プレイステーション2のゲーム「ぼくのなつやすみ2」にはまっています。
『2』ということは、もちろん『1』もあるのですが、(こちらはプレイステーション版)私は今回『2』
から始めてみました。(1と2は続きではありません)
舞台は昭和50年の富海という島。主人公の『ボク』は小学校3年生の男の子。東京育ちの『ボク』は母親が出産を控えているため、8月の1ヶ月間、この島で民宿を営む叔父夫婦の元にひとりでやってきた。叔父夫婦には二人の息子がいて(タケシとシゲル)二人とは昆虫相撲をやったり、一緒に花火をやったりして、とても仲良しになった。そしてこの民宿に滞在しているちょっと変わった外国人サイモン。彼は写真家です。そして女子大生の芳香。彼女は口は悪いけどギターが上手で楽しい人。もしかしたら、サイモンに気があるのかな??そして近所には島に来る時の船の中で出会った女子高生の靖子とその妹の光。そして二人のおじいさんは近所の診療所の先生。そして診療所には美人看護婦の凪咲が勤めている。靖子のお父さんはすでに亡くなっていて、お母さんは・・・???靖子には洋(よう)という幼馴染の少年がいた。しかし、一つ年上の靖子が小学校に入学して以来、ふたりは一度も口をきいた事がない。洋はこの夏休みの間にお手製のロケットの打ち上げをしようとしている・・・・。
このゲームはすごく小さな島の中で『ボク』になってあちこち冒険をしまくるゲームです。虫捕り網で昆虫を捕まえまくって、夏休みの自由研究ようの昆虫採集をしたり、おじさんからもらったつり竿で魚も釣りまくり、自転車に乗って駆け巡り、そして極めつけは海、湖で泳ぎまくり。操作もすごく簡単なので、めちゃめちゃ楽しいです。1日がだいたい20分くらいで終わるので、夜になったら絵日記を書いて寝る。そこでセーブができます。映像はPS2になって格段に良くなっています。それこそ海辺にいると汐の香りが、野山に入れば燃える草の匂いがしてきそうです。そして泳いでいる時は、本当に気持ち良いですよ〜。まるで海の中を飛んでいるみたいに、すいーっすいーっとね。
このゲームをやっていて、すごくノスタルジックな気分になってしまった。これは私くらいの年齢の男で、少年時代に海・山で遊んだ事がある人なら、きっと同じ思いをするはず。私は小学校の時は東京に住んでいた。当時、親戚が千葉県の内房にある館山と現在、実家がある成田にそれぞれいたので、小学生時代の夏休みは館山の海で泳いで、成田で山を駈けまわるというのが定番になっていました。このゲームをやっていて、当時の自分とオーバーラップして、その懐かしさに思わず顔が緩んでしまいました。まさにこの映画の『ボク』は『私』なんですよ。1日中走りまわって、夜になるとくたくたに疲れて寝てしまう。そんな毎日でした。特に夏休みは思い出が多いですね。館山では昼間は海で泳いだり、岩場で潜って魚介類を獲ったり、ボートで沖に出て釣りをしたり。だいたい3日から5日くらいしか滞在しなかったので、帰りたくなくて駄々をこねたものです。その頃ですごく印象に残っているのが、ボートの中で寝転んで見上げた青い空。波の揺れに任せた小さなボートの中から真っ青ででっかい空が見えた。大きな雲が見えた。その下に山が見えた。まるで絵葉書のようにその光景は私の頭の中にクッキリ残っています。クラゲに刺されたり、ボートから落ちて溺れそうになったりしたけど、あの頃の自分の遊びにかけるパワーはすごかったな〜。
そして成田も30年前はめちゃ田舎だった。実家の周りは今でこそ住宅ばかりになってしまったけど、当時は田んぼと山ばかり。だから、私は成田の家に着くとじいちゃんとばあちゃんに「こんにちは」だけ言って、すぐに虫捕り網とかごを持って外に飛び出していきました。夕方のうちにクヌギの木に蜂蜜を塗っておくと、次の日の朝にはカブトムシやクワガタが採れた。成田も当時は1歩外に出れば、どこもかしこも私の遊び場でした。山はもちろん、田んぼに行けば蛙やドジョウや水棲昆虫がいっぱいいたし、川にいけばフナやドジョウやザリガニが採れた。それが今じゃ、当時の面影はほとんど消えてしまった。甥っ子にも当時の私のように野山で思いきり遊ばせてあげたかった・・。でも、忘れかけていた当時の世界がこのゲームの中には盛りこまれているんです。少年時代のあの面影のままに・・・・
こんな風に当時の私は好奇心旺盛で(これは今も変わらず・・)、しかも怖いものなしだったので、色んなところに入りこみ、掘り返し、よじ登り・・・、わんぱく坊主でした。このゲームの『ボク』も野に山に海に川に1日中走りまわっているのですが、当時の私はまさにこんな感じだった。両肘、両膝からかさぶたが消えた事がないのが当時の自慢だったし・・(笑)
もう、あの頃に戻る事はできないけど、バーチャルな世界でそんな自分に帰るのもなかなか良いものです。これってまるで「モーレツ オトナ帝国の陰謀」??さて、ゲームの中のカレンダーも8月20日を過ぎ、だんだんと夏休みも残り僅かになってきました。最後の最後まで『ボク』と一緒に、子供の夏休みを満喫したいと思います・・・。
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