2012/8/17

夏休みも後半に入り、映画もガンガン公開されています。
今回はどれ面白かったのですが敢えてふたつをイチ押しに選びました。

アベンジャーズ  監督 : ジョス・ウェドン  出演 : ロバート・ダウニー Jr.、スカーレット・ヨハンソン
The Avengers  2012年 アメリカ映画
今週のイチ押し:国際平和維持組織シールドでは強大な力を持つ謎の物体キューブの研究が進められていた。しかし、そのキューブは地球の支配をもくろむ邪神ロキに奪われてしまう。地球侵略が目の目に迫りシールドの長官であるニックは周囲の反対を押し切りある決断をおこなった。それは最強の力を持つヒーローたちによる“アベンジャーズ”の結成だった。魔性のスパイ“ブラック・ウィドウ”ことナターシャとシールドのベテランエージェントのコールソン、そしてニックはメンバー集めを開始した。集められたのはキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース、アイアンマンことトニー・スターク、ハルクことブルース・バナー、弟のロキを追って再び地球にやってきたソー、そしてロキによって捕らえられていた最強の射手ホークアイ。しかし、バラバラの性格の彼らはなかなかチームとして機能しない。やがてロキはマンハッタンの上空に巨大なホールを作り、軍隊を地球へと送り込む。その巨大な力を止められるのはアベンジャーズを置いて他にいない・・
私評 :日本よ、これが映画だ・・・最悪のキャッチコピーと巷では言われていますが・・・。映画はとにかく凄かった。かなり前から期待していたので映画を観る前のテンションはすでに200%。しかし、その期待を遥かに上回るできでめちゃめちゃ楽しかったです。まあ、設定自体がかなり無理やりなので映画にもツッコミどころは満載ですが、そんなことを気にしたらこの映画は楽しめません。とにかく楽しんじゃおう!という意気込みで観たい映画ですね。また、7人のキャラクターの描き分けもとても良いバランスです。メンバーはアイアンマンのロバート・ダウニー・Jr.、キャプテン・アメリカはクリス・エヴァンス、ハルク役は「キッズ・オール・ライト」のマーク・ラファロ、ブラック・ウィドウは超セクシーなスカーレット・ヨハンソン、ソー役にはクリス・ヘムズワース、ホークアイはジェレミー・レナー、そしてニック・フューリーはサミュエル・L・ジャクソン。最強です!監督はジョス・ウェドン。ちなみにMARVELに対抗してDCコミックのヒーローが集まる作品「ジャスティス・リーグ」も企画が進行中。こちらにはバットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン、グリーン・ランタンらが出ると言う。こちらも期待したいですね。
トガニ 幼き瞳の告発  監督 : ファン・ドンヒョク  出演 : コン・ユ、チョン・ユミ
 2011年 韓国映画
今回のイチ押し:恩師の紹介で霧の町“霧津”の聴覚障害者学校の職を得たカン・イノ。着任早々、校内の異様な雰囲気に気付く。温和そうだが不吉な笑いを浮かべる校長。そして彼の双子の弟が行政室長。ふたりは平然と不正な金を要求した。ある夜、イノは帰りがけに少女の悲鳴らしき声を聞く。声を辿っていくと警備員が彼を押しとどめる。それからイノが目にするものは信じられない光景ばかり。職員室で同僚の教師は男子生徒を袋叩きにしているし、女寮長は女子生徒を洗濯機水の中に顔を突っ込み“しつけ”だという。ぐったりしている女子生徒を病院に担ぎ込んだイノは、知り合ったばかりの人権センターの幹事のユジンを呼び出した。ユジンが女子生徒から筆談で聞きだした事実はとんでもない内容だった。彼女は校長から日常的に性的虐待を受けていたのだ。しかし、校長は地元の名士である立場を利用して地元の警察までも抑え込んでいた。イノとユジンのふたりはマスコミを使って真実を暴露するが・・・・
私評:私たちが戦わなくてはならないのは、世の中を変えるためではなく、世の中が自分を変えられないようにするためだ・・・・この作の予告編を初めて見た時に、私は泣いてしまった。聴覚障害者の子供たちという弱者に対して鬼畜の如く暴行を繰り返してきた教師に怒り心頭。しかし、韓国で実際に取りざたされたこの事件は世界的には氷山のほんの一角なのかもしれない。日本でも老人施設でお年寄りに暴行をしたという事件がありましたよね。しかし、トガニ事件はそんな許しがたい犯行を表沙汰にした事に意義があると思います。それにしても映画の中で証言をするふたりの女の子と教師に殴られ続けた少年の話は本当に涙なしでは見られません。映画の最後は納得のいく結末ではないのですが、この映画がフックになって実際に警察が再調査をして学校は廃校に追いやられたという。ここでまた、映画が持つ力と言うものを再認識させられました。主演は自ら映画化を進めたという「僕の彼女を知らないとスパイ」のコン・ユ。人権センターのユジン役は「人喰猪、公民館を襲撃す!」のチョン・ユミ。監督はファン・ドンヒョク。
遊星からの物体X ファーストコンタクト  監督 : マティス・ヴァン・ヘイニンゲン Jr.  出演 : メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョエル・エドガートン
The Thing  2011年 アメリカ映画
考古学者のケイトは南極で発見された太古の生命体の調査に参加。チームと共に南極のノルウェー基地に向かった。氷の中には確かにそれはいた。氷を切りだし基地に運んだケイトはさっそく調査を開始する。しかしその夜、氷の中の生命体は動き始める。それは氷を砕き天井裏へと逃げていった。宇宙からのその生命体は狙いをつけた生物を襲い、細胞を同化して、その生物になりきってしまう。ケイトの調査で、もしもそれが南極を出て行けば凄まじい勢いで増殖する事も分かった。すでに、隊員の中にもそれは成りすまして混じっている?誰もが他人を疑い始める。しかし、ケイトがシャワールームで拾った歯の詰め物から、それが有機体以外には同化できないことも判明。ケイトは隊員の口の中を調べ始める。しかし、それは着実に基地内で増殖をしていた・・・・
私評:それは犬じゃない!!・・・・1982年に公開されたジョン・カーペンターの「遊星からの物体X」はSFホラー映画の名作中の名作。初めて観た時は本当に度肝を抜かれました。それから30年経って、この映画の前日談が映画になった。旧作でいちばんすごかったのが同化された人間が物体Xになるところと、正体がばれて人間から物体Xに戻るところ。この変身シーンが今回どのように描かれているかがすごく楽しみでした。これがまた強烈なインパクトで、思わず「おおおお!」と声が出てしまいそうなくらいエグくて、グロテスクで、そして恐ろしい。もちろんCGも使用されていますがダミー人形が威力を発揮しています。そして旧作を観ている人は、最後の展開に思わずニヤリとしてしまうでしょう。主演のケイトを演じるのは「スコット・ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団」のメアリー・エリザベス・ウィンステッド。そして米軍のヘリコプター操縦士役で「アニマル・キングダム」のジョエル・エドガーソン。監督はこれが長編デビューとなるマティス・ヴァン・ヘイニンゲン Jr. 。猛暑が続く中で南極が舞台の、ゾッとする映画ってピッタリだと思いませんか??堪能しました!!
トータル・リコール  監督 : レン・ワイズマン  出演 :コリン・ファレル、ケイト・ベッキンセール
Total Recall  2012年 アメリカ映画
21世紀の末、愚かな人類は大量の化学兵器を使用し、地球の大半は居住不能となった。やがて人類は裕福なブリテン連邦(UFB)とその支配下のコロニーのふたつに分かれた。UFBの労働力であるコロニーの住民は巨大なエレベーターで毎日地球の裏側まで通勤。しかし、どれだけ働いてもコロニーの住民の生活は一向に良くならず、ついにはレジスタントと呼ばれるテロ軍団が生まれた。コロニーに住むダグラス・クエイドは平凡な労働者で、美しい妻のローリーと慎ましく生活をしていた。しかし、ダグラスは夜な夜な見知らぬ女性と病院から逃げるという夢を見た。そんなある日、ダグラスはリコール社のCMに興味を抱く。そこでは架空の記憶を脳にインプットする事により、現実離れした世界に、あたかも自分がそこにいるかもようにトリップできるのだ。同僚はリコール社の危険性を促すが、ダグラスはひとりリコール社を訪ねた。そして彼が購入したのは“スパイ”のパッケージ。しかし、これからという時に警官隊がダグラスを取り囲む。彼は捕まりそうになるが、知らぬ間に警官隊を叩きのめしてしまう・・・・
私評:「結婚したの??」「ああ、でも今、別れたよ」・・・1990年に公開されたアーノルド・シュワルツェネッガー主演の「トータル・リコール」は当時の私の度肝を抜く作品だった。CGもまだ未成熟だった当時に驚きの映像の数々を見せつけた作品です。それが20年後にリメイクされた。しかし、この映画はリスクが多いでしょう。もちろんCGが発達した今は、当時よりすごい映像ができるのは当然。しかも、役者もシュワちゃんとシャローン・ストーンという豪華な組み合わせ。(シャロンはブレイク前だったけど)私の感想は「よくここまで頑張って作ったな~・・」というところまで。前作のように驚くような演出はなかったです。だけど、十分楽しめる作品なんですよ。主演は「フライトナイト/恐怖の夜」に続いてのリメイク作出演のコリン・ファレル。ダグラスの妻役は「アンダーワールド」シリーズのケイト・ベッキンセール。そしてダグラスを救う女戦士は「テキサス・チェーンソー」のジェシカ・ビール。ケイトVSジェシカの肉弾戦はちょっとエロチック&ド迫力でした!!監督は「アンダーワールド」シリーズ、「ダイハード4.0」のレン・ワイズマン。
エイトレンジャー  監督 : 堤幸彦  出演 :関ジャニ∞、舘ひろし、ベッキー
 2012年 日本映画
2035年の日本。天変地異、経済危機、超少子高齢化・・・日本は国家としての機能を失いつつあった。地方都市はテロリストが蔓延り、犯罪が乱発。ここ八萬市(エイトシティ)も治安が乱れ、警察も国の手を離れて民営化となり機能を失っていたが自警団の「ヒーロー協会」が平和のために戦い続けていた。そんな中で闇金から逃げているところをヒーロー協会にスカウトされた横峯。彼はいきなりリーダーに任命されるが他の6人はやる気もなくバイト感覚でなんとなくヒーロー協会にしがみついている者ばかりだった。彼らはエイトレンジャーと名乗った。しかし、ヒーロー協会にはキャプテン・シルバーという伝説のヒーローがいた。そんな時、八萬署に正義感あふれる鬼頭という女性刑事が赴任してくる。まったく機能していない警察の中で唯一、奮闘をしている。まったく進歩がないエイトレンジャーはキャプテン・シルバーに教えを乞う事を決めるが・・・・
私評:誰も見捨てずに、人を守ること・・・ジャニーズの人気グループ”関ジャニ∞”主演のヒーロー戦隊物です。まったく興味のなかった作品なのですが、なんと監督が「トリック」「スペック」の堤幸彦監督だと言う事で観に行きました。まあ、内容なけっこう温~い感じ。しかし、運動神経が良いジャニーズだけあってアクションシーンはかなりの迫力。そして堤監督得意の細かいギャグが満載で、私はけっこう楽しんじゃいました。主演の関ジャニ∞に負けじとヒーローのキャプテン・シルバーを演じるのは「あぶない刑事」の舘ひろし、八萬署の女刑事・鬼頭役はバラエティで活躍中のベッキー(私的には彼女がどうも浮いちゃってて・・)、鬼頭のアシスタントの新米刑事を「戦慄迷宮」の蓮佛美沙子。その他、石橋蓮司、高橋ひとみ、東山紀之などが脇を固めます。なんだかんだ言いながら、堤監督は無条件で観に行っている私です。


前回の記事も読んでね~!



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