゃないの??しかし、格闘シーンは笑っちゃいます。スロー・モーションを多用して超リアルなんだけど、笑えるシーンになっています。特に「背骨」の武器がヌンチャクなので、それが顔面に炸裂するシーンは最高!しかし、私が個人的に辛かったのは砧が延々と受ける拷問シーン。あれはやり過ぎでしょう!?なんだか見ていて辛くなっちゃいました。最初にも書きましたが、この映画ってキャストが凄いんですよ。砧役は「悪役」の妻夫木聡。彼もひと皮むけた感がありますね。スマグラーの丈役は長瀬正敏、じじい役は「千と千尋の神隠し」のカエルの声で有名な?賀脩院達也、山岡役は「フラガール」の松雪泰子、背骨役は「バトルロワイヤル」以上のキレっぷりを見せる安藤政信、やくざの親分の妻に「愛のむきだし」の満島ひかり・・という強烈な面子。その他にも、ヤクザ幹部の小日向文世、ぶちぎれヤクザ役の高島政信、やくざの親分は見た目は良いけどセリフはボロボロの島田洋八。チョイ役でも素晴らしい役者が登場しますよ~!監督は「鮫肌男と桃尻女」「Party 7」の石井克人


前回の記事も読んでね~!



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