2017/3/5

できる時に、コツコツと・・・

恋妻家宮本  監督: 遊川和彦  出演 : 阿部寛、天海祐希、菅野美穂
 2017年 日本映画
今回のイチ押し:高校教師の宮本陽平と妻の美代子は、ひとり息子の正が家を出て福島に行ってしまったため久しぶりにふたりきりの生活になった。今までは「お父さん」「お母さん」と呼び合っていたが今後はファーストネームで呼び合うというルールもできた。そんなある日、久々に昔の本でも読もうと広げた「暗夜行路」の中に離婚届を見つけてしまう。しかも、美代子の欄はすでに記入済み。元々気が小さく、優柔不断だった陽平はパニック状態。そんな彼の唯一の寛げる時間は料理教室に行っているときだった。しかし、同じグループの五十嵐さんから余計な情報を吹き込まれ、陽平のパニックはピークに・・・。そんな時、陽平の受け持ちのクラスの生徒・克也の母親が不倫相手の車に乗っているときに事故を起こしてしまう。
私評: 俺はお前の事が・・・・予告編で何度も観た、電車に遮られて陽平が何と言ったのか聞き取れないシーン。本編で内容が分かって・・グッときました。この映画は今までに観た事があるような撮影シーンがいっぱい。だけど、この映画の強みはストーリの面白さとセリフ。なんたって原作はベストセラー作家の重松清、監督は「家政婦のミタ」「女王の教室」の脚本家・遊川和彦。しっかりした本に強力なキャストが加われば、面白くないわけがない。とにかく面白かったです。エンドクレジットの和気あいあいさ&吉田拓郎の「今日までそして明日から」が最高。劇場を出るとき、きっと私はニヤけていたでしょう!?陽平役は最近コミカルな役が多い「疾風ロンド」の阿部寛、美代子役は「カイジ」の天海祐希、ふたりの若い時を「夏美のホタル」の工藤阿須加と元「ももクロ」の早見あかり。その他、菅野美穂、相武紗季、富司純子、佐津川愛美などなど。私の注目はこれが映画デビューとなる菊池原明美ちゃん。ドSで姉御肌のキャラがステキでした!
ソードアート・オンライン オーディナル・スケール  監督 : 伊藤智彦  出演 : 松岡禎丞、戸松遥、神田沙也加
Sord Art On Line  2017年 日本映画
今回のイチ押し:天才プログラマー茅場が開発した画期的VR世界にフルダイブできるヘッドギア「ナーヴギア」。ナーヴギアの世界から抜け出せなくなった少年たちの壮絶な戦いがあった。そして「ナーヴギア」の後継機として「オーグマー」が開発された。「オーグマー」はフルダイブ機能を排除し覚醒したまま使用ができ、瞬く間に世界中にユーザーを増やしていった。また、「オーグマー」の人気を牽引したのがオーディナリー・スケールという専用ソフト。これらモバイル端末の代役、VRゲームへの参加、チャット、クーポンの付与などに加え、絶大な人気を誇るURアイドルのユナの情報も得る事ができる。そんな時、大量のURポイントとユナのライブが見られるというUR格闘ゲームが開催される。且つて「ナーヴギア」で戦った戦士たちもこのゲームに参戦するが、彼らは何者かに襲われ「ナーヴギア」の記憶を奪われてしまう・・・
私評:ボスキャラを倒せば・・・『ソードアート・オンライン』はTV版の25話を見てとても気に入っていたアニメ。今でこそVRがけっこ身近になってきたけど、この作品はその先駆け。しかし、今作のオーグマーはさらにその上をいく。まさに手を使わなくてもヘッドギア(それも耳から掛ける小型セット)をつければメッセージも送れるしゲームの世界にも入れる。しかし、そのマシーンの製作者には途方もない目論見があって・・・。とにかく劇場にはいわゆるアキバ系の若者たちがこぞって来館。この作品を好きな私が言うのもなんですが、こんなに人気があるとは知りませんでした。アニメならではのシーンが満載で、バトルのシーンもすごい迫力。おまけに美少女キャラの入浴シーンまであって盛りだくさんです。主人公のキリトの声は松岡禎丞、彼の恋人アスナは戸松遥、ゲスト声優としてユナ役で「アナ雪」の神田沙也加、オーグマーの開発者役で加賀丈史が登場。監督は伊藤智彦。
一週間フレンズ  監督 : 村上正徳  出演 : 川口春奈、山崎賢人
 2017 日本映画
高校2年生になったばかりの長谷祐樹は図書室でひとりの少女と出会う。その可憐さに一目惚れ。しかも、その日の帰りの電車で居眠りをして借りた本を忘れた祐樹に、見事なパスをしてくれたのも彼女だった。彼女の名前は藤宮香織。しかも、彼女は同じクラスになった。さっそく声をかけて「友だちになってください」と話しかけると「無理!」と一言だけ帰ってきた。それでも諦めない祐樹は何度も香織にアタックするが、香織は頑なにブロックをする。実は香織は昨年の交通事故以来、記憶が1週間でリセットされてしまう障害をもっていたのだ。友だちになっても月曜日には忘れられてしまうのだ。そこで祐樹が提案したのが交換日記。最初は拒んでいた香織だったが祐樹の熱意に負けて交換日記を始める事に。そしてふたりの距離は近づいていく・・・
私評:僕は諦めない。ダメでもやってみなければ分からないでしょう・・・やっぱりいいよね、青春映画。今回も観ていてドキドキするようなピュアなラブストーリーでした。しかし、後半で優樹が香織から手を引くシーンはあまりに切なくて胸が痛くなってしまった。大好きな子を失う辛さ・・・私も分かります・・(謎)。まだまだ、私も純粋な心を持っているな~。でも、この物語がここまで盛り上がるのはやっぱり主演が美男美女だからですね。香織役は「マダム・ママレードの異常な謎」の川口春奈、祐樹役は(今回は三枚目役です)「ヒロイン失格」の山崎賢人。このふたり、良いです!香織の両親役で甲本雅裕と国生さゆりが登場。祐樹の親友の将吾役で松尾太陽、香織の過去を知る転校生九条役で上杉柊平。このふたりがどうもインパクトがない・・・監督は「724日通りのクリスマス」の村上正典。
セル CEL  監督 : トッド・ウィリアムズ  出演 : ジョン・キューザック、サミュエル・L・ジャクソン
CELL  2017年 アメリカ映画
コミック画家のクレイは空港に到着し別れた妻に電話をするがバッテリーがなくなってしまう。しかし、その直後空港の至る所で人が倒れ、そして狂ったように周りの人間に襲い掛かっていた。狂った人たちは全員が携帯電話で通話をしていて、通話中に何らかの電波が混合され人々の脳を狂わせたのだ。通話をしていなかった人たちも次月と狂人たちの犠牲になっていた。クレイは地下鉄のホームに逃げ込み、そこで職員のトムと出会う。救助を待つという人々を残しクレイ、トムはトンネル内を歩き、外を目指すがその先でも狂人たちが溢れていた。なんとかクレイの住むアパートに辿りついたふたりの元にアリスと言う少女が加わり、3人はクレイの妻と息子が住むニューハンプシャーを目指す・・
私評:ママはあっちの人になっちゃった・・・スティーブン・キングの原作は数年前に読みました。ちょっと余談ですが、私は自分でこれに似た短編小説を彼より先に書いていてキングが私の真似をしたと当時、一部で騒いだことがあります(笑)。映画の方はキングが得意な長い小説をグッとコンパクトにまとめてあります。原作ではすごい能力を持ったゾンビも現れたりするのですが、リアリティがなかったからかカットされていました。この作品で面白いのが進化していくゾンビたち。ラストも2転3転するのですが、どの終わり方が好きですか?と選ばせているようでした。ホラー作品だけでは終わらせず、ちょっとしたドラマが仕込んであります。主演は「2012」のジョン・キューザック(彼のアイラインが気になったのですが・・)、ベン役は最近「ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち」でも見たサミュエル・L・ジャクソン、そしてアリス役は「エスター」の不気味な子を演じたイザベル・ファーマン。監督は「パラノーマル・アクティビティ2」のトッド・ウィリアムズ。
相棒 劇場版Ⅳ 首都クライシス 人質は50万人!特命係最後の決断  監督 : 橋本一  出演 : 水谷豊、反町隆、加賀丈志
 2017年 日本映画
7年前。在英大使館で大量毒殺事件が起こった。ただ一人の生存者は大使の娘の瑛里佳。しかし、彼女は保護された警察から忽然と姿を消していた。彼女は国際テロ組織「バーズ」によって誘拐された。しかし、当時の駐英大使はその事件を闇に葬った。それから7年後、瑛里佳の姿がネット上で公開された。「バーズ」によって彼女の身代金が要求され、支払わなければ彼女を殺害するという。しかし、日本政府はこの事件をテロと断定し毅然とした態度で対応した。しかし、これはふたたび国家が瑛里佳を見放したという事だった。そんな時、バーズのリーダーのレイブンを長年追いかけていた元・国連の職員だったマーク・リウが来日。杉下と冠城は彼のアテンドをする事になる・・
私評:死んではいけません!・・・相変わらずテレビシリーズは全く見ていない私ですが、劇場版はしっかり観てきました。前作がイマイチだったので、期待半分で出かけたのですが今回は面白かった!ストーリーもよく練られていて最後までしっかり楽しめた。それにしてもこの作品はキャラが濃い脇役が多い。それも楽しみのひとつなんですけどね。それと最後で大怪我を負ったはずの右京さん元気すぎるでしょう!とツッコミを入れておきます。主演は「少年H」の水谷豊。彼は私より10歳年上なのですが身のこなしの軽さにビックリ。さすがは役者さんです。冠城役は「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の反町隆史。演技下手です・・・。彼らの女性上司、社役は「TRICK」の仲間由紀恵、マーク・リウ役は「野獣死すべし」の加賀丈史、バーズのメンバーのリーダー役で「寄生獣」の北村一輝。その他、鈴木杏樹、石坂浩二、六角精児などなど。監督は「探偵はBARにいる」の馬場一。


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