東京国際ファンタスティック映画祭2001

出品作品は33作品。その内の9本を鑑賞しました!しかし、オールナイトで最後に見た
「ファウスト」は爆睡のため、記事にできません・・・・(笑)

悪魔の毒々モンスター4(仮題)  監督 : ロイド・カウフマン  出演:デヴィッド・マティ、ヘイディ・スジャーセン 
Citizen Toxie:The Toxic Avenger 4  2000年 アメリカ映画  
トロマヴィルの養護学校を、パンパース・マフィアが突如襲った。少年少女たちを次々と殺していく彼らの前に現れたのは,我等の毒々モンスターことメルビンだった。しかし、その時の爆発が原因で,彼はトロマヴィルのパラレルワールド、アモートヴィルに。しかも、アモートヴィルからは邪悪な毒々モンスターがトロマヴィルを襲い街は血の海に化していく。果たしてメルビンは町を救うことが出きるのか?そして2人の毒々モンスターの子供を宿してしまったサラの運命は?? 
私評:帰ってきた毒々モンスター・・・。今回もエロくてグロくて、まさに毒々ワールドが帰ってきた!って感じです。このシリーズファンにはタマラナイ、カブキマン、イルカ男、マッド・カウボーイ、マスターベーター、バイブレーターも登場し,さながら毒々同窓会?相変わらず全編血だらけなので、見る前に色々と心の準備をしておきましょう。しかし、この映画,本当に公開できるのかな?これに比べたら上映が危ぶまれている「最”新”絶叫計画」なんて,可愛いもんです。私が見た当日は監督のロイド・カフマンのおバカな舞台挨拶付きでした。彼の野望、それは世界平和・・・。 
バンジージャンプする(仮題)  監督:キム・デスン  主演:イ・ビョンホン、イ・ウンジェ、ヨ・ヒョンス
Bungee Jumping of Their Own  2001年 韓国映画
大学生のイヌは雨の中,自分の傘に飛び込んできた女性に人目ボレする。一言も言葉も交わさなかった彼は何日も別れたバス停で彼女を待ったが会えなかった。ところがある日、彼女が同じ大学にいる事を知る。やがて2人は付合うようになり、愛し合うようになる。そして2人は永遠の愛を誓う。 イヌの入隊の日、彼を見送ると約束した彼女はついに現れなかった。17年後、イヌは教師になっていた。結婚をして娘もいる生活。ところが,ある日彼の受け持ちのクラスの男子生徒が別れた彼女に性格も癖もそっくりな事に気付く・・・
私評:たとえ2人が死に別れても、生まれ変わってお互いを探そう・・・。受け持ちの男子生徒が、最愛の彼女の生まれ変わり??前半はとぼけたイ・ビョンホンの演技に笑わされ、なんとも和やかな展開だった。中盤は苦笑しながらも、感動のラストで全てがきっちりと収まるという完璧なストーリー。よくよく考えてみれば、変な話なんですが、それを最後まで見せつけ、そして納得させてしまうのは演出の力なんでしょうね。この映画のイ・ビョンホンはすごく良いです。ダサダサの大学生時代、教師になってもホモ扱い・・、それでも「真実の愛の強さ」を体現した演技は素晴らしいです。タイトルの「バンジージャンプする」は、英語タイトルを見れば分るとおり、「自分自身からバンジージャンプする」こと。別れた彼女がオープニングで漏らしていた言葉なんですね。小指の魔法ネタは、ぜひナンパする機会があれば使ってみたいです・・(笑)
ロード・キラー  監督:ジョン・ダール   主演:ポール・ウォーカー、リリー・ソヴィエスキー
Joy Ride  2001年 アメリカ映画
ルイスは夏休みを利用してアメリカ縦断の旅に出た。憧れの女の子ヴェナを誘う事にも成功し、気分は絶好調。しかし、警察から釈放されたばかりの兄のフラーを途中で拾う事になる。途中のガソリンスタンドでフラーはCB無線を買い、トラックの運転手をからかおうと言い出す。嫌々だったルイスもフラーに押され・・・。ルイスは女の声でトラック運転手をだまし、あるモーテルへと誘い出した。ところが,翌朝その部屋からは死体が・・。そしてトラック運転手から無線が入る。「どうして昨日来なかったんだ・・・」。そして姿を見せぬトラック運転手の想像を絶する復讐が始まった・・・・

私評:ハロー・・私の名前はハニー・・。モーテルで待ってるわ・・ピンクシャンペンも忘れずに持ってきてね・・・スピルバーグの「激突!」そして「ヒッチャー」を合わせたような展開の映画。姿なきトラックドライバーが、じわりじわりと近づいてくる。分ってはいるんだけど、ドキドキさせられました。力任せにガンガン追いかけてくるかと思えば、ぞっとするような小細工をしたりするこの犯人は本物のサイコ。 パート2もありそうです。主演は「ワイルド・スピード」でもカッコ良かったポール・ウォーカー、最近めっきり色っぽくなったリリィ・ソヴィエスキー(もっとほっそりしたイメージだったのですが、今回はむっちりしてて,それがまた良いんです〜・・)。へんな捻りを利かさず、ストレートな演出も私好みでした・・。
ジーパーズ・クリーパーズ  監督 : ヴィクター・サルヴァ  主演:ジーナ・フィリップス
Jeepers Creepers  2001年 アメリカ映画
トリッシュとダリーの姉弟は車で家に帰る途中、見ず知らずの車に嫌がらせをされる。ダリーは道を空け、なんとかその場はしのいだ。しばらく走ると廃墟と化した教会に先ほどの車が止まっているのを見つける。しかも、怪しい人影も・・。ダリーはトリッシュの制止を振り切り教会へと足を踏み入れる。なんと,そこにはズタズタに切り裂かれた死体が並べられていた。そこを逃げ出した彼らを、何者かが追いかけてくる。それは見た事もない化け物だった。果たしてその者の正体は? そして彼の目的とは??・・・・

私評:ジーパーズ・クリーパーズの歌が聞こえたら全速力で走って逃げないと,命はない・・・。これはいわゆる都市伝説映画。その都市伝説とは23年前に,彼らと同じ高校の生徒が忽然と姿を消すという事件。ある意味では↑の「ロードキラー」にも相通ずる、追いかけっこ映画。でも、こちらは人間以外の何者かが相手なので始末が悪い。かなりエグイシーンも登場しますが、私はこの映画の雰囲気が好きだ。問答無用で殺しまくる謎の追っ手が,メッチャ恐いです。そしてついに姿を現す・・・。主演の2人は初めて見た顔。まあ,こういう恐い映画は、見慣れた顔で映画を意識してしまうより、無名の役者の方がリアルで良いかも??
最”新”絶叫計画  監督: キーナン・アイボリー・ウェイアンズ  主演:マーロン・ウェイアンズ、アンナ・ファリス
Scary Movie 2  2001年 アメリカ映画
不思議な事件が起こると言われる屋敷。かつて、そこに住む少女は悪魔に取り憑かれ壮絶な(?)悪魔払いが行われた場所でもあった。オールドマン教授は何人かの学生を引き連れ、この屋敷の調査にやって来た。次々と現れる霊たち。果たして彼らは無事に屋敷を出ることができるのか??・・・

私評:おバカ〜!! いきなりの「エクソシスト」ネタから,ノンストップのおバカ映画。その一つ一つをここで書いてしまったら,面白くも何ともないので割愛・・。しかし、今回も色んな映画のパロディーが満載です。果たしてあなたは幾つの映画を見つけることができるでしょう?今回の映画のベースになっているのが「ホーンティング」と「ヘルハウス」。もう,なんとなく内容は見えてきますよね。キャストは前作から引き続き(今回はおバカ度とHさがアップした)アンナ・ファリス嬢、マーロン・ウェイアンズ、そして前作で死んだはずの(笑)ショーン・ウェイアンズとレジーナ・ホール。新たな布陣として怪優ティム・カリー、そしてエクソシスト役でジェームズ・ウッズが悪ノリで大暴れします。果たしてこの映画,劇場公開されるのか?? 
スパイキッズ  監督:ロバート・ロドリゲス  主演:アントニオ・バンデラス、カーロン・グギノ
Spy Kids  2001年 アメリカ映画
ニコラス家の姉弟は、いつも母親から「恋に落ちたスパイ」の話を聞かされていた。お互いを殺すという使命を受けた男女のスパイが、運命の出会いをして恋に落ちてしまうと言う話だ。しかし、姉のカルメンは登校拒否児童、弟のジュには苛められッ子だった。そんなある日、旅行に出かた両親がとんでもない事に・・・。実は両親は母から聞かされていた本物のスパイだったのだ。しかも、彼らは最大の敵フェーガン・プルーフに捕らわれてしまったのだ。真実を知った姉弟は両親を救出するため立ちあがった・・・・。

私評:あのださいパパがスパイ?? そのださいパパはアントニオ・バンデラスです(笑)。今までダサイと思っていた両親が実は世界的に有名なスパイだった事を知って,両親を見直すとともに自分たちの可能性まで見出し、危険な世界へと旅立って行く2人のキッズが、ちょっとカッコイイです。映画はSFX満載で、スピーディーで、そして笑えて・・。見所がいっぱいです。でも、この映画はあくまでも子供がターゲットになっている映画だと思います。しかし、ロドリゲス監督は子供を使うのが上手い!「フォールームス」でも姉,弟+アントニオ・バンデラスという取り合わせだったので,なんとなく被ってしまった。私的にはロドリゲス映画の常連,サルマ・ハエックが見れなかったのが残念でしたが、最後の最後に超大物?が登場し、ビックリしました。後味,爽快なアクション映画です〜! 
アナトミー  監督:ステファン・ルツォヴィツキー  主演:フランカ・ポテンテ、ベンノ・フュルマン
Anatomy  2000年 ドイツ映画
野心家で勉強家のパウラは解剖学の夏季講習を受けるため名門大学ハイデルベルグを訪れる。実は彼女は医学試験でドイツの中で2番という好成績を残していた。ある日,解剖台の上に乗っている死体を見て,彼女は愕然とする。ここに来る前に列車の中で出会った狭心症の青年だったからだ。心臓の摘出を命じられたパウラは彼の死に疑問を抱き始める。そしてどろどろになっていた血液にも・・。一人調査を進めるパウラはついに謎の組織を突きとめるが、何者かが逆にパウラを襲いはじめる・・・・。

私評:ドイツに設立されたソニー・ピクチャーズの第1弾映画・・・ 医療スリラーでは私の好きな「コーマ」という映画が昔ありましたが、病院という所はなんとなく不気味な感じのする場所ではありますよね。今回は大学が舞台なんですが、その実験をする場所,遺体を安置しておく場所などが,寒々としていて、いかにも病院という感じでした。解剖シーンなどは、思ったほど気持ち悪くなく、そういったスプラッターな感じよりサスペンスとしての方が楽しめる映画です。犯人が分ってからの方が面白い。主演は「ラン・ローラ・ラン」のフランカ・ポテンテ。やっぱり彼女は良いです〜。しかし、あの人体標本はやっぱり不気味。学生時代生物室に置いてあったけど、見るのが大嫌いだったので・・・。
13 Gohsts(原題)  監督:スティーブ・ベック  主演:シャノン・エリザベス、F・マーレイ・エイブラハム
13 Gohsts  2001年 アメリカ映画
謎の男サイラスは莫大な遺産を残しこの世を去った。そして彼が作り上げた究極の家は親戚の男アーサーに譲られた。早速、弁護士とともにこの家を訪ねたアーサーと二人の子供、そして子守りのマギーは全面がガラスで作られた建物にビックリ。そこに現れた一人の男が叫んだ「この家の地下には12体のゴーストが隔離されている。逃げろ,逃げろ!」 しかし、時すでに遅く、機会仕掛けの家は彼らを閉じ込め、そして地下のゴーストたちを解き放った。果たしてサイラスの真の目的とはなんだったのか?? 

私評:絶叫,お化け屋敷へようこそ・・・。全米初登場2位というのも、なとなく分る。みんなでキャーキャー言いながら見たら面白そうな映画でした。ゴーストたちは特撮技術により、本当に幽霊っぽく見えるし、暴れん坊幽霊たちの攻撃も迫力があります。まあ、あまり深く掘り下げて楽しむ映画ではないので,ビジュアルや音響を楽しめれば良いのでは?私はメッチャ楽しみましたよ。これは1960年に作られたウィリアム・キャスッルの13GOHSTSのリメイクです。なぜか,私はアメリカ版のビデオを持っている・・・。主演はトニー・シャローブ、F・マーレイ・エイブラハム、そして「アメリカンパイ」「最終絶叫計画」のシャノン・エリザベスです・・。 



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