10/17/2001号


忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。

戦国自衛隊  監督 : 斎藤光正  出演:千葉真一、夏木勲、江藤潤、三浦洋一
Sengoku Jieitai  1979年 日本映画
自衛隊の演習のため戦車、トラック、装甲車が目的地に向かっている。  伊庭三尉率いる部隊は、新潟県の上越地方にある第5補給地を目指していた。伊庭の部下、県(あがた)は一晩のうちに金星が異常なほど移動している事に気づく。そして全員の時計がが5時18分で止まってしまう。 「何かが自分たちの知らないところでおきている」そう気づいたとき、 突然周囲の状況は一変、あるはずの国道も発電所もなくなっていた。 そこに現れたのは3騎の騎馬武者だった。彼らは戦国時代にタイムスリップしてしまったのだ。そして彼らの前に現れたのは、武将長尾影虎。すっかり伊庭と息投合した影虎は、共に天下を獲ろうと持ちかける。
私評:時代は俺たちに何をさせようとしているのか??・・・ まず、この映画は発想が面白いですよね。現代の自衛隊一個師団が、そっくり戦国時代へ。槍、刀に火縄銃の人海戦術の武田か?近代兵器の自衛隊か?? たかだか十数名の自衛隊員たちと武田騎馬隊、三万人に戦いは本当に圧巻だった。また、影虎と最初に組んで越後守護小泉行長の城を落とすシーンも最高です。この映画のテーマって「平和」の大切さなんでしょうが、戦う事が心底好きな男の伊庭が、隊員たちにこう言うシーンがあります。「俺たちが本当にいきるべき時代は、ここではないのか?ぬるま湯に浸かったような昭和に戻りたいか??」 この辺りの描き方もすごく好きだ。 しかし、翼をもがれた荒鷲のように、ヘリも戦車も装甲車も失った自衛隊を歴史は容赦をしなかった・・。出演者もすごくイイです。そしてこの映画で忘れてならないのが挿入歌。松村とおるの「戦国自衛隊のテーマ」、高橋健の「スクリーンに雨が降る」、ジョー山中の「ララバイ・オブ・ユー」・・どれも、名曲です。チョイ役で登場の宇崎竜童、草刈正雄、薬師丸ひろ子らを見つけてください。20年以上も前の作品ですが、今見てもめっちゃ面白いです。
酔拳 ドランク・モンキー  監督 :ユアン・ウー・ピン  出演 : ジャッキー・チェン、ユアン・シァオ・ティエン
Drunk Monkey  1978年  香港映画
クンフー道場のドラ息子ジャッキーは、練習は真面目にしない、町に出れば悪戯ばかりという放蕩ぶり。見兼ねた父親は心を入れ替えさせるために、クンフーの達人である叔父さんを呼びよせた。その日から、彼の地獄の日々が始まった。そしてついに得た「必殺酔拳!」 その頃、ジャッキーの父の道場に道場破りがやってくる。あまりに強いその男に道場は奪われてしまう。そこで登場したのがジャッキー。ついに敵相手に酔拳が唸る・・・。
私評:ジャッキー作品で一番最初に日本で公開されたのがこの映画でした。しかも、菅原文太の「トラック野郎」と2本立て。どちらかと言うと「酔拳」の方がサブだった。私も公開当時は高校生だったのですが、東京で遊んでて、遅くなって家に帰れなくなったので飛びこんだオールナイトの映画館で上映されていたのが、この映画。もちろん、当時はジャッキー・チェンなんて名前は誰も知らないし、私も「トラック野郎」を見ればイイや!って思ってたのですが、見始めたらめっちゃおもしろい!コメディーとアクションが見事に融合してて、オールナイトで2回もしっかり見てしまった!この後、「蛇拳」「笑拳」「ヤングマスター子弟出馬」とジャッキー作品がどんどん見れるようになったわけです。でも、この時、まさかジャッキーがこんな大スターになるなんて思いもしませんでした。ジャッキーの師匠役のユエン・シャオティエンが、また良いんですよ。アクションシーンはみんあ吹き替えなんですけどね・・。先日久々にこの「酔拳」を見たのですが、やっぱり面白い。でも、「酔拳2」は私的にはイマイチなんですけど・・・・。


前回のも見てね!



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